スタッフTさんに、
川島織物セルコンの新カタログ発表会に行ってもらいました。
今回の展示会で新作生地以外に楽しみにしていた事が一つ。
新しいオパールプリントは『劣化による生地切れ』が起きにくくなったと聞いていたので、
その理由を聞きたかったのです。 帰ってきたTさんに聞いたところ、
その答えは何と!!……
『番手を太くしたそうです』。
ちょっと拍子抜けですが、それでも聞いて良かったと思います。
『切れにくくなった』という情報で良いのはお客様だけで、
私たち販売員には『どのようにして』も必要だからです。
今回の場合で言えば、
『画期的な糸が開発された』のと『番手を太くした』のでは、
お客様から『どの位寿命が延びるんですか?』と聞かれた時の答え方が違ってくるからです。
先日、リサージュの昇降不良の修理に行って来ました。
お客様から電話で状況を伺ったのですが、原因はストッパーしか考えられない様子。
部品を取り寄せて交換するとスムーズに昇降するようになり、
『やっぱりストッパーだったんですね』とお客様も一安心でした。
しか~し!私の仕事はここからです。
やっぱりバラさないと!
予め良品を2つ取っておき、交換した不良品と共に分解します。
どこがどう違うのかを見比べるためです。
と、そこでちょっと失敗!
カバーを外した時に部品を落としてしまい、
半円の2つのマグネットを止めているバネが元々外れていたのか、
その拍子に外れてしまったのかが分からなくなってしまいました。
それ以外はグリスの減り具合が違う位で2つの部品の違いはありません。
結局、原因を特定することは出来ず、
ニチベイさんに内容をファックスして教えてもらうことにしました。
ファックスを受け取った方の『何でそんな事知りたいの?』という
怪訝な顔が思い浮かんでちょっと躊躇しましたが、
私たちが知りたいのは、『ストッパーが原因』という事ではなく、
『ストッパーがこうなってしまったのが原因』という事だからです。
なぜ新しいオパールプリントは切れにくいのか…
なぜドラム式のストッパーは作動しなくなってしまったのか…
どうしてパディナのストッパーは効かなくなってしまうのか…
どうやって木製ブラインドの操作は軽くなっているのか…
表面的な情報のその先に、いつも大事なことが隠されている気がするのです。