風通しの良い窓と風当たりの強い私

ここ数ヶ月間、自分の釣りが出来ない状態が続いています。
仕事で休みが取れなかったり、用事が入ってしまったり。
たま~に出来ても夕方からになってしまったり…
いつも私が行く港はスゴ腕の人ばかりなのですが、私の師匠は別格です。
あるジャンルの釣りに関しては間違いなく日本一の実力者で、
色んな人、それも一般的にはスゴイと言われるレベルの人が、
色んなツテを辿って彼に教えを請いにやってきます。
彼がスゴイのはその超絶テクニックもさることながら、
教えられれば私レベルの者でも 『そうだよな』 と思える事なのに、
言われるまでは彼にしか気付かない事がある所です。
それは彼の釣りに対する真摯さゆえだと思います。
せっかく色々教えてもらったのに… あ~~~~思いっきり釣りしたい!

さて今日は、そんな海とは全く関係ない、
山々に咲く花がモチーフのカーテンをご紹介。
ウイリアム・モリスのハニーサックルです。
調べたところ、日本ではスイカズラが近い種のようです。
冬場を耐え忍ぶところから忍冬(ニンドウ)とも呼ばれます。

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掃出し窓はカーテン、造作出窓はシェードとなりましたが、
問題は写真には写っていない上げ下げ窓をどうするかでした。
奥様は風通しの良いものをというご希望で、
色々なプランをご提案しましたがどれもしっくりきません。

『それなら作っちゃいましょう』ということで、
再度奥様の希望を伺い、絵を描いて見ることにしました。
『まずは、あんまり値段が高くならないことかな』
ふむふむ。
筒縫いのカフェスタイルっぽくしても良いかな。
『カーテンみたいに左右に別れてて、風が通り抜けるものがいいわね』
ふむふむ。中央を割ってみよう。
『ヒダが出て、エレガントな感じになるのはちょっと…』
なるほど。それじゃあ耳立ては無くしましょう。
何か縛るものが必要かな?
『縛るもの?あ~特に要らないな~』
う~ん。もし必要なら残布で作るようにすればいいか。
で、めでたくイラストが完成。

しかしそこで、仕事に対して師匠並に真摯な私は気付いてしまいました!
『あ、あの~…これって…………ノレンです』

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高額なノレンになるので再度打ち合わせの時間を頂き、
ヒダはゆる~くカーブが出る程度に取ることにしました。
結局タッセルに類するものは付けなかったのですが、
将来的には付ける事を前提にレースのノレンも作り、一体縫製にしてあります。
奥様は納品をとても楽しみにして下さり、完成品にも満点を頂きました。

さて、冬を耐え忍ぶニンドウの問題は解決しました。
残る問題は、釣りにいけない秋を耐え忍ぶサイトウです。
実家の母から『庭に柵を作って欲しい』と言われましたが、
『ん?う~ん。考えとく』 とごまかしました。
妻から 『車のディーラーに行って欲しいんだけど』 とも言われましたが、
『あ~、そうだね。行けたら行けるかも』 と、意味不明な返答をしてスルー。
何としてでも釣りに行く、
その作戦名は…『ノレンに腕押し』です(笑)。

窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
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