今週は忙しさもピークとなりました。
朝イチで店を出て外出先で昼食を取り、閉店前後に帰ってくるので、
共に働くスタッフTさんですら、
ほとんど顔を合わせない日々が続いています。
コーディネートのセンスが抜群でインテリアの知識も深いTさんですが、
私とTさんの会話はカーテン専門店らしいオシャレなものではありません。
『いかに相手を怒らせるか』が基本です(笑)
以前、Tさんが初めて会うお取引先さん来られたので、
『こちらが、丸福の乙女姉さんと呼ばれるTさんです』と紹介したら、
『いらんこと言わんでええから!』と間髪入れずにツッコミが入ります。
今回ご紹介するモデルハウスの件で電話をした時も、
『あ、Tさん?ヒマなところ申し訳ない』と言ったら、
『ぶっ飛ばす!』と即答でした(笑)。
さて、話を戻してそんな(どんな?)モデルハウスのご紹介です。
小田原市のセルコホーム様のカーテンコーディネートです。
まずはリビング。
ベースは東リのKTB2085。
無地に見えますが薄く細い2色のベージュのストライプ生地です。
裾はリリカラのLS68334。切り替え部分に東リのトリムKX9706を付けました。
レールは照明に合わせてクラスト19です。
通常当店ではレース用レールにエリートを合わせますが、
今回はネクスティとのダブルにしました。
その方が合うような気がしたからです。
シェードはブラウンは使わずに裾にトリムをつけてシンプルに。
このリビングから上がる階段の小窓には片開きのカーテンを。
リビングに使用した生地と色を合わせた2色の無地を組合せ、
左右非対称のバランスを付けました。
レースはボリューム感を出す為に2.5倍ヒダにしてあります。
この階段を上がると寝室です。
こちらは、私の発注書を見たTさんが、
『このキャラメルの箱のカバーですが』と言ったベッドカバーが主役です。
どうせ絵心はありませんよ(怒)
こちらはベッドも含めての納品です。
窓枠下から床までの距離がなく、ベッド選びも大変でした。
カーテンは当店の均一カーテンです。
ヘッドボード後ろの2つの上げ下げ窓に向かって、
カーテン・シェードと同じ生地を切り替えで入れました。
裾はスリットを入れています。
お次はブルーのクロスが鮮やかなプランニングルーム。
ニチベイのポポラのシリーズでミックスルーバーのバーチカルブラインド。
その他、トイレのカフェカーテンや脱衣所のロールスクリーン、
玄関のフリースカラップなども納めさせて頂きました。
当初、このお話を頂いたときは『自由に提案出来るのだから、
スムーズにいくのではないか』と思っていたのですが、これが大きな間違いでした。
ハウスメーカー様からは『ローコストの類に入る住宅なので、
バランスの取れない高額なプランにはしたくない』というご希望がありましたが、
イメージの明確な輸入住宅だったからです。
ところが、生地選びもすんなり終わり、
『さて、プレゼンのアポ取ろうか』という段階で、全て一からやり直し!
ご担当者様がポロっとおっしゃった言葉がどうしても引っ掛かったのです。
その言葉の意味を考えながら作り直す作業が本当に大変でした。
お陰さまでハウスメーカー様からもご好評を頂き、ホッと一安心でした。
そんな苦労を間近で見ていたTさんが、今回の現場を見て一言。
『今回だけは、ほめてやる』
コンニャロー(笑)