さよならシベット

私たちカーテン屋には、ほぼ毎日のようにメーカーから欠品・品薄情報が届きます。
出社するとまず、各社から届いたFAXに目を通すのですが、
何と先日届いた廃番情報に 『FF5777 シベット』の名前が!!

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イタリア製のこのレースは、
川島セルコンの高級品ばかりを集めたカタログ『firo(フィーロ)』に掲載されています。
メーカー上代18,000円/mという高級品で、
正直言いますと、私は2度しか販売実績がありません。
本来なら違う生地と入替えるべきなのでしょうが、
どうしてもサンプルを外す気にはなれませんでした。
それだけ、この生地には魅力があったんです。

ご購入されたお二人の方は、
『レーヨンが入っているレースですから、5年で生地の痛みが出るかもしれません』
という私の言葉にも、『それでもいいです』とおっしゃていました。
お二人以外にも、多くの方がこの生地の前で足を止めて、その綺麗さに見入ってました。
何度かサンプルを他の生地に入替えようかと思いながらも、
結局そうしなかったのは、
この生地を通してカーテンの素晴らしさを伝えることが出来ればいいな、
と思ったからです。

カーテンに携わる人は皆そうだと思いますが、
好きな生地が廃番になると、『夏の終わり』みたいなシンミリ感があって、
何とも言えない気分になります。
もしかして、私だけ?

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1年ぶりのご対面

昨日、Aさんのお宅へ架け替えの採寸に行って来ました。
新築の際に付けたレースが劣化で切れてしまったとの事でした。
Aさんには1年ほど前に階段踊り場のカーテンもご注文頂いており、
今回久しぶりに『自分の仕事』と対面しました。
Aさん宅の踊り場はそれまでバルーンシェードにしていましたが、
『どのご家庭でもやっていないような目を引く窓装飾』というのがご希望。
そのため事前に現場を拝見し、
いろいろなラフスケッチを描きながらイメージを固め、
長い時間をかけて内容を決めました。

A邸踊り場

 

  メインはトルコ製のエンブロイダリー(刺繍レース)。
  上部にサンゲツのシーアカーテンをスカーフリングにし、
  その上にポイントカラーのワインレッドをさらに載せて、
  タッセルは同じくワインレッドがポイントカラーの
  ワイヤータイプにしました。

  スカーフリングはウエーブ数が少ないと見栄えがしませんが、
  増やしすぎるとが重いイメージになってしまいます。
  今回はレースの上に2重のスカーフリングでしたので、
  ウエーブの数はサンプルで何度も組み合わせて
  慎重に決定しました。
  耳の縫製は折り返しではなく
  メローロックという処理にしています。

 

 

タッセルもワイヤータイプでは線が細すぎるのではと思い、
一般的な装飾タッセルにしようかと悩みましたが、
最終的にはレースとのバランスを重視して決定。
メインのレースはスカーフリングのボリュームに負けないよう3倍ヒダにしています。
(このレースは裾に8センチほどのトリムが付いています)
Aさんは今でのこのカーテンが気に入って下さっており、
カーテン屋としては嬉しい限りです。
『きれいよねえ』というAさんの言葉に、おもわずジーンときてしまいました。

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マジでメジ

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いやー言わないでおこうと 思ったのですが… やっぱり言います!
メジ(メジマグロの事)釣れました!
いい歳して何ですが、感激してしまいました。
(写真の下2匹がそうです)
サイズはイマイチですが、そんなの関係なし! メジはメジなんです。
カーテンの事でこのブログをご覧の方には、
何一つ興味をそそらない内容だとは重々承知しておりますし、
他人の釣果に興味のある方は非常に稀なことも、非常に良く分かっております。
昨日の真面目な話とは別人のような内容が、
流れとして不自然なことも認識しておりますが、
メジはやっぱり嬉しいですね。
もっと大きくなりますように(祈)…

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認知度と評価

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他の業界にもあることとは思いますが、
良い商品なのに売れ筋にならない商品があります。
本日、ご新築現場に取り付けた『ルーチェ』もその一つ。
35mmという一般のブラインドより10mm太い羽根幅と太いラダーテープ、
本体上部とウエイトバーの木部色が特徴です。
モダンテイストの部屋に良くマッチし、
35mmの羽根幅は小さな窓にも違和感無く溶け込みます。

