ショーギとシェードの相関関係

森内名人が見事郷田九段を破り永世名人となりました。
一世代前に『高速の寄せ』の谷川、同世代に『七冠』羽生、
次の世代に『羽生の手を震わせた男』渡辺という
天才がいながら獲得した永世名人の称号。
地道に頑張っていればいつかきっと認められる、
そんなことを教えられた名人戦でした。

さて、先日ご来店されたお客様から
こんなお話をお聞きしてちょっとびっくりしました。
『ボイルが好きなんですけど、横使いのレースはシェードに出来ないんですよね』
そのお客様は、専門店・内装業者など3者から同じことを言われたそうです。
うーん、さすがにこれにはちょっと驚きました。
『横使いボイルは問題なくシェードに出来ます。
ただボイルはヒダとモアレ現象によって外から見えにくくなりますが、
ヒダのないシェードでは丸見えに近い状態になります。
幕体に付けるリングテープも目立ちますので気をつけてください』
とお話しました。

当店ではエンブロイダリーの裾柄レースも、よくシェードにして納品します。
先日取り付けしたダブルシェードもそうです。

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その場合、裾柄部分の上にウエイトバーを入れ、
幕体がどの位置に来ても裾柄が見えるように縫製します。
仕上がり寸法も、シェードを一番下に下ろした時に、
裾柄部分が窓枠より下に来るように仕上げます。
(生地により例外もあります)
シェードにすることで、裾柄レースはまた違った美しさを見せてくれます。

メーカーのカタログにも、注意書きを付記した上で、
裾柄レースのシェードを価格表に載せて欲しいと思っています。
今回のお客様の声を聞いて改めてそう感じました。
出来ることを諦めている方がきっと多いはずです。
当店は小さな個人店ですし、大きなチェーン店の方が安心できるのでは?
と思われる方も多いと思います。
でも、お客様の為に日々努力と勉強を怠らずに取り組んでいれば、
きっと評価されると信じています。
森内永世名人のように…

窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
カテゴリー: シェード, 縫製 パーマリンク