一つの空間で3つ以上のスタイルというのはあまりやりませんが、今回は例外をご紹介。
T様のお宅はLDKの間取り(LDではない)で、
玄関から入ると吹き抜けにある上下2つの大窓が一際目を引きます。
その奥には掃き出し窓と腰窓、キッチンには横滑りだしの小窓が2つという組み合わせです。
今回カーテンをお選びになるにあたり、
ご主人がクラシック系の輸入家具がお好きなことや、
奥様は少し落ち着いたテイストのカーテンをご希望な事などをお聞きし、
私からカーテンを提案させて頂きました。
お勧めしたのはキロニーのロイヤルウースター。
と言ってもエレガントな花柄ではなくラビニアオリジナルです。
レースは上品なイメージのエンブロイダリーを合わせました。
掃き出し窓と腰窓のレールは黒のアイアンレール『クラスト19』です。
問題となったのは同じ空間にある吹き抜けの上下2連の大窓。
上下同じスタイルの方が綺麗ですがカーテンでは変。
簡単に考えればプレーンシェードですが、
窓の大きさや生地の持つイメージからすると明らかにアンバランスです。
そこで、プレーンシェードほどシンプルではなく、
バルーンシェードほど華美ではない、ルースシェードにすることをご提案しました。
(今日改めてメーカーのカタログを見たら掲載写真がまさにコレでびっくり)
写真では逆光で分かりにくいですが、とってもきれいでした。
キッチンは通常、油汚れ・水対策として
ガラス繊維のロールスクリーンをお勧めしますが、
キッチンという空間のイメージや柄の持つイメージを考えて、
ロッドポール型のカフェカーテンとしました。
かわいいでしょ? これ、安価でオススメデス。
今回のように一つの生地で3つのスタイルを使うことは、
生地や窓の持つイメージとフィットしないと、必ずアンバランスになります。
事前に現場を拝見し、お客様のご希望をお聞きし、
じっくりとプランを練る時間があったからこそ出来たのだと思います。
Tさんに感謝!!