カーテンをお納めした時にお客様が最もおっしゃる言葉は
「部屋らしくなった」だと思います。
不思議なことに家具や照明が入っても、この言葉は聞かれません。
カーテンならではなのですが、そこには理由があります。
それまで硬い素材しかなかった空間に布が入った瞬間、
人はその柔らかな素材感によって、くつろぎや安らぎを得ることが出来るのです。
「部屋らしい」とは、くつろぎや安らぎという意味なのです。
モダンなテイストのお部屋にブラインドが多く使われるのも、
そのお部屋のイメージと硬い素材感が合うためです。
では、モダンでありながら、
くつろぎや安らぎを得られる空間は出来ないのでしょうか?
今日はそんなテーマでご提案した厚木市のK様のリビングをご紹介しましょう。
滑り出し窓はイギリスのブランドVillaNova(ヴィラノヴァ)の
幾何学柄の生地をシェードに、
掃き出し窓は、この生地と色を合わせて無地の切替のカーテンを
ハトメ仕様にしました。
「モダン」と「くつろぎ」を両立するために大事にしたのは「素材感」。
ブラインドではなく生地を、それも柔らかく温かみのある天然素材を使い、
柄や演出方法でモダンさを出すという手法です。
同じ組み合わせでも、ハトメではない普通のカーテンになるだけで、
ナチュラルやビンテージにずれてしまいます。
黒が入りつつ、それがメインではなくサブであることも重要です。
お客様が望む空間は本当に様々です。
でも、そうした思いに向き合って、それを形にするのが私たちの仕事です。
クリック一つでモノが自宅に届く時代に、
私たちにしか出来ない「お客様らしさ」を提案すること。
それが私たちの使命だと思っています。