今日はまず、この写真から。
クラシカルな柄のドレープと金糸の刺繍レース。
そのまま掛けてもキレイな組合せですが…
逆吊りにしてみました。
ドレープはシェードにして窓枠内側に、レースはカーテンにして部屋内側に。
レースの透け感があまりないことを利用してのプランです。
実際には刺繍レースのゴールドがもっと目立つのですが、写真では写らないのが残念!
カーテンレールはグレイス16のゴールドQキャップ。
房掛けはグレイスではちょっとテイストが違うので、ロワールを合わせました。
シェードを上げきった時のタタミ代がレースと干渉する可能性もあるので、
ブラケットはエキストラシングルにしています。
東側の滑り出し窓はダブルシェードにしました。
こちらは逆吊りではありませんが、逆にこの方がリズム感が出て良いはず!
という確信のもとにお勧めしました。
広いリビングなので、全てレースが手前ではボヤける感じがしたからです。
後幕のレースは裾を活かした幕体縫製にしています。
そして最後は、東側に位置する巾350cmの造作出窓。
グレイス16はポールの直径の関係で2間窓は出来ないことになっています。
しかし、どうしてもグレイスを使いたい…
そこで、直径14mm・長さ1820mmのステンレス管を買って来て、
グレイスのポールの内径に合うよう布テープを巻きつけて中に入れてあります。
事前にチェックしてからご注文を受ける形を取りましたが、
これが驚くほどに効果があり、全く問題ありませんでした。
レースカーテンは、価格が変らない範囲で2つの窓の余裕分(%)が
同じになる最大の寸法で作っています。
カーテンを閉めた時は余裕分が均等になることはありませんが、
開けているときのボリューム感を優先しました。
もちろん、お客様にはご了解を頂いています。
この窓をスタートに、
逆吊り→通常の順序のWシェード→逆吊り→通常の順序のWシェード
と異なる窓装飾を交互に施すことで、広いリビングにリズム感が生まれます。
逆吊りの窓は、
夜はドレープのシェードを下げてレースを開けておく(両脇に寄せておく)ので、
昼夜問わず統一感は損なわれません。
元々は全然違うお話から始まった、今回のクラシカルな逆吊り。
納品時にお客様から、『誰の家より私の家が最高!』と言われたときは、
本当に嬉しかったです。
やっぱり、あの時函館観光して正解だったかな(笑)