無垢な情熱に言い訳を少し

残念ながら地元、九州場所で優勝を飾れなかった魁皇ですが、
久々の快進撃に勇気をもらった人は多いのではないでしょうか。
もちろん私もその一人。
『頑張らないといけないな』と思います。
2週間ほど前、ぐ~たら休日の始まりに活を入れてくれたのも魁皇でした。
そんな私が向かった先は、箱根のポーラ美術館。
もう一人、さらに活を入れてくれる人に会うためです。

その人の名は、アンリ・ルソー。
ピカソにその才能を認められながら、世に認められることなく逝った天才。
今回は企画展ということもあり多くの絵が見れましたが、
どれも突っ込みどころ満載です。
のどかな公園の上空を中央に向かって飛行船と飛行機が飛んでいる絵。
『10秒後にはぶつかるぞ!』
牧場に男と牛のいる風景画。男の頭より牛の背中の方が高い。
『牛デカッ!』
夜のジャングルにライオンの佇む絵。
木の間に見える満月が幻想的ですが、本当にそこだけ円形状に枝が無い。
『んなワケないだろッ!』

今回展示されなかった著名な絵も、そんな絵のオンパレード。
でも、それこそがルソーの魅力。
自分の絵を思い描くイメージ通りに完璧な構図にしたい。
だから、飛行機がぶつかろうが牛がデカかろうが、
枝がそこだけ無かろうが関係ないのです。
そして、そんな無垢な情熱とエネルギーに圧倒されるのです。

さて、そんなルソーのエネルギーを受けた私の現場です。

IMG_2416

お客様がアパートで使われていたシナサンド。
総巾120cmのフラットカーテンをリメイクして新居に使いました。
巾が足りないので両サイドに切替えボーダーをすることになったのですが、
合う色が無い!
悩んだ挙句、川島織物セルコンのPD7284を合わせました。
綿生地にポリエステル…もちろん洗濯時に問題が発生します。
でも、牛がデカかろうが飛行機がぶつかろうが…
ハイ。すいません。ルソーの前振りは壮大な言い訳です(笑)
もちろん、お客様にはご了解を得ています。

四角いドットのオパールレースには、前幕の色に合わせて、
ベージュとピンクの極細ストライプのPL7465を。
切替えの巾を合わせて違和感がないよう仕上げました。

IMG_2417_edited

最後に私がもっとも好きなルソーの絵のことを少し。
凛々しく立つ警察官の絵。
実は、自分が好きだった女性の結婚相手です。
仕事中に暴漢に襲われ亡くなってしまい、悲しみに暮れるその女性を励まそうと、
ルソーは最高に格好よく描きます。
このダンディズム!恰好良すぎです。
まあ、振られた回数なら負ける気がしませんが(笑)

 

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窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
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