めくるめくカフェカーテン

Kさんからその窓のご相談を受けたのは、
見積もり・生地決めを終えて現場採寸に伺った時でした。
2階の子供部屋にある上げ下げ(W600×H900)の3連窓で、
当初は予算の関係上、省いていた窓でした。

シェードやロールスクリーン、ブラインドなど一般的な方法をお勧めしましたが、
価格も予算オーバーで、カーテンに楽しさを求めるKさんには
今ひとつピンと来ないご様子でしたので、後日私から提案させて頂きました。
Kさんは1階・2階共、均一カーテンでお選び頂きましたが、
どの部屋も非常に個性的な柄物を選ばれており、
『そんな柄を活かしつつ低価格で済むもの』というのが条件です。
納品したのが下の写真です。

K邸無双カフェ

表地にサンゲツの無地遮光、裏地にベランダ窓と同じ生地を無双縫いした
ヒダなしフラットのカフェカーテンです。
裾にタッセルで使う江戸打ち紐を付けてあり、
斜めにめくると裏からベランダ窓のカーテンと同じ柄が見えるという仕組みです。
房掛けの位置を変えれば開口部を広くすることは出来るのですが、
Kさんと相談の上、当初予定した位置に取り付けました。
機能や便利さを求めた方法ではありませんが、
2階の場合、昼間は学校で不在となる為不便さを感じる時間が少ない事、
ベランダ窓から充分な採光が取れている事などを理由にお勧めしました。
開口部の寸法は事前に同じ大きさの生地で確認して、ご了解を頂いています。
ちなみに価格はブラインドの半分以下です。

納品の時は気に入って頂けるかどうかちょっとドキドキしましたが、
そんな私の後ろでKさんがポロッと一言。
『すっごく気に入ったから、私たちの寝室にしちゃおうかな!』
この瞬間がたまらないんだよなあ~。

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家賃1か月分の暖かさ

数日前の予報では来週は3回ほど最低気温が氷点下の日があったのですが、
今インターネットでチェックしたら、一度もないようでホッとしました。
私は海の近くに住んでいるので、厚木の寒さは本当に身に凍みます。
店のある山側は吹き降ろしの関係からか、特に寒いようです。
以前、12時過ぎまで残業して帰ろうと思ったら、
車のドアが凍って開かない時がありびっくりしました。

今まで一番寒かった経験は大学4年のちょうど今頃、
バイクで北海道へキャンプツーリングに行ったときです。
氷点下15度位まで経験しましたが、
万全な寒さ対策をしていたので楽しく旅することが出来ました。
参ったのは猛烈な吹雪で、
視界がゼロ近くになるのでどこかに逃げ込みたくても適当な場所が無く、
バス停や道端で何時間もただ立っているだけ。
究極の退屈です。
陽が落ちてきてしまい、次の町まで何時間もバイクを押したこともありました。
それでも、真冬の北海道の美しさはそんな苦労を忘れさせてくれましたし、
『ゴッー!!!』という吹雪の音に囲まれて寝るキャンプも楽しいものでした。

当地はそこまで寒くはありませんが、
この時期になると毎年数件工事するのが、寒さ対策の間仕切りです。
リビングから2階へ上がる階段の開口部というのが最も多く、
現場の状況によって様々な工事を行います。
今回ご紹介するIさんも同じ内容のご相談でした。
Iさんはご新築時にお世話になった方で、
超レアなフランス車をお持ちのエンスージアストです。
採寸に伺った時はオープンカーの幌が出来上がったばかりで、
私も拝見させて頂きました。

私は幌は作れないので、家の防寒対策担当です。
川島織物セルコンのパネルトラックイージーを取り付けました。
階段側からも生地が見えるので、
裏表の目立たない無地シリーズのマイ、ランサーの中から
壁の色に近いものを選んで頂いています。

パネルトラック1

 

 

 

 

 

パネルトラック2

 

 

 

 

 

パネルカーテンはこういったケースで非常に便利な商品なのですが、
動かした際に起こる揺れが原因で、
生地の下側の手前と奥の順序が逆になってしまうことがあります。
その為、メーカーの基準よりカブリを多めに取っています。
カーテンレールはネクスティーです。
一般的にはウインピアを使うケースが多いようですが、
トーソー曰く『最適化したマグネット』、というのが便利なんです。
非常に軽い力で開けることが出来ます。

私が北海道で使ったテントは、
エベレスト登山にも使われたICI石井スポーツの『コアライト』で、
シェラフは-25度まで対応のものです。
当時のアパートの家賃3か月分もしましたが、
バイト代を貯めて奮発しました。その甲斐合って、
隙間風吹き抜けるアパートより暖かく過ごせたのを覚えています。
『暑さ』と違い、対策を取れば確実に効果があるのが『寒さ』ですので、
寒さでお悩みの方は是非ご相談下さい。
ちなみに工事代の平均は、当時のアパートの家賃1ヶ月分です。
(分かるか!!)

