店を閉めていつも通りに夜食を食べながらネットを見ていたら、
おもわずこの動画に見入ってしまった。
これ、ズルい(笑)
40男はこういうのに弱いんです。
学生時代の僕は、ごくごく普通の少年でした。
成績は悪くは無かったですが、周りから勉強が出来るヤツと呼ばれる程ではなく、
運動神経はそこそこ良かったものの部活ではスタメンも取れず、
女の子にもてるわけでも楽器が弾けるわけでもありません。
そして、その『ごくごく普通』であることこそが、自分にとっての全ての出発点でした。
普通から抜け出したくて教室の窓の向こうに空想を思い描いてみても、
それは授業の終わりのチャイムと共に単なる夢になってしまいましたし、
現実生活の中で自分を『普通ではない誰か』にする術も知りませんでした。
ただ、中学時代からバイクが好きで(もちろん乗ることは出来ないけど)、
いつかは日本1周をしたいというのが夢でした。
そして大学3年の夏に、それを叶えました。
翌年には真冬の北海道をキャンプツーリングし、卒業後はオーストラリアへ。
バブル華やかかりし楽しい大学生活に目を背けてバイクで旅することに明け暮れたのは、
高校時代の、あの教室の窓の向こうの景色を見に行く行為だったのかもしれません。
行く場所はきっと、どこでも良かったのです。
でも今になって、あの青すぎて恥ずかしさすら覚える行為が宝物のように感じます。
若かりし頃の僕は『普通』であることからひたすら逃れようとしていましたが、
窓の向こうの景色に辿り着いても結局自分は普通なんだと分かりましたし、
この仕事について色々なお客様にお世話になる過程を通じて、
『スペシャルな普通』もあるんだと分かりました。
このブログはそんな自分の記録で、
昔の内容を読み返すとまるで高校時代の僕を見ているようで、
その成長しなさぶりに赤面するんですが、その分とても思い入れがあります。
色々なお客様との出会いや思い出がたくさんあって、
何となくそれがプレッシャーになって書けなくなっていましたが、
今後はもう少し肩の力を抜きながら書いていきたいと思います。
それにしても、僕と窓は長い付き合いだったんだなあ(笑)