ローマンシェード概論(その2)

前回に続いてローマンシェードのご説明、
といきたいところですが、その前に装飾レールのお話です。

当店では装飾レールを取り付け位置に関して基準を設けています。
『天井高240cmでサッシ高200㎝の場合、カーテンは窓枠より10cm上がカン下』
というものです。
これはあくまでも基準ですので、
天井高が240cmでもレールの種類、カーテンの柄によって変える場合もあります。
逆に天井高が250㎝でも同じ位置に取り付ける場合もあります。
最終的には、仕上がり寸法を決める際にもう一度、
部屋と生地のイメージを思い出して決定しています。
(装飾レールの取り付け位置に関してはまた書きたいと思います)

さて、話は戻ってシェードのお話ですが、
前回のブログでお話した取り付けに関するこだわりとは、
『隣の窓のカーテンと高さを揃える』です。
前回掲載したAさんのお宅は天井高240cmでサッシ高200㎝。
木製レールの取り付け位置は、基準通り『窓枠より10cm上カン下』としています。
シェードを取り付ける窓は、
この窓と床からの高さが同じでしたので、シェードの取り付け位置は
『シェードの上端が窓上より10cm上』となります。

シェードだけ取り付ける場合でも、
私の場合は窓から10cm程上に付けるようにしています。
(窓サイズやタタミ代によって変わります)。
よく窓枠のすぐ上に取り付けているケースを見かけますが、
これでは窓を押しつぶすように見えてしまいますし、
タタミ代で常時窓の一部分を塞いでしまいます。
これまでの私の経験では、窓枠から9cm~13㎝上位の取付位置だと、
幕体を上げた時に、窓枠が若干隠れる位の丁度良いバランスになります。

以前のブログ『ルーティンワーク』の中で、
仕上がり寸法を決めるのに最も時間を費やしますと書いたのは、
色々な要素を考慮しながら、
時にはミリ単位で取り付け位置を指定して
仕上がり寸法を決めるからです。

天井高、レールの種類、カーテンの柄、シェードとのバランス…
イメージ通りに完了した瞬間は、
お客様より喜んでいるかもしれません。

窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
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