シャープにいかなきゃ

先日の世界戦で長谷川穂積選手が負けてしまいました。
久しぶりに応援したいと思える選手だったので、残念です。
一説にはテレビ出演の多さが原因とも言われています。
話題のK選手など比べ物にならないほどの実力を持ちながら、
『話題性』 というテレビ局の都合で知名度は低かったのに、
『視聴率』 を取る為に借り出されたTV出演が原因で敗退したのは皮肉です。

私が小さい頃は、ボクシングがボクシング選手によって輝いていた時代でした。
それがいつの頃からか、テレビ局がチャンピオンを創りあげるようになり、
疑惑のゴングや判定が増えていき、結果的にファンは去ってしまいました。
今、私がファンだった大橋秀行選手がボクシング協会の会長になり、
改革を推し進めていますが、失ったファンの信頼を取り戻すのは大変でしょう。

さて、久しぶりにリターン縫製のシェードを作ったので、 事前に開梱してチェックをしたところ…

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げっ!左右がちゃんと畳まれない!
畳み上げるスピード(シェードが綺麗に畳まれるかどうかは上げるスピードが影響するのです)を
速くするともっとひどい状態でした。
通常リターン縫製はクロス巻き込みの窓に取り付けることが多いのですが、
今回は窓枠付きのためリターンを少し長めの4cmとしています。
その為、リングテープから生地の端までの距離が長くなってしまい、
生地の端が垂れてしまうのです。
幸いにもお客様のご入居には間に合う日程でしたので、
当社負担で作り直すことにしました。

考えられる対応策は、形状記憶加工かシャープシェードです。
シェードの形状記憶は加工した方が確実にきれいですが、
カーテンほど決定的な差はないというのが私の印象です。
実際当店のサンプルはリターン縫製ではありませんが、
上げるスピード次第でこれに近い状況になることがあります。

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形状記憶をかけてもこの垂れ具合が改善される保証はありません。
G様に相談したところ 『サイトーさんにまかせる』 との事でしたので、
シャープシェードでの再製作となりました。
と言っても、当店で通常製作する仕様ではありません。
シェイパーが細く表からもその存在が目立たない作り方です。
一見、プレーンシェードのように見えます。

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最近はこの縫製仕様を標準とするメーカー・加工所も増えているようです。
私は横のラインが強調されてこそシャープさが際立つと思っているので、
通常はこの仕様にはしていません。
今回は当初プレーンシェードでのご注文でしたので、
この 『プレーン風シャープシェード』 にしました。

ボクシング業界のように、『まあこの位は…』などど甘いことを考えていると、
お客様は去ってしまいます。
コストもかかりますし、お客様への謝罪もしなければいけませんでしたが、
やっぱり作り直して良かったと思います。
大橋会長は現役時代とは見違えるほど太ってしまいましたが、
今回のシェードはほどほどにシャープで、とてもよい感じです(笑)

窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
カテゴリー: シェード, 縫製 パーマリンク