しかし、一般的にはこのルーチェをお勧めするお店は少なく、
認知度も決して高いとは言えません。
販売する側に『トーソー=レールメーカー』という意識があるからでしょうか?
ブラインドやロールスクリーンなどの、いわゆる『メカ物』をお勧めする際、
トーソーのカタログを紹介する業者さんは少ないようです。
この他にも、遮熱ブラインドやプリーツスクリーンのコンパクトタイプなど、
トーソーにはオリジナリティー溢れる商品がありますが、
やはり認知度はイマイチです。

カーテンも同様です。
一般への認知度と業界での評価は、大きく違うように感じます。
良い商品があるのに『勝ち組』になれない会社もあります。
当店の展示サンプルの10%を占める『某社』もその一つ。
素晴らしい生地をたくさん持っていますが、
一般への認知度が低く割引率も低い為、
業界での高い評価に見合った業績はないようです。

割引率が高いとか知名度が高いなどの理由で、
お客様に商品をお勧めする傾向がこの業界には根強くあります。
本来の評価とは全く別の理由で、
イマイチ売れない商品・会社をお客様に適材適所で紹介することが
私たちの責務だなと、感じます。

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まさにマイプラン

今流行のシェードを作る場合、
カーテンメーカーにお願いする方法の他に、ブラインドメーカー
(トーソー、ニチベイ、タチカワなど)の加工所に生地を送って
作ってもらう方法があります。
メーカーによって異なりますが、マイプラン、マイメードと言います。
その中にはカーテンメーカーにはない独自のシェードスタイルがあり、
ニチベイの『リサージュ』もその一つです。

Oさんのお宅は、吹き抜けにある上下2連の大窓と、
その前にある螺旋階段が特徴。
今回この2つの窓にマイプランシステムで作った
『リサージュウエーブスタイル』を取り付けました。
通常クラシカルイメージに使うウエーブスタイルをモダンテイストに使うと言う
思い切った窓装飾ですが、どうです?きれいでしょ?

O邸吹き抜け下

今回もまた、工夫と困難の連続でした。
1)ウエーブスタイルがマイプランに対応していないこと、
2)リサージュでマイプランをする場合、生地巾より大きな寸法は出来ない
(=巾継ぎ が出来ない)ため選べる生地が少ないこと
3)螺旋階段があるため上の窓の取り付けが困難なこと

1)はニチベイさんの協力によりOKを頂きましたが、問題は2)です。
仕上がり巾が149cmになるため、選べる生地が少なく
(ドレープ生地の多くは100巾・150巾のため149cm巾のリサージュは出来ない)一旦は諦めかけました。
しかし、ひらめいたのです!!
『100巾・150巾の生地を、横使いにすればいいのでは?』
さっそくニチベイさんに相談したところ、OKを頂きました。

しかし、もう一つ問題が…
リサージュはデザインが複雑な為、柔らかな生地が適していますが
私が見て『これなら大丈夫』とお勧めする生地の中には、
お客様に気にって頂ける色がありません。

『やっぱりフジエのシャンタンかな』

ということでお勧めすると、
『この色イイ!!』ということで一発OK。
張りが強いため本来は適さないことをご説明し、
ご納得頂いた上での受注となりました。

お蔭様で、これぞまさにマイプラン!という素晴らしい出来栄え。
張りの強さはやはり現れましたが、
事前にご説明していたこともあり、お客様も満足して頂きました。
脚立  3)の取り付けの問題は、片方づつ長さが変えられる脚立で解決。
高所恐怖症の私にはちょっとキツイ高さでしたが、
思い出深い現場となりました。

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カーテン3変化

一つの空間で3つ以上のスタイルというのはあまりやりませんが、今回は例外をご紹介。
T様のお宅はLDKの間取り(LDではない)で、
玄関から入ると吹き抜けにある上下2つの大窓が一際目を引きます。
その奥には掃き出し窓と腰窓、キッチンには横滑りだしの小窓が2つという組み合わせです。
今回カーテンをお選びになるにあたり、
ご主人がクラシック系の輸入家具がお好きなことや、
奥様は少し落ち着いたテイストのカーテンをご希望な事などをお聞きし、
私からカーテンを提案させて頂きました。
お勧めしたのはキロニーのロイヤルウースター。
と言ってもエレガントな花柄ではなくラビニアオリジナルです。
レースは上品なイメージのエンブロイダリーを合わせました。
掃き出し窓と腰窓のレールは黒のアイアンレール『クラスト19』です。

