割らずに育てた愛のお返し

今日は北欧生地を各部屋にお使い頂いた現場のご紹介です。
奥様は色々な生地のハギレを集めてしまうほどの北欧生地のファン。
初めてお会いした時には、既にご希望の生地が決まっていました。
ここで 『おっ!ラクな仕事でラッキー!』 と思わずに、
『さて、この生地をどんな風に仕上げたら良いだろう?』と思ってしまうのは、
カーテン屋の性(さが)なのでしょうか?(苦笑)。

まずはリビング・ダイニング。
マリメッコのボットナをシェードに仕立てました。
事前に生地を取り、F様と柄出しについてお打ち合わせをした結果、
『蓮の葉がランダムに散っていて、端も多少切れているような感じ』に
仕上げることにしました。完成したのがこちらです。

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ボットナをご存知の方は 『あれ?』と思うかもしれません。
実はこのシェード、2巾使いなのですが左側は天地を逆にしています。
そして、ここに至るまでの道のりは…長くなるので割愛します(笑)。

お次はお子様のお部屋。
こちらはピエニ・ウニッコのライム&グリーンです。
腰高窓はこの生地をプレーンシェードに。
ベランダ窓はあえて別の生地でカーテンにしました。
そうすることで、ウニッコの柄がより引き立つからです。

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カーテンに使用したのはサンゲツのCK8110。
グリーン&イエローという色の組合せも勿論ですが、
こだわったのは、ポップだけど子どもっぽくない 『感じ』。
この感じがなかなかなくて、全てのカタログを引っ張り出しては夜な夜な…
(これも長くなるので割愛…笑)

最後はご夫婦の寝室。
こちらは北欧生地の中でも大人気のマラガです。
子供部屋同様、腰高窓をマラガでシェードに。
ベランダ窓は別の生地でカーテンにしました。

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こちらはリリカラの新FDより、50562・50550・50520を使って、
裾切替えのカーテンに仕立てました。
通常、ポリエステルと綿では色の感じが合わず苦労するのですが、
このシリーズはマットな色具合が絶妙で、
綿とも合わせやすいラインナップになっています。
裾切替えの場合、色の割合は8:2という目安があるのですが、
今回はそれではちょっとバランスが悪いので、
生地サンプルを取って夜な夜な…
(これも長くなるので割愛…笑)
そして、写真のような割合となりました。

F様には本当に何度も打ち合わせにお付き合い頂きました。
もしかしたら、ご希望の生地をそのまま使うことも 『あり』 だったのかもしれません。
でも他店様ではなく、 『私』 にご注文を頂いた意味を考えると、
どうしてもそれは出来ませんでした。
こだわりの眼鏡店を営むF様が仕事への想いを話してくださった時、
それを話す相手として認めてくださったのかなと、
とても嬉しい気持ちになりました。
F様、本当にありがとうございました。

*F様の眼鏡店『ボアール』様のブログはこちら。
新しい形態の眼鏡店として、業界でも注目されているお店です。
http://opticalvoir.blog86.fc2.com/

 

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窓際のサイトー について

厚木市のオーダーカーテン専門店+PLAN(プラスプラン)オーナーの斉藤です。単なる生地の組み合わせではない、専門店ならではのプランニングをご提供します。ブログでは、そんな私とスタッフの日々の仕事ぶりを綴っています。
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