川島織物セルコンの新カタログ、
プルミエの発表会に昨日行ってきました。
先行して行われた展示会をスタッフTさんに行ってもらったので、
サンプル選定はないのですが、
ヴィータやアップルシードの後継版となるこのカタログは
コンセプトが前面に打ち出される可能性が高く、
実際にカタログを見て製作者の説明を聞かないといけないと思ったからです。
感想は…良かったです。
一つは新しいカーテンの在り方を提示したこと。
好きな生地を選んでレースを合わせてレールを決めて…
もちろんそれだけでも満足のいく仕上がりには出来るのですが、
このカタログが言っているのは、
『そこから一歩踏み込んで、もっと自分らしさを演出しましょう』という事です。
これは消費者だけではなく、私たち販売店へのメッセージだとも思います。
『もっと専門店にしか出来ない提案をしていきましょう。
その為の素材と仕組みは用意しましたよ』という事です。
そしてそれは、単にこのカタログ内の生地を組み合わせて完結するのではなく、
今後私たち販売店が意識して取り組んでいかなければいけないテーマのような気がします。
もう一つは生地の中に川島織物セルコンらしさがあったこと。
今のインテリアの状況はカタログを出すには非常に難しいタイミングです。
モダンを前面に出すには遅すぎる、
もう少しエレガンスやクラシックにシフトしたテイストもイマイチ広がりを見せない。
かと言ってメイン潮流はナチュラルでも北欧でもない。
様々なインテリアテイストを川島セルコンらしいセンスとブランド力でソツなくまとめ、
今後3年間を無難に乗り切れるカタログにすることもできたはずです。
でも安易にそこに逃げ込まず、
川島織物セルコンとしての答えを出したことは勇気の要ることだと思うからです。
もし今回のカタログに賛否両論があるのだとしたら、
それは素晴らしいことではないでしょうか?
多くのメーカーさんは、それを恐れてトライしていないのですから。
コンセプトって普通に日本語に訳すと『概念』なんでしょうが、
私たちの仕事で使う場合、それは『意志』なんだと思います。
前回のヴィータクラッセには正直それがあまり感じられなかった
(ゴメンナサイ)のですが、
今回は明確なカタログになったのではないでしょうか。