T邸掃き出し

 

 

 

 

 

 

問題となったのは同じ空間にある吹き抜けの上下2連の大窓。
上下同じスタイルの方が綺麗ですがカーテンでは変。
簡単に考えればプレーンシェードですが、
窓の大きさや生地の持つイメージからすると明らかにアンバランスです。
そこで、プレーンシェードほどシンプルではなく、
バルーンシェードほど華美ではない、ルースシェードにすることをご提案しました。
(今日改めてメーカーのカタログを見たら掲載写真がまさにコレでびっくり)
写真では逆光で分かりにくいですが、とってもきれいでした。

T邸吹き抜け

 

 

 

 

 

 

 

キッチンは通常、油汚れ・水対策として
ガラス繊維のロールスクリーンをお勧めしますが、
キッチンという空間のイメージや柄の持つイメージを考えて、
ロッドポール型のカフェカーテンとしました。
かわいいでしょ? これ、安価でオススメデス。

T邸キッチン

 

 

 

 

 

 

 

今回のように一つの生地で3つのスタイルを使うことは、
生地や窓の持つイメージとフィットしないと、必ずアンバランスになります。
事前に現場を拝見し、お客様のご希望をお聞きし、
じっくりとプランを練る時間があったからこそ出来たのだと思います。
Tさんに感謝!!

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お休みの日は…

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昨日はお休みで久しぶりの釣り!
7月16日のブログで書いた釣行は結局悪天候で行けなかったので、約一ヶ月ぶりです。
前夜は疲れた切った体がウソのように キビキビと準備にいそしみ、
当日は溜まった疲労で起きれないはずが、
なぜか予定より1時間半早い2時に目が覚めてしまい、
それならと、そのまま出発してしまうおバカぶり。
夜が空けるまではスピニングリールで深棚(海の底の方)を狙ってマダイ狙い。
夜が明けたら両軸リールで、棚を浅くして青物狙いです。

堤防に着くとやはり私のようなおバカさんは一人もいず、
お気に入りの場所に釣り座を構えていざ準備。
見上げれば満点の星空!
海にはウキに付けたケミホタル(場所が分かるようにする明かり)が
ぼんやりと見えてなんとも言えない雰囲気です。
しかし、肝心の当たりはいっこうになし。
そこで少し棚を浅くすると、ウキが勢い良くズボッと海中に消える。
『キ、キ、キ、キター!!』←本当にバカ
ドキドキしながら合わせるとずっしりと重い手ごたえですがマダイっぽくない。
海面に姿を現したのは40センチオーバーのサバ。
『まだいたんだ』と感動し、ここから一気にヒートアップ。
昼ごろにはソーダガツオとも久々の対面。
竿を満月のように曲げる力と、横っ走りするスピードはやっぱりタマリマセン!
今日は何とかこのソーダガツオを釣りたかったので、本当に嬉しい。

その後マダイ(と言っても最大26センチであとはチャリコですが)も上がり大満足!!
夕方は常連さんと釣り談義を楽しんで、5時に納竿としました。
その時ふと、大変なことに気付きました
『いけね!昼飯食べるの忘れてた!!』←本当にバカ

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50㎜には(もちろん)こだわって

今日は先日工事をしたご新築現場の紹介です。
シンプルな綿のカーテンに、
照明と合わせたアイアンレールの組み合わせです。
写真で見ると、ごくごく一般的な工事のようですが、
ちょっとした、でもとっても大事なことに気を付けて取り付けています。

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実は、左の腰高窓と右の掃き出し窓では、
床から窓の上端までの高さが5cm違います。
通常レールを取り付ける場合は、
『窓枠の上から○○mm上にビス止め』という指示をして、
レールの取り付け高さを決めますが、
今回のように窓の上端の高さが違う窓に、
『窓枠より○○mm上にビス止め』と同じ位置指定をすると、
レールの高さが、右と左で違ってしまうのです。

