シェードのサンプルを頼もうと取引先にファックスをしたら、
『ごめーんサイトーさん!これもうすぐ廃番になるんですよ~』と
残念な返事が返ってきました。
当店ではずっと人気の花柄生地ですが、
取引先曰く『生地の新鮮味がなくなってしまった』 のが理由だそうです。
流行廃りは仕方のないことですが、ちょっと残念です。
さて、昨日取付したA様の現場です。
南側に1間半の掃出し窓、北側に3連FIX+2連上下窓という組み合わせです。
川島織物セルコンのKH4039に裾ボーダー(KH4601)のカーテン、シェードを取付けました。
カーテンレールはウッディ・レジオスのナチュラルグレイン色です。
空けるとこんな感じです。
タッセルはボーダーのKH4601にしてありますが、
裏側はKH4039になっていて、リバーシブルに使えます。
縫製は1.5倍ヒダのワンタック、ソフトウエーブ仕様。
川島織物セルコンのメーカー縫製です。
シェードは当店の提携加工所で作りました。
川島織物セルコンのカタログにも掲載されている方法なので、
メーカー縫製なら発注は簡単ですが、
逆に『出来ないこと』や『こだわれないこと』が出てきたからです。
カタログ写真同様、どの部分で止めてもボーダーが見えるように
胴継ぎした生地の上部にウエイトバーを入れるようにしたのですが、
問題は裾がピンと立つのかどうかです。
実際カタログ写真も少しヘナヘナしています。
そこで、外からの見た目も考慮してボーダーは裏側へ折り返して張りを持たせ、
ヘナヘナ感が出ない高さを見てもらいながら製作しました。
メカはこんな窓構成の時に便利なタチカワのドラム式ワンチェーン。
もちろんピッチは均等分割です。
このマイ・シリーズが発売されてもう何年になるでしょうか。
このボーダー仕様が提案されてからも既に数年が経っています。
次回の新カタログからは外される可能性もあるかもしれません。
でも生地に対して飽きたり新鮮味がなくなってしまうのは売り手側だけで、
お客様にとっては、いつだって初めてのカーテンです。
消防署勤務のAさんから敬礼で見送られた時、改めてそう感じました。