今日は真壁に装飾レールを取り付けた現場の紹介です。
真壁とは柱が部屋内から見える仕上げになっている壁のことで、
これに対し、
柱の上から不燃ボードを貼ってクロス等で仕上げる壁を『大壁』と言います。
(最近はこちらの方が一般的です)
真壁の場合、柱と壁のチリ=出っ張りが合わない問題や、
化粧柱にビスを打つことが一般的に敬遠されることもあり、
大壁のように装飾レールを取り付けることはできません。
今回のK様の現場も同様です。
採寸時に建具屋さんがカンナで無垢の扉の微調整をしていたのですが、
『房掛けは柱に打つしかないのですが…』と言いかけた途端、
カンナを動かす手がピタッと止まりました。
勿論その言葉の続きには『そんなことは出来ないので』と続くのですが…
(そして再びカンナを削る音)
K様のご要望でウッディレジオスを付けることになったのですが、
以下の3点に付いてご了解を頂いての工事となりました。
1)柱の内側に取り付けるブラケットはビスが効かない可能性が高い為、
取り付けプレートの外側の穴から斜め打ちして柱の横にビスを効かせ、
内側の穴はアンカーで止める。
2)柱のチリ(出っ張り)をレース用レールのネクスティーが超えられない
可能性があるため、その場合はふかし材を使用する。
(薄いベニヤ板をブラケットに合わせてカットし、クロスに合わせて塗装)
3)光漏れを防ぐ位置でレース用レールをカットした場合、
ドレープよりもレースが外側に来てしまった場合は、
木製レールの裏側に小さいビスを打ち、
ランナーがそのビスで止まる様にすることで調整する。
簡単に言いますと…とにかく万全を期しました(笑)
施工したのが下の写真です。
無事にバッチリ納まりました。
心配したネクスティーの納まりもこの通り。
建具屋さんの手を止めさせた房掛けの件は、
レース用ネクスティーと2階の機能性レールに
カーテンストッパーを付けることで解決しました。
風の影響でバタつくことは考えられますが、
お客様と相談の上、ビスを打たないことを優先することとなりました。
今回の現場で唯一普通に取り付けたのがダイニングです。
大壁の窓枠の内側にビジックを取り付けました。
あ~普通にビス打って商品が付くって素晴らしい!