隙間と透け感にご用心 その1

今日はロールスクリーンの取り付けに行って来ました。
6尺(約180㎝)の脚立を開いて階段に乗せ、
吹き抜けのFIXに取り付ける高所作業もありましたが、
計4ヶ所、1時間弱で無事終了。
お客様にも喜んでいただきました。
この瞬間が、この仕事の醍醐味なんですよねえ。

ロールスクリーンはカーテンに比べて、
生地選びや取り付けが簡単という誤解があります。
カタログを渡して
『生地が決まったら教えてください。取り付けはお客様でも出来ますよ』
なんて言ってしまうお店もあるようです。
でも、それはちょっと無責任だなあと感じます。

ロールスクリーンを選ぶ場合、まず気にするのは『透け感』です。
メーカーによって表現は異なりますが、タチカワブラインドの場合、
シースルー⇒ライト⇒ミディアム⇒プライバシー⇒遮光 と5段階に分かれています。
付ける場所や用途によって透け感を選ばないと、不便さを感じてしまいます。

操作方法はプルコード式とチェーン式の2つが主流ですが、
掃き出し窓にプルコード式で付けた場合、
生地が一番下まで下がっている時にしゃがんで操作する必要があり、面倒です。
逆にチェーン式の場合、
チェーン側が本体から生地まで17mmの隙間が出来てしまい、
それが気になる方もいらっしゃいます。
3交代勤務などで昼間寝ることがある方の場合、
遮光生地を選んでも窓枠内側に取り付けてしまっては、
隙間から漏れる光が気になってしまうはずです。

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写真はタチカワブラインドの人気シリーズ『竹スダレ』ですが、
このシリーズは見た目とは違い『シースルー』で、
夜は外から中の様子が丸見えです。
また他のシリーズよりチェーンの隙間が大きく、26mmあります。
お勧めする際は、これらの情報をお知らせした上でないと、
お客様にご迷惑をお掛けすることになるのです。
決して、カタログだけお渡しして『選んでください』で済む問題ではありません。

お客様が取り付けを希望されている窓が、掃き出しなのか腰高なのか、
夜を優先するのか昼を優先するのか、透け感はどれが適切か、
お客様の生活の様子に合っているか、
取り付け位置は窓枠内側と外側のどちらが適切か、
などを総合的に相談した上で初めて、一つのプランが決まります。
その他にも、ロールスクリーンの注意点は数多くあります。
それはまた次の回で。

窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
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