昼ご飯を食べながらYouTubeで音楽映像を見ていたら、
お勧め動画にジョー・ジャクソンが出てきました。
高校生の頃、僕ににとって彼は『カッコいい大人』の代名詞でした。
オシャレでクールで才能に溢れ、品があるのにアウトサイダーの匂いがあり、
決してハンサムではないのにカッコよく見える独特の雰囲気。
『大人になったらあんな風になりたいなあ』と思ったものです。
まあ、実際にそうなっていたらこんな事は言えないわけで(笑)
迷った挙句に何も買わずにユニクロを出て、品はないのに『貧』の匂いがあり、
決してハンサムではなくてカッコ良く見えないそのままの雰囲気(爆)。
今後似てきそうな可能性があるのは髪の生え際くらいでしょう(笑)。
さて今日は、当店お取引先のアコルデ様の現場から。
川島織物セルコンのPD7007をシェードにしてお納めしました。
150㎝巾の内、使用するのは縫い代を含めて76㎝。
左側から生地を取ると74㎝余ることになります。
そのままシェードにしても良いのですが、
1窓に単なるストライプのシェードでは、ちょっと寂しい。
そこで、その余り分を活かしてこんな風に仕上げました。
生地の残りにブルーのストライプがあることに着目して、
その部分をカットして横方向にして裾に継ぎました。
加工代は上がりますが、生地を余分に取らなくて良いので、
加算分はそれほど大きくありません。
お次も当店お取引先の江原工務店様の現場。
無地のカーテンを無駄なく使って、カーテンとシェードを作りました。
アイボリーの生地の両脇に足したブラウンの生地は150㎝巾。
その分だけでは生地が余るので、それをシェードにも使いました。
それでもまだ余るので、写真にはありませんが、
ウオーク・イン・クローゼットの小窓のシェードにも使用しています。
全ての生地の使用量を確認し、それをフル活用することで、
価格をあまり上げずに仕上がりを良くすることが出来ました。
でも、生地をフルに使う一番の理由は『勿体ないから』ではありません。
あくまでも、その方が良い仕上がりになるからです。
ですので、逆にちょっと贅沢に使うこともあります。
つい先日、吹き抜けに取り付けた『ぞうさんレース』のプレーンシェード。
そのまま付けてもカワイイのですが、
木の幹の色に合わせて裾にオレンジの無地を足しました。
色の相性や生地のボリュームを考えてのセレクトですが、
問題はこの生地が100㎝巾だということ。
仕上がり幅は118㎝なので2巾必要になり、中央にジョイントが入ります。
でも、それではちょっと見た目がイマイチ。
そこで生地を長めにとって縦方向を使い、ジョイントなしで製作しました。
価格は若干高くなりますが、仕上がりの違いと比較してお勧めしました。
どの現場も、生地の使い方や価格を何パターンも作って比較して、
一つのプランを作り上げました。
目指したのはオシャレでクールで工夫に溢れ、シンプルなのに楽しげで、
決してお金はかかってないのに見栄えがする雰囲気。
訪れた人が『カーテン付けるならあんな風にしたいなあ』と思って頂けるような…。
そう、例えるなら私と私が憧れたあの人を足して2で割ったような
どんな方にも工夫次第で実現できるプラン。
それが僕にとってのオーダーカーテンのような気がします。