レースのお仕事

ここ10年間、カーテン業界で最も劇的な変化を遂げたのは
レースではないでしょうか。
それまでは『カーテン選び=ドレープ選び』でレースは脇役。
当時は魅力的な生地が少なかったこともあり、
無地ボイルが圧倒的な売れ行きでした。
そして、そこから2つの流れが出来ました。
1つは透け感に対する不満(外から見られやすい)からミラーへ。
1つはシンプル過ぎる不満からオパールやデザイン性のあるレースへ。
透け感に関しては、お客様の『誤解』や、
業界の販売方法が『適切』であったかどうかという問題もありますが、
デザインに関しては業界の努力の賜物だと思います。
個性豊かなレースの存在により、
プランが劇的に良くなったケースは少なくないはずです。

さて、今日はそんなレースが主役の現場を2つご紹介。
まずはスタッフTさんが担当した現場です。
お客様から『1間窓にパイプ通しでレースを付けたい』というご希望を受け、
『レースカーテンの開閉はしない』ということから、ご提案したのがコチラ。

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上部は耳立てをし、下部は共生地でちょっと長めのフリルに。
かわいい小花の刺繍レースを、より引き立たせるスタイリングです。
フリルの丈は何度もサンプルで試しながら寸法を決めました。
お客様は1枚のお仕立てをご希望でしたが、
窓の開閉のしやすさや風の影響を考えて2枚にしています。

お次は私が担当したS様邸。

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掃出し窓の向こうは隣家の壁に面していて、
外から見られる心配がない為、レースの2重吊りにしました。
日中ずっと隣家の壁が見えている状態を解消すべく、
奥のレースは少しボリューム感のあるベージュ色の無地にし、
手前にナチュラル感のあるオパールレース、
PL7044(川島セルコン)を合わせました。
右手の上げ下げ窓は駐車場に面しているため、
夜の透け感を重視してナチュラルテイストのドレープをシェードで。
単純に無地を合わせず、あえて柄物にしました。

当店では先日のブログでご紹介した『逆吊り』を始め、
レースが主役のプランをご提案することが増えています。
ドレープよりも見る時間が長く、同じ金額をプラスするなら、
ドレープより効果(=部屋に与える影響)が大きいからです。
但し、窓ごとの透け感やお客様の生活スタイルなどを
詳しくお聞きしないといけないため、
プランニングに慎重さも必要ですし時間も多くかかります。
でも、それこそが『私たちのお仕事』だと思っています。

 

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窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
カテゴリー: 施工例 パーマリンク