当店で意外と多い家のジャンルにログハウスがあります。
一般的な施工が出来ないことと、
ログハウスが持つ『懐の深さ』ゆえにカーテン選びに迷われる方が多いのが理由です。
ヨーロッパの山小屋風からナチュラル、そしてカントリーまで、
お客様によってイメージは様々ですが、
外見では同じように見えるログハウスをインテリアで自分色に出来るのが魅力でもあります。
相模原市のI様との打ち合わせで最も重視したのもこの点でした。
そして出来上がったのは、ちょっとエスニックに振ったこちらです。
ダイニングのカーテンはモール糸使いの生地をハトメスタイルに。
床にキリムを敷かれることをお聞きしてのセレクトですが、
黒のアイアンレールをカントリー調のキャップにすることで、『はまりすぎない感じ』にしました。
レールの取付位置は今後のログの沈み具合も含めてご相談しています。
小窓の中心のリビングはシェードに。
単純に同じ生地にせず、裾の一部だけを使う事でお部屋にリズム感が出ます。
窓上の幕板の高さが微妙に異なるため、
それぞれの床からの高さを測って平行を取り、
そこからさらに幕板とのズレ具合とバランスをとって取り付けています。
こうした小さな違和感は出来上がった時に妙に気になってしまい、
結果的に全体の仕上がりに大きな影響を与えてしまうので重要なのです。
そして、続き間の畳スペースは、同じシェードでもサイドボーダーに。
畳スペースというテイストの違いもありますが、
それよりも、I様ご家族の、笑顔の絶えない楽しい感じをカーテンにも出したくて、
変化を加えてみました。
I様にもとても喜んで頂き、ご家族がそこで楽しむ風景もとても印象深いものでした。
I様、ありがとうございました。