RE・OPEN その5

いよいよ最終回です。
(前回もそんな書き出しだったきもしますが…笑)

今回、最も悩んだ中高生の男の子のお部屋です。
2016-09-10-23-12-11

 

 

 

 

 

 

 

 

BOYでありMANであり、男の子で男子で時には男性だったりする、
そんな色々な年齢が複雑に絡み合う年代。
部屋にも小さい時の名残と、大人になった主張が混在する時です。
カーテンはと言うと、かなり大人っぽい無地を要望されるケースが多いのですが、
こんな『大人っぽい』もあるよ、という選択肢を提案してみました。
生地はアアルトによるデザインのアルテックのシエナ。
トップを無地にしたハトメカーテンにしました。
貼ってあるCDは、そんな年代をイメージして
ボーイ・バージョンと、マン・バージョンから各2枚をセレクト。
ボーイ・バーションはラフィンノーズとウェルズです。
『何聞いてんの?』って友人に聞かれてちょっと躊躇しちゃいそうな、
そんなバンドを選びました(ファンの方ゴメンナサイ!)
他にもそんなバンドはたくさんあるのですが、この2組のセレクトにはワケがあります。
ラフィンはあのブームの後もずっと、ワゴンに乗って日本全国のライブハウスを周っています。
僕らが聞いたあの時の、あのままに。
聞かなくなった頃、正直ちょっと思ってました。
『こんなストレートな歌詞はもう子供っぽく聞こえるよな』って。
でも、あれからもずっと変わらずに歌い続けるその姿を見た時、
『あ~、カッコイイ!』って思ったのです。
ウェルズは僕の記憶では解散したままでした。
今回の件で思い出しYouTubeを検索したら出てきたのですが、
驚くことに復活していたのです。
ヴォーカルの馬越くんは甘いマスクで人気だったのに、
最初『え、誰?』と思うほど変わっていて、
それは本人も十分分かったうえでやっぱり歌いたいって思ったんだろうな、
なんて思うとそれもまたカッコ良く、
そんなカッコワルイ・カッコイイ2組を選びました。
MANバージョンはフィッシュマンズとサニーデイサービス。
こちらは長くなったので割愛します。
天才に憧れる時期があるということで(笑)。

最後は30代、40代の男性。
ビンテージをテーマに、裏テーマを書斎にしました。
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リビングのカーテン選びは女性が中心になって選ばれることが多いのですが、
最近はご主人の書斎があるケースが多く、そちらはやはりご本人が選ばれます。
木製ブライドやロールスクリーンなどのメカ物を選ばれることが多いのですが、
書斎という場所を想像した時、
それは男性が一人でリラックスしたい時の空間でもあるとも思いました。
リビングという開放的で明るい場所ではなく、狭めで少し暗めの場所です。
好きな物、過去のこと、たまに過ごせる1人の休日、これからのこと、
ただ自分のものを置くだけではなく
そんな思いを巡らせる場所としての書斎をイメージしました。
貼ってある写真は…私の過去のツーリング写真です。
決して今でも乗りたいとか思ってる訳じゃありません。
人物像と展示方法を考えた時、バイク乗ってる人多いよねと言う話になり、
仕方なく過去の写真を引っ張り出すことに…。

ご紹介してきた色々なディスプレイには
全て当店からのメッセージが込められています。
そして、その一つ一つを考えるプロセスを通して、
私たちは自分たちの仕事の意義を考えました。
そしてこれからもそれを考え続けながら、
一人でも多くのお客様のお力になれればと思っています。
皆様のご来店を心より、お待ち申し上げます。

窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
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