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窓際のサブミッション

面白い漫画を見つけてしまいました。
ヤング・マガジンで連載が始まった『肉の唄』というコメディー?漫画です。
今週号は主人公の天才総合格闘家が貧乏プロレス団体に道場破りに行く話。
プロレスを『八百長』とバカにする主人公に対し、
団体社長の娘さん?が『プロレスは世界最強の即興芸術なのよ!』と
叫ぶところで、終わっています。
いいぞ!!いいぞ!!
プロレスをバカにする人に聞かせてあげたい名ゼリフです。
先日、横浜に『セザンヌ 父と呼ばれる画家への礼賛』を見に行きましたが、
佐山聡のローリング・ソバットだって同じ位芸術的だったぞ。

私がプロレスに興味を持ったのは中学生の時、
きっかけは『長州 対 藤波』の『名勝負数え唄』です。
大学時代に前田、高田らが設立したUWFにも燃えたなあ。
ローが決まるたびに会場に響く低い(←ここが重要)どよめき。
新しい何かが今まさにはじまっているワクワク感がありました。
当時は深夜番組で全日をやっていて、それも毎週見てました。
川田のキックに何度勇気をもらったことか。
そして、もう思い出すだけで涙が出てしまう『橋本 対 小川』の名勝負。
あー、やっぱりプロレスは最高です。

私の仕事ではプロレスのような大技はありませんが、
藤原組長のような地味~な技は存在します。
まずはKさんの現場。

K邸カーテンストッパー

 

 

 

 

 

玄関からの開口部に取り付けた間仕切りカーテンです。
生地は表裏の目立たない無地を選んでいただきました。
レールはトーソーのネクスティを畳み代分だけ壁側に伸ばし、
カーテンストッパーを付けてワンアクションで開閉が出来るようにしています。
カーテンは形態安定加工をして裾の広がりを押え、
裾部分がはみ出さないようにしています。

次はSさんの現場です。
1間の掃き出し窓が通し柱をはさんで2窓あり、
2.1mの木製レールを2本つけています。

S邸リビング②

 

 

 

 

 

上の写真は窓間のジョイント部です。
これのどこが小技かと言いますと、
ポールのジョイントが見えないという点です。
一般的には左右のポールの長さを同寸にするので、
ブラケットの間にジョイントがきますが、
右のポールを長くして左のブラケットのところでジョイントしているのです。
この方法だとポールの切れ目が見えなくなります。

最後はMさんの現場です。
シェードのクラッチ交換に行った際、エアコン屋さんがポールを切ってしまい、
しかもキャップを無くしてしまったので困っているという話を伺いました。
アヴァンテのダークオーク(廃番色)で、当店に一つだけ在庫がありました。
問題はエアコンとの間にキャップ分の隙間がなく、
エアコンにポールをドン付けしようとすると、反対側の長さが足りなくなる事です。
そこで、Aキャップを途中でカットして取り付けました。

アヴァンテAキャップ②

 

 

 

 

 

一般の方には伝わりにくい内容ですね。
なにせ、なぜ相手がタップしたのか分からない
藤原組長のサブ・ミッション(関節技)と同じ扱いですから(笑)

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ん?そうじゃないの?

あけましておめでとうございます。
年明けは例年忙しくなく、お店も3日まではお休みでしたので
ブログの更新をするには良い時期なのですが…
スイマセン。店が終わってから釣りに行ってました。
しかも、ちゃんと妻に言ってから!
『いやー、今日は寒いけどさー。寒いからって家でゴロゴロテレビを見ても、
何か充実した取組みをしても同じ時間を過ごしてるってことだよね。
例えばさあ、俺が出てきたお腹を気にしてランニングを始めたとして、
よし!寒いけどちょっと走ってくるって言ったら、皆応援してくれると思うんだど、
同じようにスポーツもしくはそれに類するものに今から出かけようとした場合に、
それと同じような目線で見てくれることが大事だと思うんだよね。
まあ、その、えーっと…ちょっと釣りに行って来ていい?』

と言う訳で、何とか今年の初アオリをゲット!

