前回ご紹介したLTブラケットですが、
私の場合、『あるケース』で便利に活用しています。
お客様から『この部屋はレースだけでいいです』といわれるケースです。
この場合
① 将来的にドレープが必要になった時のためにレールだけはダブルで付ける
② それではかっこ悪いのでレールはシングルで付ける
の2通りが考えられます。
私の場合は②にしていますが、それはLTブラケットがあるからです。
カーテンの寸法は『カン下』と呼ばれるレールの輪の下から測ります。
同じ位置にビスを打ってレールを付けても、
レールの種類によって、 この『カン下』の位置は変わります。
また、レールの種類や取付位置によってカーテンの上端を、
①レールが隠れる位置にするBフック
②レールにぶら下げる様にするAフック
にするかを指定しますが、
この2つのフックによって発注寸は同じでもカーテンそのものの長さは3cm違います。
このビス止め位置からカン下までの寸法とフックの誤差を利用するのです。
実は、シングルブラケットにレースを一重吊りした場合のカーテンの丈と、
同じ位置に(新たに穴を開けずに)LTブラケットを打ち直して、
レースを窓側のレールに架け直した場合のカーテンの丈は、
カン下からの発注寸は違いますがカーテンそのものの丈(総丈)は同じです。
写真を見ていただくと分かりますが、
レールの位置もカーテンのフック位置も違う
(右側はBフックで左側はAフック)のに、カーテンの上端は一緒になります。
簡単に言いますと、
『とりあえずレースだけにしたい』場合、
レールを一本にして正しいフック位置(Bフック)にしても問題はない。
後でドレープカーテンを追加することになった場合、
LTブラケットを使うことで新たに壁に穴を開けることなく、
寸法を変えずに対応出来るということです。
(全然簡単じゃない?)
この文章を最後まで読んで意味が理解できた方は、
今すぐにでもカーテン屋になれるかも
(そんなマニアックなことブログの話題にするなっつーの!)。