前回に引き続きS市のTさんの現場です。
寝室にはベランダ窓が1窓、上げ下げ窓が2窓という構成。
クラシック柄のアクセントクロスが一際目を引きます。
欧米などの施工写真を見ると、
パターンオンパターンも珍しくはないのですが、
今回は寝室らしくシックに仕上げました。
イメージは 『ヨーロッパの歴史あるホテルの一室』 です。
スエード調のカーテンに、床とは異なるダーク色の木製レールの組み合わせ。
上げ下げ窓はピーコックシェードにしました。
ピーコックシェードとは幕体の下部が半円を描くシェードです。
その形状が孔雀のようであることからピーコックシェードと呼ばれます。
一番下まで下げるとフラットになります。
基本的には2窓以上ある場合に見栄えがするシェードです。
難しいのは仕上がり丈です。
仕上がり幅の半分が半径になりますので、
その分だけ(幅60cmなら30㎝)窓枠よりプラスした仕上がり丈にすれば、
シェードが窓全体を覆う為、光漏れはありません。
でも、窓とのバランスを考えるとちょっと長すぎのように感じます。
今回は寝室でしたので光漏れは重要なポイントですが、
寝るときは一番下まで下げてフラットにして頂くことをご了解頂き、
見栄え優先で仕上がり丈を決めました。
フラットにした状態は見栄えはよくありませんが、睡眠中は分からないからです。
唯一分かる人と言えば、
瞼を閉じてもバッチリ目を見開いていた、高校の修学旅行の時の私だけでしょう。
(それはイタズラ書きされてただけじゃ…)