震災に想う

あの大地震から1週間が経ちました。
お亡くなりになった方、ご親族・ご友人を亡くされた方、
そして今も避難所で厳しい生活を余儀なくされている多くの方々…
『お悔やみ』『お見舞い』という言葉よりもっと深い言葉が
なぜこの世にはないのだろうと思うほどの気持ちです。
私も発生時に滞在していた宇都宮市で震度6強を体験し、
明け方まで頻繁に起こる余震に身を震わせました。
今も、その恐怖は消えていません。
自宅が海から600mという位置にある関係上、
今も余震が起きると津波を連想し緊張が走ります。
でも被災された方々の置かれている厳しい環境を知り、
地震によって起きた深刻な問題に対し、
私と同じ一社会人の方々が懸命に戦っていることを知るにつれ、
被災者でもなく、そうした状況下で働いているわけもない私が、
彼らより下を向いていて良いのか?
彼らより未来に不安を感じていて良いのか? と思うようになりました。

ツイッターで情報交換をしていた岩手の同業者@yamagirijoeさんは
『これからは被害の大きかった方々のために何ができるのかを考えて行きます』と
ツイートされています。
出身地が大きな被害に遭われた千葉の同業者『彩雅』さんは、
そんな状況下でも日々の仕事をきっちりとされている様子をブログにアップしています。
私も彼らに負けぬよう、
自分がカーテンをかけた分だけ人々の笑顔が出来ると信じて頑張っていこうと思います。
ブログも近日中にアップしていきます。

そしてもう一つ。
今後課題となってくる『復興』について、メーカー様にお願いがあります。
業界でインテリアに関するボランティアを組織化できないでしょうか?
もし私たちが今後の復興に寄与することができるのなら、
それは私たちの得意分野であることが最も効果的だと思います。
そして、この業界にはそのような希望を持つ方も多くいらっしゃると思います。
しかし単独・単発ではその思いを効果的にすることができません。
そこで、趣旨に賛同する企業・個人を会員として組織し、
被災地からの要望を情報として会員におろし、
個々の内容に協力できる資材・人材を救い上げて提供する仕組みを作るのです。
材料を提供できるメーカーがあるかもしれません。
採寸や工事に行ける者がいるかもしれません。
青森までは無理でも茨城までなら行ける者がいるかもしれません。
資材の運搬だけなら出来る者がいるかもしれません。
定休日の一日だけなら協力できる会社があるかもしれません。
そういった情報をオーガナイズして効率的に提供する組織を作って頂きたいのです。
勿論これには、国(行政)やNPOに対し
『インテリアに関して必要な物資、技術、マンパワーに関してはここに依頼して下さい』とアナウンスし、
その存在を周知させることが前提です。

また東北・関東地方の同業者の中には、
復興後も再開業できない会社が出てくることも予想されます。
そうした企業が1社でも少なく済むよう、
後方支援する組織としても活用できないかと思うのです。
例えば、内装関係の職人をしたくても道具が買えない人もいるかもしれません。
でも全国には買い換えたばかりで以前の道具を必要としない方もいるでしょう。
そうした方の情報交換の場としても活用できると思うのです。
この組織が活発に活用できれば、
東北・関東のインテリア業界は少しでも早く復興することが出来るのではないでしょうか。
また、そうでなければメーカー様の受けるダメージも大きくなります。
これは実利的な部分においても必要だと考えます。
手法はともあれ、今から準備しておくべき問題だと思います。
是非、ご検討の程お願い申し上げます。

窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
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