前回、前々回と『逆吊り』の現場が続いたので、
今回は…『逆巻き』の現場のご紹介です(笑)。
M様は今年4月にご新築され、
リビングの2つの掃出し窓に木製レールとカーテンをお納めしました。
今回は、その上にあるW64×H204㎝の4つの採光窓です。
『暑くて食事も出来ない』とのことで、遮熱対策をすることになりました。
様々な商品の特徴や価格をご説明した結果、
決定したのは『低価格ロールスクリーン+木製バランス』という組合せ。
そして取付け当日です(いきなり…笑)。
ロールスクリーン、バランス共に、
既に開梱されていますが、これにはワケがあります。
実は工事前にちょっと細工をしました。
バランスは下地の関係と、
奥行きの仕上がり寸法が取付金具の寸法に合わなかった為、
裏側のステーを外し、L金具を取り付けました。
ロールスクリーンは…『逆巻き』だからです。
今回の窓にはプーリーが付いており、それをかわさなければなりません。
その為、『逆巻き』にしたのですが、そのままではちょっと問題が起こります。
『逆巻き』のロールスクリーンは、ウエイトが『巻き』の頂上を越えて、
奥で止まるようになっています(写真左)。
しかし、それではチェーンを引っ張っても降りてこない時があるのです。
その為、あらかじめチェーンのジョイント位置を調整して、
『巻き』の手前で止まるようにしています(写真右)。
今回バランスを付けるようにしたのは、
お部屋の雰囲気と合わせることもそうですが、
見た目のあまり良くない『手前で止まるウエイト』を隠したかったからです。
*写真は当店のサンプルで撮影用に試したものです
そしていよいよ取付けです。
バランスはロールスクリーンが届いてから、
その奥行きを実測して発注したのでバッチリ。
問題のプーリーもちゃんとかわせました。
今回は『逆巻き』にしただけでは不十分でしたので、
スペーサーという『ふかし材』を2つ使用していますが、
念の為、ロールスクリーンの仕上がり丈を
価格の範囲内で最大にして直径を太くしています。
壁からの出っ張りが大きい為、仕上がり幅も慎重に決めました。
横から光漏れせず、窓幅ともバランスが悪くなく、
掃出し窓に付けた木製レールのブラケットより
チェーンが外側にくる位置で調整しました。
M様には店頭サンプルで実際のイメージを見て頂いてからの納品です。
そして、取付終了!
真下に位置する木製レールや梁、廻り縁との相性もバッチリ。
木の感じ溢れるリビングに相応しい遮熱対策が出来ました。
私はあまり自分で自分の仕事を褒めることはしませんが、
今回ばかりはちょっと別です。
観覧車に乗ると一言もしゃべらなくなる私が、
サウナに30秒も居られない私が、
高いわ暑いわで大変な高窓を4ヶ所もやり遂げたのですから。
(そこかよ!)
お陰さまでかなり高所馴れもしましたので、
高窓の遮熱対策は当店にお任せ下さい
字が小さいぞ(笑)