スポーツを見ていると、やっぱり神様は存在していて、
その大会のテーマやストーリーを決めているんじゃないかと思う時があります。
今回のワールドカップで言えば、『チームワーク』。
前回のドイツ大会でサッカーよりもマリオカートに熱中し、
チームとしてまとまろうとしないメンバーに嫌気が差して
代表引退を宣言した中澤選手が、
最高のメンバーと共に素晴らしいプレーを見せてくれたのもそう。
いつもは決まって内紛を起こしてベスト8あたりで負けてしまうオランダが、
引退するファンブロンクフォルストのために一致団結して
決勝へ勝ち上がったのもそう(本当に泣きそうです)。
韓国やチリ、ウルグアイ、ガーナと言った中堅国が
チームワークの良さで活躍したのに、フランスが負けたのも印象的でした。
そしてスーパースター中心のアルゼンチンが、
その象徴とも言える監督によって負けてしまったのも、きっと何かのメッセージ。
スーパースターのいるチームが勝つ時代の終焉、という意味で。
ただ一つ例外はブラジル、というよりドゥンガ。
本当に残念でした。
ドゥンガは正しいことをしようとしていました。
問題と正面から向き合うと、必ず斜めから見ている人に邪魔をされます。
成功すれば『そんなの分かってた』、失敗すれば『それだけじゃダメなんだ』。
どちらに転んでも良いことは言われません。
でも、ドゥンガは勇気を持って正しいことをしようとしていました。
あれはきっと試練なんだろうな。
さて、今日はフジエテキスタイルのエルケーアのご紹介です。
本来は1.5倍やフラットが似合う生地ですが、
問題は縦使い200幅・縦リピート90.5cm・横リピート93cmという点。
窓の高さによっては、柄の出方が変になってしまったり、
いわゆる1間窓の場合、1.5倍ヒダで使いにくいのです。
(同じ生地巾が必要で価格が変らないこともありますが、
1.5倍ヒダにすることで柄が途中で切れてしまうのです)。
今回はまさにこの生地のためにあるような窓サイズと窓構成でした。
まずはバルコニー窓。
6つの柄が左右対称に、幅落しや余計な幅接ぎもなくバッチリと納まりました。
最近多いオパールプリントですが、
エルケーアは生地にボリュームがあるため、
透け感が際立ってとてもキレイです。
横並びの2連の腰高窓はシェードに。
こちらも1巾がバッチリ納まる幅と縦リピートが最もキレイに収まる丈でした。
当初はバックに無地のドレープを合わせることも考えたのですが、
ボリュームが出すぎてこの生地の良さを消してしまう恐れもあり、
外から見られる環境でないこともあって1重吊りとなりました。
少しオリジナリティを加えてサイドボーダーも候補になりましたが、
こちらもお客様と色々とお話した結果、
『やっぱりこのままでいきましょう』と意見が一致しました。
通常はドレープ、レースやカーテンレールとのチームプレーが重要ですが、
やっぱりこの生地には単独プレーが似合います。
でも、ツボにはまった時の部屋とのチームワークは…最高です!