今更ですが、川島セルコンの最高級カタログ、
filo(フィーロ)が新しくなりました。
私も先日行われた展示会に言ってきましたが…
うーん、素晴らしい!
正直言いますと、前回のfiloの時は新しいサンプルを取りませんでした。
一つ一つの生地は確かに素晴らしいのですが、
世の中の流行に迎合し過ぎている印象があったからです。
『流行の後を追うのではなく、流行を作るのが川島』という
想いがありましたから、何か残念な思いで会場を後にしました。
今回のfiloは、時代の流れと川島のアイデンティティーが
丁度良い所で折り合っている印象です。
展示会があると私はいつも、
『このカタログを発表することで、この会社は何をしたいのだろう?』と考えます。
戦略的には新規購入者のためのモダン系、
中高年の架け替えのための正統派クラシック系というところでしょうが、
カタログを通して作り手のメッセージや情熱を感じることが出来ます。
そしてもう一つ嬉しかったこと。
これは私の誤解もあると思いますが、
川島織物販売、川島織物、セルコンという3社が合併後、
『この3社が1つになって上手くやってますよ』というアピールが、
展示会やカタログに必要以上に盛り込まれているように感じていましたが、
今回は川島織物の独自色が強かったことです。
それぞれのカタログにはそれぞれの特徴や得意分野があり、
無理にまとめようとすれば、魅力は薄まります。
伝統あるカタログを持っているのですから、
『2社の特徴を半分半分盛り込みました』ではなく、
『良き相棒を得て今まで以上に魅力的になりました』で良いと思うのです。
川島のカタログには川島らしさを、セルコンのカタログにはセルコンらしさを。
2社の魅力を中和するのではなく、
それぞれをより引き立たせるようなカタログを作って欲しいと思っています。
お願いがあるとすれば、
①filoを世界で販売して欲しい
②生地ごとの特徴や開発での経緯などを細かく書いた販売者向け資料を作って欲しい
の2点です。
本当はちょっと?という点もありましたが、新しいfiloは素晴らしい出来です。
来月、ショールームでゆっくりと見て、新規展示サンプルを決定する予定です。
お楽しみに!