2週間ほど前、10万キロを目前に私の車が壊れてしまいました。
そろそろオイル替えなければと思っていたのに、
『4サイクルだから多少は大丈夫かな』と甘く見ていたのが原因です。
新車は買えないので(苦笑)中古車を見に行きたいのですが、
今は繁忙期の真っ只中。そんな時間はありません。
結局、近くのディーラーで、運転席に乗ることもなく決めてしまいました。
まあ…いいか。動くし。
正直言うとAT車選びには全然気持ちが乗らないのです。
MT車なら、別人のように本気モードですが(笑)
さて今日は、そんな大雑把な私の細かな仕事のご紹介です。
最初はM様邸。
少しボリューム感のある綿100%のドレープに、
ザラッとした質感のコットン調ボイルの組合せです。
そのままプレーンな仕上がりでも良い感じですが、
タッセルに一工夫しました。
裾に付けたのはサンゲツのFU622というトリム。
無地のドレープと無地のレースというプレーンな仕上がりに、
ちょっとしたアクセントになっています。
このトリム、ちょっとボリューム感があるので、
カーテンは3ツ山・2倍で縫製し、仕上がり巾も大きめに取りました。
お次はK様邸です。 ホールにある上げ下げの2連窓に、
裾柄の刺繍レースをカフェカーテン風に付けました。
上部は耳立てをしてパイプ通しのスタイルですが、
刺繍がある分、仕上がり丈に対して下の方が重い感じがすると思い、
残布を使ってパイプ通しのバランスを付けました。
裾はメローロックにしてあります。
カーテンプランを考える時、
使用する生地が決まった時がゴールではありません。
その生地をどのように使ったらもっとキレイか?を考えるスタートです。
勿論、『生地の魅力そのものを楽しむのが好き』という方もいらっしゃいます。
でも、そんな方にも選択肢をご用意した上で選んで頂きたいと思っています。
例えそれが劇的に変るようなものではないとしても、
他の人には気付かれないような事であったとしても、
そんなちょっとしたこだわりが、カーテンへの愛着になるような気がします。
私の車好きの友人も言っています。
『この車を斜め後から見た時の、マフラーの取り回しがちょっと見える感じと、
ホイールの隙間から見えるキャリパーの赤がカッコイイだろ?』。
そんなの君にしか分からないって!と思いつつ、
そんなことが大事だなと思うのです。