最近はヒダを綺麗に見せる加工が人気です。
形態安定(簡易型で安価ですが数回の洗濯で落ちる)や
形状記憶(真空釜で加工する本格的なもの。洗濯しても落ちない)がありますが、
どちらの加工も綿やレーヨンは加工対象外となっています。
高温のスチームを当てる為、加工時に生地が縮んでしまうのです。
このまま形態安定・形状記憶が標準化されていくと、
各メーカーのカタログから綿やレーヨンが消え去ってしまうのではと心配しています。
綿の魅力は染色性の良さにあります。
色が綺麗に染まるんですね。
花柄に綿が多いのは、その為です。
ポリエステルも染色性の良い糸ですが、綿のような柔らかい染まり方はしません。
綿の染まり方は、人をリラックスさせてくれるのです。
また、空気中を糸埃(いとぼこり)が舞っても、
体内で分解・消化され体に蓄積されないという安全性もあります。
形態安定・形状記憶がかけられない、ウオッシャブル指定を取るのが難しい、
という理由で綿が消え去っていくのは淋しい限りです。
本日均一カーテンの新柄が届きました。
ブリティッシュカントリー風の綿の花柄です。
鮮やかで柔らかい染まり方は、綿ならではです。
水洗いはできませんし、色落ちもします。
梅雨時には湿気を吸って伸びてしまうなんてことも
あるかもしれません。
でも、気に入って頂けたら嬉しいなあ。