昨日、Aさんのお宅へ架け替えの採寸に行って来ました。
新築の際に付けたレースが劣化で切れてしまったとの事でした。
Aさんには1年ほど前に階段踊り場のカーテンもご注文頂いており、
今回久しぶりに『自分の仕事』と対面しました。
Aさん宅の踊り場はそれまでバルーンシェードにしていましたが、
『どのご家庭でもやっていないような目を引く窓装飾』というのがご希望。
そのため事前に現場を拝見し、
いろいろなラフスケッチを描きながらイメージを固め、
長い時間をかけて内容を決めました。
メインはトルコ製のエンブロイダリー(刺繍レース)。
上部にサンゲツのシーアカーテンをスカーフリングにし、
その上にポイントカラーのワインレッドをさらに載せて、
タッセルは同じくワインレッドがポイントカラーの
ワイヤータイプにしました。
スカーフリングはウエーブ数が少ないと見栄えがしませんが、
増やしすぎるとが重いイメージになってしまいます。
今回はレースの上に2重のスカーフリングでしたので、
ウエーブの数はサンプルで何度も組み合わせて
慎重に決定しました。
耳の縫製は折り返しではなく
メローロックという処理にしています。
タッセルもワイヤータイプでは線が細すぎるのではと思い、
一般的な装飾タッセルにしようかと悩みましたが、
最終的にはレースとのバランスを重視して決定。
メインのレースはスカーフリングのボリュームに負けないよう3倍ヒダにしています。
(このレースは裾に8センチほどのトリムが付いています)
Aさんは今でのこのカーテンが気に入って下さっており、
カーテン屋としては嬉しい限りです。
『きれいよねえ』というAさんの言葉に、おもわずジーンときてしまいました。