秘密兵器、その名は…

ここ数年のモダンブームで、
カーテンレールの世界も大きく変わりしました。
レールメーカーのトーソーに限って言えば、
アヴァンテやウッディ等の木製レールに変わって、
グレイスノーヴァやグレイスフィーノなどのアイアンレールが圧倒的な人気です。
それ以外にもコルティナやヴェルサなどもありますが、
こちらはあまり浸透していないようです。
デザインが非常に特徴的な為、お勧めするシーンがイメージしにくいのでしょう。

今回ご紹介するFさんのお宅は、
そんなモダン系レールの中でも特に個性的なアクートを使用した現場です。
無垢をふんだんに使った『和テイスト』の家ですが、
2階の寝室は板貼りの洋室になっています。
カーテンは既に決まっていましたが、レールの選定に迷いました。
木製レールでは合いませんし、普通っぽくなりすぎてしまう感じです。
かと言ってアイアンレールを使うようなモダンテイストでもありません。
悩んだ末にお勧めしたのが、アクート直角カーブ仕様でした。
実はFさんは、お店で私を待ってらっしゃる間にレールのカタログを見ており、
このレールが一番合いそうと思っていたとのこと。
私が同じ答えを出したので、
当店でカーテンを注文することを決められたそうです。
こういうお客様がいらっしゃることは励みになります。

アクートF邸⑥

 

 

 

 

 

 

アクートF邸⑦アクートF邸⑤

 

 

 

アクートはトーソーのセットが250cmまでしかないので(定尺の関係でしょうか?)
総長が290cmになるベランダ窓は部品取りしてジョイントしています。
3連窓のツインシェード(シャープ&プレーン)は、
アクートをバランスとして使用し統一感を出しました。
バランスの奥行きは15cmで発注し、現場でタタミ代に合わせてカットしました。
シャープシェードはシェイパーに一列飛ばしで引っ掛かるのでタタミ数が少なく、
その分タタミ代も少なくて済みます。
逆にプレーンシェードはタタミ代が大きいので、
バランスの奥行きも多く必要です。
シェードにアクートのバランスを付ける場合は、
生地の持つ雰囲気に合えばシャープシェードの方が良さそうです。
(プレーンだと前幕を下げたときにバランスの出っ張りが目立つ為)

実はアクートを使うのは今回が初めてで、
片輪のランナーの滑りがイマイチだったり、
オスカーのように脱輪するのではないかと心配していたのですが、
今回取り付けた感じでは問題なさそうです。
そしてなにより…このレールなかなかにイイ!
高校時代のバスケ部の監督に『おまえはウチの秘密兵器だ』と言われ、
本当に他チームには秘密のまま現役を終えた私と違い、
困った時に活躍してくれる真の秘密兵器になってくれそうです。

窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
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