今日はじゅうたん工事に行ってきました。
といっても施工は職人さんで、私は現場案内と終了確認だけです。
今回の現場は旅館でしたので、施工後に防炎ラベルを取り付けます。
これは消防法で義務付けられているもので、
不定期の消防署の検査で指摘されると、
次の指定日までに直しておかなければなりません。
以前はこのラベルも簡単に手に入ったのですが、
現在は申請を出す資格を得る為の講習を受け、
県の室内装飾事業組合に申請書(=写真下)を出して初めて、
必要枚数だけを入手できます。
防炎ラベルは最終業者が貼ることになっているので、
工事用材料の場合、メーカーからはもらえません。
(最終業者は工事施工者になるため)
店舗関係の施工業者の場合、
防炎ラベル申請者の資格は必要不可欠なのです。
防炎の検査が厳しくなるのにはきっかけが必ずあり、
古くはホテルニュージャパンの火災。
最近ではドン・キホーテの放火です。
個人の場合でも高層マンションなどは義務化されていますが、
実際は形骸化しています。
しかし、店舗の場合は非常に厳しいのです。
ちなみに、店舗によくある排煙壁(=写真下)は、
消防署の検査ではチェックされません。
なぜなら…管轄が市町村だからです。
主な対象は、カーテン・クロス・じゅうたんです。
それぞれ防炎効果は非常に高いのですが、
クロスの場合は限られた下地材に貼って初めて、防炎効果が発揮されます。
防炎クロスだけを炎の中に入れればあっという間に燃えます。
ちなみにアルミ・木製ブラインド類は、対象にはなりません。
以前、東京ビックサイトのイベントに出店されるというお客様が来店されたのですが、
その方によると展示什器に防炎指定があり『普通の木材はダメ』なんだとか。
木製ブラインドは対象外なのに什器はダメ?????
ビックサイト独自の規則なんでしょうか?
私の場合、ラベルを貼る工事が何故か多いのですが、
逆に良く貼られるのがレッテルです。
畳み方の悪い新聞、落ちてるボールペン、出しっ放しのサンプル類…
『ほぼ8割は冤罪だ!』と言っているのですが、本当は全部有罪です。
罪を認めると消防署より怖い是正勧告が待っています(笑)