最近人気のインテリアと言えばビンテージですが、
そのテイストは様々です。
シック&シンプル、西海岸、アメカジ風、少しアンティークの入った感じ、
北欧系、そしてど真ん中のオールド&ハード。
そしてビンテージスタイルのカーテンを考える時、
お客様ともっともお話しするのが、どのテイストにするかです。
ビンテージというアバウトなイメージでも、生地選びは可能です。
麻のようなベージュ系の無地や、デニムっぽい生地をお勧めして
それとなくまとめることも出来るでしょう。
でもそうしないのは、細かなお話を通してお客様の中に
「リビングをどんな部屋にしたいか」というイメージが具体化されるからです。
それによって照明やラグ、雑貨などのテイストも統一され、
なぜそのイメージが良いのかをお話しする中で、
お客様がリビングに求めるものも明確になってきます。
当店スタッフとF様がお話ししたのも、まさにそこでした。
そこで今回は、カーテン屋のブログとしてちょっと珍しく玄関からリビングへと
写真で一気にご紹介しましょう。
ハードなビンテージではなく、でもしっかりと大人っぽくて、
それでいて明るく爽やかさでランダム感のあるビンテージ。
F様が選ばれたアイテムの一つ一つから、お部屋への想いが伝わってきます。
プランが決まるまでの間、
どんなビンテージにされるのかをスタッフがF様とじっくり打ち合わせをし、
お使いになるアイテムをお聞きし、現場にも足を運びました。
それを繰り返すことで、スタッフもF様が頭の中に描くリビングと同じ映像を見ていたはずです。
それは単なるインテリアのディティールではなく、そこでの暮らしの風景です。
それが見えてきて初めて、ご提案する生地やプランが決まります。
F様の現場の場合は、生地選定はもちろん、どこで統一感を出し、
どこを崩してランダム感を出すのかでした。
ビンテージという言葉は、ともすると一括りにされがちですが、
その向こう側には、お客様それぞれのご新居に対する思いがあり、
私たちがすべきことはそれをご一緒に考えることだと思っています。
次回はF様のお2階のご紹介です。