アオリ3

 

 

 

 

 

仕事の方は新年からアフターの依頼が2件ありました。
一つはドラム式シェードの昇降不良で、
思い当たる部品を取り寄せて近日中に見に行くことになりました。
もう一つは浴室用ブラインドです。
7年前に取り付けたお客様で、
ブラケットを外そうとしてビスを回したら錆びていて、
折れてしまったとの事でした。
『ん?ノンビスタイプじゃないの?』
と思った方もいらっしゃると思いますが、
当店では数年前までユニットバスの場合でもビスタイプを使っていました。

理由は、当時のブラインドには『最後の一押しバー』がなかったからです。
お客様が掃除などで取り外し・取付をする場合、
重量のあるブラインドは ついついキツク締めたくなってしまいます。
しかし、締めすぎるとプラスチックの窓枠を割ってしまうのです。
ブラインドメーカーに聞いたところ、
何件かそのような報告があるという話を聞いていたので、
ビスタイプにしていました。
現行タイプは、テンションダイヤルを手で回して止まったら、
このバーを倒せば最後の一押しをしてくれるので、
お客様でも安心して取付が出来ます。

シルキーアクア新タイプ

 

 

 

 

 

本体上部の小さなバーがそれです。

ブラインドに関しては当店では基本的に某社をメインにしています。
これはラダーコードの調整が簡単だからです。
ブラインドのラダーコード(羽根の間を通っているコード)は、
使っているうちに短くなります。
『ん?長くなるんじゃないの?』と思った方もいらっしゃると思いますが、
実は私も以前はそう思ってました。
当店ではその点を踏まえ、ブラインドの丈寸法は
『窓枠内寸の実寸で発注し、取付時に丈の若干上げて納める』ことを基本としています。
実寸のまま製作するとコードホルダーが窓枠に当たって割れるトラブルが生じますし、
実寸より短いとコードが縮んでさらに間が空いてしまうからです。
この場合、使っていくうちにコード調整をして頂く必要が生じてきます。
その際、某社のブラインドはコインを溝に入れて回すだけで調整が出来るのです。

シルキーアクア

 

 

 

 

 

私が某社以外のブラインドを使用するケースは天窓の場合で、
この場合は遮熱スラットを持っているメーカーのものを使います。

さて、1月も中盤に入りそろそろ忙しくならなければいけない時期です。
しかし、ここで一つ心配事が…
今までは遅く帰ってきても仕事だと思われていましたが、
『ん?釣りに行ってたんじゃないの?』なんて言われるかも(笑)

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最後はやっぱり

今年は真面目に終わりにしようかと思いましたが、
やっぱりガラじゃないので、
誰も求めていない釣りの総括をしときましょう!

マダイ②

 

 

 

今年一年を一言でまとめると…魚運が良かった!
小サバの猛攻に会い釣れない時期もありましたが、
今年も私のメインターゲットである真鯛は大いに楽しめました。
特に春の『のっこみ(産卵後の荒食い時期)』時は、
そこそこの型が数枚上がるというラッキーにもめぐり合いました。
下に下にとグングンと引く真鯛の引きは格別です。

イナダ3

 

 

 

 

晩秋は去年のイナダフィーバーの再来を期待しましたが、
今年は驚くほどにサッパリ!
週一で通うペースで3本上げられたのは恵まれた方でしょう。

エギ

 

 

 

 

 

そして、今年最も大きなエポックはエギングを始めたこと。
エギと呼ばれる日本古来のルアー(=写真上)でアオリイカを狙う釣りで、
数年前から若者を中心に大ブームになっており、
今や伊豆の堤防はエギンガーでいっぱいです。
たまたま肋骨を痛めたのがきっかけで私もこの釣りを始めたのですが、
これがたまらなく楽しい!
私の良く行く堤防の超エキスパートさんにマンツーマンで指導を受け、
その甲斐あってか今のところ釣果にも恵まれています。
特に昼間カゴ釣りでイナダを上げ、
夕まづめにアオリを上げた日は最高でした!

