当店で人気のイギリスのコットンプリント。
かわいらしいトゥシューズが並んだデザインで、
小さなお子様でも、数ある生地の中からこの生地を最初に選ぶこともしばしば。
それだけ魅力的なデザインであるということなのでしょう。
でも、問題なのはお値段もちょっと魅力的なこと(笑)。
O様の場合もそこが問題となり、
この生地を部分的に使う事で価格を抑えた提案をしました。
トゥインクル・トゥは上飾りのみに使い、カーテンはお手頃価格の無地を。
でもそれだけでは、この生地のかわいらしさを活かせないので、
上飾りの裾に小さなフリルを付けました。
タッセルにも同じように小さなフリル。
小学校高学年の女の子であることを考慮して、
あえてフリルはピンクではなく薄いパープルにして、ちょっと大人っぽさもプラス。
アクセントにピンクの壁紙が貼られた壁面の小窓はシェードではなくブラインドで。
これも価格を抑える工夫です。
こちらは上飾りを作った際に出た残り布を使い、
ゆるくヒダを取った簡易的なバランスに。
ブラインドはピンクの壁紙に映えるよう、
白をベースにピンクを少し入れたカラーコーディネート仕様です。
海外のキッズコレクションを見ると思いだす言葉があります。
ある幼稚園の先生が子供用の玩具についてこんな風に話されていました。
『海外のおもちゃは確かに子供用ではあるのだけれど、決して子供騙しではないのよね』
そこに、『子どもなんだからこんなものでも…』という考えはありません。
でもそれは決して高い物を買い与えるということではなく、
真剣に子どものことを考えるという、ごくごく当たり前のことなのだと思いますし、
それは子供部屋のカーテンプランを作る時も同じです。
だからこそ、同じ生地を同じようなご要望でお作りしても、
違うプランが出来るのでしょうね。