その為、今回のような場合は、
一方の窓は『210mm上にビス止め』。
もう一方の窓は『160mm上にビス止め』と5cm変えるのです。
これにより、レールの高さはきっちり揃います。

窓枠上からの取り付け高さは変わってしまいますが、
写真でも分かるようにあまり目立ちません。
でも、レールの位置そのものの高さが違うと非常に目立ちます。

私は採寸の際に、必ず窓枠上から天井までの高さを測ってきます。
これは、窓枠から天井までの壁の高さによって、
レールの取付位置をどこにするかを決めるためと、
今回のように窓枠の上端の高さが違うときに、
レールの高さを合わせる必要があるためです。
同じカーテン、同じレールでも、
取付方法によって美しさは大きく変わりますのでご注意下さい。

*レールの高さ合わせは装飾レールの場合に限ります。

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5㎜にこだわって

今日はラインドレープの取り付けです。
ご新築のお客様で、
当店でエスティックのソファに、
パモウナのTVボード、
毛足の長いシャギーのカーペットという
モダン系のインテリアをご購入頂いており、
それに合わせて窓周り商品も
決められました。

お勧めしたのはタチカワのラインドレープ。
カラーコーディネートタイプです。
ニュアンスというシリーズの
ベージュ系グラデーションです。
今までにも何度か取り付けていますが、
やっぱりこれはイイ!
何度見てもウットリします。

T邸ラインドレープ

でも、すんなり取付たワケじゃないんです。
実は採寸時に問題が発覚!!
本体を天井から取り付けて、
オプションのバランス(カーテンボックスのようなもの)を
付ける予定をでしたが、既に廻り縁がついており、
バランスを付けるとその廻り縁に当たってしまい、
壁面に10mmの隙間が出来てしまいます。
うーん、困った。
というワケで、その分だけバランスを『欠く』ことにしました。
事前に廻り縁に当たる部分をノコギリで直角に切り落として、
見事廻り縁にばっちりフィット!
(写真でわかります?)

ラインドレープバランス

しかも今回は、それに加えてもう一工夫。
タチカワのラインドレープ用バランスは、
メーカーの指示通り取付けると、
バランスの上端と天井の間に5mmの隙間が出来てしまうんです。
うーん。そりゃ嫌だな。
というワケで、バランス裏側についているステーを現場で加工し、
本体とは別途に天井に付けることにしました。
予定通り、バランスは天井に隙間無くぴったりフィット!
念のためタチカワの取付金具Aも用意してきましたが、
これは使わずに済みました。

グラデーションもきれいでしたが、
小さいところにこだわって、計算通りにバッチリ納まったこの瞬間は、
やっぱり最高です。

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あえてロールスクリーン2

このところ多くのお客様にご来店頂き、お蔭様で大忙し。
休日返上で連日深夜までの残業が続いています。
お客様は多くのカーテン店の中から当店をお選び頂いたのですから、
残業、休日出勤なんのそので頑張っています。

今日は前回に引き続き、『あえてロールスクリーン』の紹介です。
お選び頂いたのは、イエローベースにネイビーがポイントカラーの遮光カーテン。
西側に3連窓がありシェードにするのが一般的ですが、
『あえてロールスクリーン』にしました。
両サイドをカーテンのベースカラーのイエローに、
中央をポイントカラーのネイビーにしています。

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一つのシリーズで2つの色に合うロールスクリーンがなかったので、
両サイドはニチベイ、中央はタチカワブラインドの商品です。
もちろん質感が同じものを選んでいますが、
ウエイトバーを共布のカバリングにし、
部品色を揃える事で違和感がないようにしています。
共布シェードより遊び心があって楽しい仕上がりになりました。
ロールスクリーンの取付位置は正面付け(窓を覆う付け方)も考えましたが、
ベランダ窓の右側がエアコン位置になっており、
本体と当たってしまうため、天付けにしました。

エアコン取り付け位置は窓の横にある時は注意しますが、
(装飾レールの飾りが付かない等の支障があるため)
90度での『カブリ』は見落としがちです。
採寸は、安心して任せられる専門家にお任せ下さい。

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