先日ニチベイの新しいカタログが届いたのでサラッと目を通しました。
カタログの内容とは別の所で安心したことが一つ。
『バルセロナチェアが増えてなくて良かった…』
ここ数年、カーテン・ブラインドメーカーのカタログには、
名作と言われる椅子が数多く登場します。
きっかけは、旧川島織物がヴィータの中で
柳宗理のバタフライスツールを登場させたことです。
消費者にブランドイメージを伝える名脇役となりました。
最近はモダンブームということもあり、
相性の良いバルセロナチェアが引っ張りダコです。
川島セルコン、リリカラ、サンゲツ、東リ、フジエ、スミノエ、タチカワ…
あちこちのカタログに登場します。
アルペジオのカタログには前回と同じ写真で掲載されているのですが、追加掲載はありませんでした。
なぜ、私がこんなことを思うのかと言うと、
既にバタフライスツールが『過去のもの』になってしまった悪例があるからです。
名作椅子は普遍的なデザインに価値があるのに、なぜか日本では『消費される存在』です。
まるで野茂Tシャツと同じ扱い(笑)
あと数年したら、ヤフオクに大量に登場するのでは?と思ってしまいます。
カーテンにも『同じ扱いを受けるのでは?』と心配しているブランドがあります。
『マリメッコ』です。
フィンランド生まれのこのブランドは、
ここ数年の北欧ブームとキロニーのライセンス生産開始によって広まりました。
私も大好きなブランドです。
でも北欧ブームが終わった時、マリメッコもまた、
『日本では過去の物』になってしまうのではないか? と心配なのです。
日本以外の世界中の人からは愛され続けているのに…
先日マリメッコの納品に行ってきました。
本当にかわいらしい子供部屋になって、お客様も本当に喜ばれていました。
お客様と私で
『カワイイですよねー』
『すっごいカワイイ!』
『でしょー。絶対カワイイですよ』
『本当にカワイイですね』
と同じ言葉を言い合ってしまいました(笑)。
この素晴らしいファブリックがいつまでも愛され続けるように、
私たちが頑張らないといけないなあ、と改めて思いました。