アオリ2

 

 

 

 

 

アオリ1

 

 

 

 

 

『所詮イカなんて引かないでしょ』って舐めてましたが、
これがグングン引くんです。
仕事帰りに釣りに行ってしまうのも、仕方ないってもんです。
シーバス釣りも仕事帰りに何度か行きましたが、
こちらは残念ながらショートバイトが一度のみ。
フッキングに失敗した時は、膝から崩れ落ちました(笑)
真夜中の河口で竿を片手にマジに落ち込む40男。
端から見ると単なるおバカさんです。

実は、仕事帰りの釣りは妻にはナイショです。
釣竿とリールを持って『じゃあ仕事言ってきます』という姿はかなり異様らしく、
不思議そうな目で見ています。
さて、来年の目標は堤防から50cmオーバーの真鯛と2キロ以上のアオリイカ、
それから60cmオーバーのシーバスです。
目標ばかりが増えていきますが、どうなることやら。
それでは皆さん良いお年を!

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カーテン屋のサイトーによろしく

今年最後の現場紹介です。
Nさんとは7年前の新築時からのお付き合いです。
勤務先のブラインドを紹介して頂いたこともあり、
窓周りの事があるといつも声を掛けて下さいます。
今回は昨年施工した工事と同じ内容の追加注文でした。
冬になると必ず何人かのお客様からご相談を受ける内容で、
『リビングから2階への開口部から暖気が逃げてしまい寒い』というものです。
通常はロールスクリーン等を付けるケースが多いのですが、
Nさんから『少しでも隙間風のないものを』というご要望を受け、
開口部が狭くなることをご了解頂いた上でアアコーディオンドアを付けました。

やまなみ1

 

 

 

 

 

 

 

取り付けたのはニチベイのアコーディオンドア・ダウンシールです。
ドアを閉めるとシール材が出てきて床との隙間を埋めてくれるスグレ物です。
最近タチカワも似た商品を出しましたが、 寒さに悩む人には打って付けの商品です。

やまなみ3

 

 

 

 

 

 

 

ドアを開けた時は普通のアコーディオンと同じ状態

やまなみ4

 

 

 

 

 

 

 

ドアを閉めるとレザーの下からシール材が出て床との隙間を埋めます
(床上に見える茶色の布がそれです)

と、これだけなら一般的な工事なのですが、
Nさんの現場はちょっと一工夫しています。
天井に下地がないため、
Nさんから壁紙(現在使用している壁紙の余りをNさんが保管していた)をもらい、
それを廻り縁と同じ高さの垂木に貼って力板を作り、
そこにアコーディオンドアを付けているのです。

やまなみ2

 

 

 

 

 

 

 

丁度取付位置の両壁側に柱があったため、
力板の下から長めのビスで斜め打ちして左右を止め、
中央1ヶ所は野縁(天井にある桟)に止めています。
アコーディオンは重量の関係上、アンカーを使用するわけにはいきませんので、
Nさんと相談の上、見た目も考慮してこの方法を取りました。
両側の壁には壁面フレームを付けて廻り縁や巾木のチリと合わせています。

今年も数多くの現場に伺い、様々なご相談を受けました。
全てのお客様にNさんの様なご満足を提供することは出来なかったかもしれません。
この場を借りて、私の力不足をお詫び致します。
『ブラックジャックによろしく』という医療漫画に、
手術が終わると患者さんと写真を撮る心臓外科医の話があります。
信頼を勝ち取れた患者さんは心からにこやかな笑顔をくれますが、
そうでない患者さんの顔はどこかこわばった顔になるという話でした。
現場写真を撮らせて頂く私には、この話が良く分かります。
私の関わる全ての現場がお客様の笑顔を作れるものであるように、
そしてそんなお客様の笑顔が浮かぶような写真が一枚でも多く撮れるように、
来年も頑張っていきたいと思います。
今年一年、私に大切な現場を任せて下さった全てのお客様に心から御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

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素晴らしいチームに拍手を

ウインターカップ

 

 

 

 

 

やっぱり今年も行ってしまいました!
高校バスケの3大大会の一つ、ウインターカップ。
10年近く見ていなかったのに、
去年の今頃、強風で釣りができなかったので、
東伊豆から急きょ東京へ車を走らせ、大会を見てしまったのがきっかけで、
今や甲子園にいる『高校野球大好きオヤジ』みたいになってます。
今年見たのは準々決勝の計4試合。
そしてやはり、今年も明成高校のバスケットは素晴らしかった!
相手は昨年の準決勝で敗れた福岡第一という好カード。
去年のようにハーフコートオフェンスから
一人で状況を打破できるエースはいないものの、
3ポイントを主体としたチームとして昨年以上の完成度でした。

