細かすぎて分からないこだわり

なぜか私は周囲の人から『大雑把』『楽天家』と言われます。
その度に否定するのですが、なかなか信じてもらえません。
自分で言うのも何ですが、私、とっても細かいのです。
採寸に行った商店街でいち早く監視カメラの存在に気付きますし、
スーパーで万引きGメンを見つけるのも得意です。
高速道路でもバックミラーをチラチラ見ながら、
覆面パトカーが来ていないかいつもチェックしています。
(犯罪者ですか?)

そこで今日は、私がいかに細かいをご説明。
まずは、同じサイズの腰高窓にプレーンシェードを取り付けたK様の現場です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

使用したのはキロニーのリバティーファブリックから、
ハニーサックル(スイカズラ)がモチーフのTKR6093。
2つの腰高窓は幅169㎝の同じサイズなのですが、
右側の窓には窓枠から1.5㎝の所までエアコンがきています。
当店では窓枠に対し左右各4㎝づつ大きめに製作していますので、
この場合、右側の窓は169+4+1=W174㎝、
左側の窓は169+4+4=177㎝の仕上がり巾となります。
でも、それでは柄の出方が変わってしまう…。
そこで、それぞれのシェードの『窓からの出し分』を調整し、
2台共に175㎝の仕上がり巾にしました。
とても細かな事ですが、現場でお客様と打ち合わせしての決定です。
そうです!私は細かいのです!

お次はボラスのバードランドをシェードにしてお納めした子供部屋。
こちらも普通に取り付けているように見えますが、
細かな点に注意して製作しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2つの窓は同じサイズに見えますが、右119㎝・左124㎝と5㎝違います。
1巾使いで普通に製作すると、片側の柄の出方がその分だけ違ってしまうのです。
大柄のバードランドでは、その違いが目立つ可能性があります。
では今回も同じ寸法でシェードを作れば良いか?と言えばそうではありません。
横並びの窓で窓からの出幅を5㎝(左右各2.5㎝)変えると、
今度はその違いが目立つ可能性があるからです。

そこで右の窓は窓幅+10㎝で129㎝、左の窓は窓幅+8㎝で132㎝の仕上がりにしました。
これだと片側1.5㎝の違いですので、ほとんど違和感がありません。
さらに柄合わせの位置も工夫しました。
上部角で合わせる一般的な『柄合わせ』の方法ではなく、柄の中心を合わせたのです。
これにより、両端の柄の切れ方の違いは見た目では分からなくなります。
この2つの方法により、
窓からの出幅も両端の柄の切れ方も同じに見える仕上がりになりました。
そしてこの2つのバランスを取るために、
閉店後の店内で何度も何度もサンプルで試して丁度良い所を見つけ、
お客様にその説明をしてご了解を取り、
写真を撮って加工所に説明を加えた発注書を送り、
やっと2台のプレーンシェードが完成するのです。
もう、本当に俺って細かい!

そして何がすごいって、
内容が細かすぎて一般の方には理解できないだろうと思いつつも、
そのままブログをアップしてしまうのがスゴイ!
なぜって?
そりゃあ私が大雑把だからですよ(笑)

 

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窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
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