木製ブラインド・米長流?

読売新聞の朝刊に米長邦雄将棋連盟会長の伝記が掲載されていて、
毎日熟読していました。
自由奔放な米長氏らしいエピソードが満載なのですが、
中でも驚いたのは、『弟子に弟子入り』したことがあることです。
旧世代に位置する氏は、
弟子から『その手は研究し尽されています』とか『悪手です』と言われながら
新時代の将棋を学んだそうです。
そして、その甲斐あって念願の名人位を奪い取っています。
格好良いなあ。

さて、先日取り付けた木製ブラインドの現場を紹介します。
Sさんのお宅は、無垢をふんだんに使ったモダン和風の仕上がりです。
事前に採寸をした際、奥様から 『和室に木製ブラインドって変ですか?』と聞かれたので、
木製ブラインドの利点・欠点を一通りご説明した後、
『ラダーコードタイプの25か35mmのスラットでナチュラル色にすれば経木みたいで素敵ですよ』と
お答えしました。

その後お店で打ち合わせをしたのですが、
Sさんから『もっと濃い色にしたい』というご希望がありました。
さすがに私も長考に入りました。 思わずスラットサンプルを『羽生睨み』(古っ)
窓枠や天井もナチュラル色の和室に、
どちらかと言えば洋風なイメージのミディアム色の組み合わせ。
しかも、写真に写っていない窓に滑り出しのノブがついている関係で、
正面付けになるため、バランスも目立ちます。
『ちょっとギャンブルかもしれません』とお話ししましたが、
最後はSさんご希望の色を採用しました。
そして納品当日…

S邸和室

 

 

 

 

 

 

 

 

 

素晴らしい仕上がり!
ミディアム色のスラットが奥行き感を出し、
都会的なナチュラルさ溢れる部屋になりました。
私にとっては新鮮な驚きでした。
Sさんもニコニコしながら見とれています。
この業界にある程度いると、
『こんな部屋にはこんな窓装飾』 『こんな窓にはこんなアイテム』 といった
知識・経験が蓄積され、それはお客様の満足に繋がります。
でも、それでプランニングに不自由しなくなると、
新しいことにチャンレンジすることに臆病になるのかもしれません。
米長氏がどうして『弟子に弟子入り』したのか、
その気持ちが分かるような気がしました。

窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
カテゴリー: ブラインド・ロールスクリーン, 施工例 タグ: パーマリンク