このチームの素晴らしさは、試合を見て普段の練習風景が想像できるところです。
どんなチームを目指し何に取組んできたか、
いかに目的意識を持って練習に取り組んできたかが分かるのです。
練習目的をちゃんと意識して取り組んでいるチームは少ないですし、
ゲーム形式の練習を実践編として理解し、
それまで取り組んできたことのトライ&エラーを繰り返す作業をしていないチームも多い
(ただ単に5対5をやっているだけになってしまう)と思います。
でも、おそらく彼らはそれらをしっかりとこなし、
相当な努力とハードな練習を繰り返してきたに違いありません。
そうでなければ、あんなに素晴らしいチームにはならないでしょう。
ディフェンスも素晴らしかった!
1-2-2のゾーンとマン・ツー・マンを試合中に何度か変えていましたが、
本当はマン・ツー・マンよりゾーンの方がハードなのだ、
ということを証明するお手本のようでした。

そして何より、ベスト8のチームの中で最もボールに執着心がありました。
決して諦めないルーズボール、我慢して最後までコースを止めに入るディフェンス、
数的優位を作る為に誰一人として一瞬も気を緩めないゾーン、
きっちりとスクリーンアウトをしても外から大きな選手に弾かれてしまうリバウンドを
最後まで追う姿は本当に素晴らしかった。
今年もまた同じ相手に惜敗してしまいましたが、
会場からは自然と拍手が沸き起こりました。
多くの観客がこのチームから感動をもらったのだと思います。
私なんかあと少しで泣きそうでした(笑)。
早く来年の年末にならないかな~。

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ロールスクリーンのチラリズム

今日は和風ロールスクリーンの現場の紹介です。
1つ目はF様の現場。
和室と縁側にタチカワのロールスクリーンRS4528(パーユ)を納品しました。

F邸ロール

 

 

 

 

 

 

 

タチカワの和風ロールスクリーンは広幅が充実しているのが特徴で、
一間半の窓にも1台で納めることが出来ます。
縁側を意識した戦略なのかもしれません。
大きな窓に1台でも『大味』になることはありませんが、
片側の窓を開けているとロールスクリーン全体が風を受けてしまったり、
ちょっとした出入りの際に大きなロールスクリーンを
昇降させなければいけない不便さがあります。
逆に2台分割は非常に割高で、2台の間に隙間ができてしまう欠点もあります。
その都度お客様に説明して選んでいただいていますが、
これまでの結果は半々といったところです。

もう一つ、
このロールスクリーンの特徴は透け感がシースルーだと言うことです。
お客様にご説明すると皆さん驚かれるのですが、夜は丸見えです。
それでも人気があるのは、それを差し引いて余りある魅力があるからでしょう。
素材はポリエステルですので、実は水拭きメンテナンスが可能です。
以前、10台ほど納品したレストランのお客様から
『油が結構付いてしまった』という相談を受けたので、
当店の展示サンプルで実験の上、
従業員の方にお集まり頂きメンテナンス講座を開いたことがあります。
本体を外してビニールを敷いたテーブルの上に置き、
たっぷりの水を入れたバケツに中性洗剤を少し入れ、
きつく絞った雑巾で上から軽く拭き取るのですが、非常にキレイになります。

*一般的な布製生地では汚れが広がるだけですのでご注意下さい。
小さな汚れなら新しい消しゴムで擦ると落ちるケースもあります。
2つ目はH様の現場です。

T邸竹スダレT邸竹スダレ②

 

 

 

 

 

こちらにはタチカワの竹スダレを納品しました。
このシリーズは標準タイプのメカを使えるのがミソで、
これまでの経木スダレから大幅な価格ダウンを実現した人気商品です。
定規に使われるほど寸法安定性のある木ですから、
こうした商品には合っているのかもしれません。
風合いや柄のセンスも良く、私も大好きな商品ですが、
ただ一つ難点は…バランス(上飾り)が高い!!
このシリーズは通常の布製生地に比べ厚みがある分、
下げたときのフレームと巻き取りパイプの隙間が大きいのです(=写真下)。
仕上がり丈によっては隙間から外が見える感じが気になります。

竹スダレ

 

 

 

 

 

高さ120㎝の当店の展示サンプルで15mm、高さ200㎝なら25mm位になります。
木製ブラインドのバランスはメカを隠すことが最も大きな目的ですが、
竹スダレの場合は、この隙間を埋めることが同じ位重要な目的です。
もう少し安くしてくれないかなあ。

