鳥と私の楽園

今週がヤマだと自分に言い聞かせて早半年。
『第2の家』と化した工事車に乗って、
現場を走り回る日々を過ごしています。
お陰さまで先月末時点で昨年・一昨年より多くのお客様に
ご購入を頂いており、本当にありがたいことです。
私は売上がその店の評価だとは思いませんが、
毎年必ず、昨年よりも高い売上になるよう売場計画を立てています。
毎年店も自分もレベルアップする、スキルアップする取組みをしていなければ、
今の時代は存続すら難しいのが現実だからです。
厳しい時代という捉え方もありますが、私はそうは思いません。
裏を返せば、そういう時代だからこそ店も自分も成長できるのだと思うからです。
私のようにすぐサボる、諦める、流される、それでも 『ま、いっか』 と思う
タイプの人間にとっては、良い時代なのかもしれません(笑)。

さて今日は前回に続き、北欧生地のご紹介。
ログハウスの素朴さをモダンな感じに仕上げたT様の現場です。
ボラスのバードランドとバーチカルブラインドを組合せました。
バーチカルブラインドはニチベイのお手頃価格シリーズ『ポポラ』の
両開き・ミックスルーバー仕様です。
仕上がり幅は全開口の窓のタタミ代や窓の横にあるスイッチとの距離を計算し、
風の影響を受けずスイッチにも被らないようにしています。

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バードランドはちょっとシックなネイビー色。
川のせせらぎや鳥のさえずりが聞こえてきそうな、
見た人を幸せな感じにさせてくれる生地です。
シェードにした場合、多少夜の透け感が気になるので、
T様には夜の見え具合もチェックして頂き、
後幕のレースを少しボリューム感のある生地にすることで
バランスを取っています。

T様がまず気に入られたのが、このバードランドだったのですが、
これを全ての窓に使うにはちょっとウルサイですし、
価格も高くなりますので、家のイメージや窓の特性も考慮して、
バーチカルブラインドを合わせることをご提案しました。

主寝室は当店の均一カーテンからちょっとサイケなプリント生地と、
パープルの無地の組合せ。
あえてシェードではなく1.5倍ヒダ・1ツ山のカーテンにしました。
向かって右の無地のカーテンも2連になっていて、
部屋の角を境に2つの生地で分けることも、
1柄づつを交互に組み合わせることも気軽にできます。

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思い返せば10年前。
私がこの業界に入った頃は、お客様の嗜好も今のように多様ではなく、
カーテン屋も大手メーカーの生地だけで通用する時代でした。
カーテンプランと言えばクラシック柄にボイルを合わせてレールは木製、
その頃出始めた上げ下げ窓や滑り出し窓はシェードにして、
子供部屋にはクロス系メーカーの安いチェック柄や無地を1.5倍で仕立てる、
なんてパターンが殆んどだったように思います。
今こうして日本の機屋・産元の生地から世界の生地までをご提供できるようになり、
10年前の自分では考えられなかったプランがご提案できるようになったのも、
この『厳しい時代』のお陰かもしれません。

建築業界は震災による供給不能状態が続き、
今後は『さらに厳しい時代』が予想されますが、
それが過ぎ去った後で 『あの時代のお陰だな』 と思えるように
頑張っていきたいと思います。
とは言っても、月休2日と化した平日休みと月100時間の残業については
『ちょっと厳し過ぎるかな』と泣きが入ってもいるのですが(苦笑)

 

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窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
カテゴリー: 北欧, 施工例 タグ: , , , パーマリンク