正しい条件の重ね方

最近は壁紙(クロス)を楽しむ方が非常に増えてきました。
大胆な柄物やビビッドな色、一面だけのアクセントクロスなどには
住む方の想いが感じられて、私たちも見ていて楽しい気持ちになります。
家が『人が居るための場所』から『豊かに暮らすための舞台』へと
変わってきたのだと思います。
今回はそんな個性的な壁紙とカーテンとのマッチングにこだわった
Y様邸をご紹介します。

まずはリビング。
縦長の窓が大小合わせて10窓あり、
南の吹き抜け面にはグレーのストライプ調の壁紙が貼られていました。
無難に無地のロールスクリーンを合わせる……のは当店の仕事ではありません。

 

意識したのは縦方向の柄の壁紙とのマッチングです。
1Fと吹き抜けという階層で分けるのではなく、
中央に無地を入れて左右を柄物にすることで、縦のラインを強調させました。
全てを柄物にしてしまうと、縦のラインは強調されません。
無地の壁紙が貼られたダイニング側の小さい滑り出し窓は、
フォーカルポイントになることを考慮して2つとも柄物に。
全ての生地を意図をもって配置しています。

そして、柄物の壁紙に敢えて柄物の生地と言う組み合わせ。

シャープなラインではなく、少しトライバルなイメージの壁紙。
全体的にモダンに仕上げつつ、そこから意図的に崩されているのが重要で、
生地もそれに合うものでなければいけません。
ご提案したのは縁周りがランダムなギザギザラインを描く幾何学柄です。
こんな微妙な崩し方をした生地はあるのか?と必死になって探しました。
見つけた時の嬉しさとY様が喜んでくださった時の感動は今でも忘れません(笑)。

次回は、柄物の壁紙と事前に付いていた木製ブラインドという
さらに厳しい条件下でデザインカーテンをご提案したお2階のご紹介です。

窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
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