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バランスの名脇役

当店で多い窓装飾の一つにバランス(=上飾り)があります。
マンションよりも圧倒的に戸建が多いことと、
30代半ば~の方を中心にクラシック志向が根強いことなどが理由です。
個人的にも非常に好きな装飾方法です。
残念なのは『バランス=価格が高い』という誤解が一般化していることです。
生地巾が小さくリピートの大きい生地を箱ヒダやギャザーヒダにする場合は別ですが、
お値段をお伝えすると『意外と安いんですね』と驚かれます。

当店で最も良くお勧めするのがフラットバランスです。
『バランスとベッドスプレッドはそこにあるだけで充分きれい』というのが私の考えで、
必要以上にお金をかけるのはちょっと勿体無い気もします。
その予算を他のもの、
例えば他の部屋のカーテンやレール・タッセル等に廻した方が、
同じ総額でもより満足度の高い内容になると思うからです。
フラットバランスの場合、豪華さや重厚さが不足する場合があるのですが、
そんな時は名脇役の登場です。
サンゲツのトリム&タッセルです。
色数やトリムの種類が多く、
トリムとタッセルの色が合わせられるので非常に重宝します。
少しの金額で仕上がりがグッと良くなります。
当店は提携加工所で縫製しているので、どのメーカーの生地でも組み合わせが可能です。

今回ご紹介するE様のお宅も、
川島織物セルコンのフィーロの生地にサンゲツのトリムという組み合わせです。

E邸フィーロ③

 

 

 

 

 

 

 
E邸フィーロ②E邸フィーロ

 

 

 

 

 

モール付きの浅いカーテンボックスが付いていますが、
E様は初めからバランスを付けるつもりで指定されたそうです。
家具はマルニのグレイス。
まさにクラシックの王道的な仕上がりになりました。
今回のようにクラシックな使い方が最も多いのは確かですが、
バランスは非常に懐の深い装飾方法です。
カジュアルでもモダンでも、その生地と手法次第で色々なパターンで使えます。
オススメですよ~。

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いにしえの…

昨日はお休みでいつもの海へ釣りに行ってきました。
堤防にはいつもの常連さん。
皆でバカ話をしながらの釣りは楽しいものです。
途中、年齢の話からテレビが来たときの話や番組の違い、流行語の違いになり…
あまりにも沈まない浮き(=魚が食わない)を例えて、
『一度でイイから見てみたい~。自分のウキが沈むトコ』なんて言ったら、
オジサン方に結構ウケました(笑)。
今日は先日納品したO市のSさんの現場の紹介です。
川島織物セルコンのフィーロから『キクリュウスイ』をお選び頂きました。
縫製は当店提携加工所で、2倍ヒダ・形状記憶付で柄出し縫製。
Sさんのご希望でレールは廻り縁下に取り付け、
出窓の丈は床までにしています。

O市S邸

 

 

 

 

 

キクリュウスイ

 

 

 

 

 

多くのサンプルを実際にお部屋で合わせてからお選び頂いただけあって、
とても雰囲気のある寝室になりました。
もう一つ嬉しかったのは、Sさんがカーテンを非常に重要視されていたことです。
高級車に乗っていてもカーテンは既成という方もいらっしゃいますし、
テレビは最新式だけどカーテンは新築時のままという方もいらっしゃいます。
でも、Sさんはカーテンにその価値を見出してくれたのです。
それがとても嬉しかったですね。

今回のフィーロは『アイデンティティー』がキーワードになっています。
フィスバやマナ、JAB、バウマンなどの高級海外メーカーが注目を集める中、
日本のメーカーとしてどんなファブリックを提供するのか、という事です。
キクリュウスイはその一つで、和服などに使われる菊と流水をイメージしています。
古くは『川島の帯』で名を馳せ、
今ではそのデザイン力で若い方にも人気の川島ならではの生地です。

横柄リピートが24.9cmの為、25cmの型紙を使って柄出し縫製をしましたが、
川島セルコンのカタログでは『デザインビュー』のマークはありません。
同じフィーロのFF2151(エジンバラソウカ)は25cmで指定を受けていますので、
1mmの違いから来るものなのでしょうか?
しかし、アップルシードに掲載されているSA8101(ノンブルーロッシュ)は、
同じ24.9cmでデザインビューです。

ノンブルーロッシュ

 

 

 

 

 

フィーロは2.3倍ヒダでアップルシードは2倍ヒダだからでしょうか?
でも、25cmの柄出し縫製では2倍ヒダになると思うのですが…。
『それ考えるとまた眠れなくなっちゃう~』

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