Roll It Up !

私たち窓業界で働く者には当たり前でも、
お客様には耳馴染みのない言葉というのがあります。
ダブルシェード、ノンビスタイプ、ドラム式、リターン、ウエイト巻ロック…
特に和製英語が多いので、お客様にはイメージし難いのかもしれません。
ある翻訳家のように 『I Love you』 というセリフを
『今宵は月が綺麗ですね』 なんて訳してくれたら良いのですが、
フランク・ザッパの曲 『No Not Now』 の邦題が
『今は納豆はいらない』 になってしまった例もあります(笑)
無理に日本語に直すのは難しいかもしれません。

ロールスクリーンという言葉も同様です。
お客様にご説明する際は
『一枚の布みたいなもので、下に下がっている紐を引っ張ると
クルクルッと巻き上がる商品です』なんてお話しします。
(ボキャブラリーが貧困?)
そんな説明をする商品ですが、
実際に取り付けるのはプルコード式ではなくチェーン式がほとんどです。
私がプルコードもオススメするのは 『腰高窓の正面付け』 のみで、
その場合も基本的にはチェーン式をオススメします。
特に天付けにプルコード式の場合、

・キッチリ閉めたい時に、止めたい所で止まらない(下が空く)
・閉めた時にコードが垂れ下がりだらしなく見える
・巻ズレが起きやすい為、窓枠に当たる

などの欠点があるからです。
今回の現場も天付けでチェーン式です。

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チェーン式の方がプルコード式より生地の両脇の隙間は少し大きくなりますが、
操作方法を選ぶ際の重要な選択肢になるほどの差ではありません。
今回使用したのはトーソーのTR8167という遮光生地で、
通常遮光性を求められる場合は正面付けにしますが、
ワケあって天付けとなりました。

些細なことですが、当店で取り付けの際に気にしているのが『左右のバランス』です。
チェーン式の場合、チェーン側の方が隙間が大きく開いてしまうので、
メカではなく生地でバランスを取っています。
今回の窓は内寸605mmで600mmでの発注でしたが、
非チェーン側(写真左)は5mm空き、チェーン側(写真右)はドン付けです。
これで生地はほぼ窓の中央に来ます。

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一般的に『生地選びや取り付けが簡単』と言われるロールスクリーンですが、
小さな事の積み重ねで仕上がりや満足度は大きく変ります。
ちなみに今回のブログタイトル『Roll It Up』の日本語タイトルは、
『この現場はロールスクリーンがとてもキレイですね』であって、
『今は屁理屈はいらない』ではありません(笑)

窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
カテゴリー: ブラインド・ロールスクリーン, 取付工事 パーマリンク