見えるも良し 見えないも良し

先日、知り合いの専門店さんが取引されている加工所の方がお見えになり、
カーテンの事や仕事全般に関することなど、色々な話をしました。
丁度お店は改装中の真っ只中でゴチャゴチャの状態だったのですが、
『機能レースのポップ良いですね』と言って頂きました。
特に何かスゴイ仕掛けのあるものではなくて、
『生地によって透け感が異なりますので、お客様に合ったものが選べるよう、
ご自宅でサンプルをチェックしてみて下さい』と書いてあるだけなのですが、
当店が気にして接客している部分に気付いていただけるのは嬉しいものです。

最近のカーテンは『遮る』というのが一つのキーワードになっています。
特に、遮光カーテンと遮像レースがメインです。
遮光カーテンの場合、お客様が等級を気にして選んでいただけるよう、
当店ではプライスカードに書かずに目立つタグを付けています。

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必ずその違いについて聞かれるのですが、
『1級は遮光率○○%で…』とご説明しても分かりにくいので、
『1級はほぼ真っ暗になりますがカーテンの上部や左右からの光漏れは起きます。
2級は朝眩しさで起きるほどではありませんが、生地全体が明るみを帯びるので、
光に敏感な方や三交代勤務などで昼お休みになる方には不向きの場合もあります。
『3級は普通のカーテンより遮る位の感覚ですので
 北西のお部屋なら大丈夫かもしれません』とお話します。
それでは皆さんが遮光率の高い1級を選ばれるかと言うと決してそうではなく、
1級にプリントが多く2級に質感のある織物が多いことをお話しすると、
多くの方は2級・3級を含めてお選びになります。

シャッターがある場合は遮光カーテンを使わないケースもあります。
最近取り付けたK様の現場です。
2階の主寝室にオパールプリントのレース(スミノエU3238)と、
無地のウエーブロンの組合せです。
通常はドレープを奥に合わせますが、
シャッターがあるためウエーブロンを合わせました。
微妙な透け感と白と白の組合せが上品さを際立たせて、非常にキレイでした。

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K様の場合は、色々な事情を踏まえてこの組合せとなりましたが、
『シャッターがあってもカーテンは遮光』という選択の方が当店では多いです。
夏にエアコンを使わずに網戸で寝る方が意外と多いからです。
特に50代以上のお客様に多く、
『4時半頃には日の出ですが大丈夫ですか?』とお聞きすると、
大抵の方は遮光カーテンを選ばれます。
遮像の場合は、遮光より難しいかもしれません。
道路や隣家との距離や位置関係、窓の大きさ等、
様々な要素を考える必要があるからです。
こちらも最近施工したT様の現場です。

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2階のホールにある滑り出しの3連窓。
とっても珍しいシャッター付きです(電動じゃないと出来ないので)。
ただ、このシャッターは台風対策に付けたので普段は閉めないとの事。
本来ならダブルシェードにするところですが、
東リのKSA5433をプレーンシェードにして取り付けました。
道路を挟んだ反対側の住宅に同じ高さの大きな窓があるのですが、
そのお宅は夜は必ずドレープを必ず閉めてらっしゃるので、
家の中が見えてしまうことがありません。
道路からは天井の一部しか見えないことを確認し、
プレーンシェードとなりました。

どうしてもこの手の生地の選択は、
色々な要素を考えるので時間がかかってしまうのですが、
今まで一番短かったのが二人の息子さんを抱えるあるお母さん。
『遮光カーテン?いいの!いいの!あんなのあったらいつまでも寝てるんだから!
 眩しくて起きるくらいで丁度いいんですよ』。
あの時だけは立場を忘れて本当に笑ってしまいました。
何だか自分が言われるみたいで(笑)

窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
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