かわいい転校生

久しぶりの投稿です。
このところ忙しさも一段落していまして、早い帰宅を満喫していました。
それまでのストーリーが全然分からないドラマを見るのが、
いかに苦痛なのかも良く分かりました。
なぜあの弁護士は復讐に燃えているのでしょうか?
なぜドクターヘリの先生は若者ばかりなのでしょうか?
なぜ、ドラマのストーリーより背景に見えるブラインドが
どこのメーカーなのかが気になるのでしょうか?(笑)
さて、先日タチカワのローマンシェード『クレアス』を納品しました。

クレアス1

 

 

 

 

 

 

 

私たちカーテン屋の場合、
お客様が選ばれたカーテンで共布のシェードを作ることは多いですが、
生地もセットになったブラインドメーカーのシェードを販売することは、
あまりありません。
今回のお客様はタチカワのショールームを見に行かれていて、
全室をタチカワのクレアスでまとめられました。
丁度タチカワがドラム式のダブルタイプを新発売した時期で、
私も初めて見ることができました。
印象は…『いい!』
まず操作チェーンが一本であること。

クレアス2

 

 

 

 

 

 

これはロールスクリーンのダブルタイプを流用したものだと思いますが、
ロールに比べて非常に操作がしやすいように感じます。
同じ理屈なのに…不思議です。
天付け(窓枠内側に取り付ける)の場合、
幕体と窓枠の間に手を入れてチェーンを探す感じになるので、
その際にも一本チェーンは便利だと思います。
高窓に付ける場合にも、すっきりしていて良いかもしれません。

クラッチのピッチにも問題は感じませんでした。
トーソーのクリエティ・ドラムはクラッチが6cmピッチになっており、
上まで上がりきらないという問題が生じる場合がありますが、
(冬までには改良版が出るようです)
今回私が操作して確認した限りでは、キッチリ上まで上がりましたし、
任意の場所で止めた際にもその場でクラッチがかかる印象でした。

問題は縫製ですね。
シェードの幕体縫製は奥が深く、加工次第で仕上がりが大きく違います。
そのため当店では提携工場2社で縫製していますが、
どちらもタチカワは使っていません。
トーソーもタチカワもどちらも良いだけに…悩みます。
好きな子がいたのにかわいい転校生が来たような気分です(笑)。

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ニューヨークの夢、持ったはずの財布も夢

今年2月の関西出張で打ち合わせをした
当店のオリジナルカタログが完成しました。
カタログコンセプトや掲載生地・順序など、
決める内容が非常に多く大変でしたが、
最も悩んだのがカタログタイトルです。
洋楽のバンド名や曲名を参考にしようと思い、
あれやこれやと悩んだ挙句、決めたのが『Fairy(フェアリー)』です。
大好きなポーグスの名曲『Fairytale Of New York(ニューヨークの夢)』から取りました。

オリジナルカタログ

 

 

 

 

 

 

『酔いどれ詩人』シェ-ン・マクガワンの名曲の一つで、
辛苦を共にし歳を重ねた、夫婦の愛を歌った歌です。
カーテンを買いに来られるお客様のほとんどはご夫婦なので、
この素敵な歌のタイトルから言葉をもらおう思いました。

歌の始まりは刑務所で淋しいクリスマスイブを迎えた男のつぶやきから始まります。
若かりし頃、ブロードウエイでの成功を夢見て故郷アイルランドを離れ、
ニューヨークへ向かった二人。
華やかなニューヨークの世界に身を置きつつも夢破れ、
お互いにののしりあい、喧嘩の毎日。
こんなはずじゃなかったのに…
そんな悲しいストーリーがアイルランドの民族楽器に乗って歌われます。
でも…歌の最後に男が妻に捧げるセリフが泣かせるんです!!!
言いたい!けどナイショにしときましょう。

そう、大切なのは相手許してあげる気持ちです!
夏休みに行った民宿で財布を忘れ、
忘れたものは仕方ない、と家でのんびりビールを飲んでいても、
『何でこの一大事に呑気にビール飲んでるの!』なんて怒ってはいけないんです!
『いや…あの…まあ明日あたりからゆっくり考えようかと…』
『信じられない!お金とかカードとか入ってるんでしょ!』
『まあ…その…入ってるけど、もしかしたら平気かもしれないし…』
『飽きれた。もう根本から性根を叩き直し直したいわ!』
『まあそう言うなよ。今でも俺の夢の真ん中にはお前がいるのさ』
『バッカじゃないの!!!!!!』
あれ…おかしいな? グッとくるはずなんだけど…

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アリバイカーテン

以前広告関係の仕事をしていたので、
商品PRのキャッチコピーにはある程度、理解?のある私ですが、
これが今自分のいる業界の事となると、
『オイオイ!ちょっと待て!』と言いたくなります。
特に最近は、お客様受けの良い言葉を並べて高品質を装う商品が多いようです。
私はこれらを称して『アリバイ商品』と呼んでいますが、
そのキャッチコピーが決して嘘ではない(←ココがポイント)だけに、
一般の方には分かりにくいのです。

カーテン業界で言えば、
『3ツ山・2倍ヒダ・裾は10cmダブルでウエイトバー付きの高級縫製仕様!』
というのが定番です。
確かに嘘ではありませんが、この条件を満たせば、
(実際の品質はどうあれ)高級仕様とPRできて、
お客様受けが良いだろうという考えが先にあるのが問題なのです。

先日川島織物セルコンの高価格シリーズ『フィーロ』の納品に行って来ました。
トップシェードとカーテンの裾にトリムを付け、
同じシリーズのタッセルを合わせてあります。

I邸リビング

 

 

 

 

 

 

I邸リビングトップシェードI邸リビング裾

 

 

 

 

 

 

当店では他のカーテン同様、フィーロに関しても提携加工場で縫製しています。
縫製仕様は以下の内容です(生地により例外もあります)。
①山…90mm芯地・2点止めV字山・十手フック
②耳…25mmダブル・本縫い
③裾…12cmシングルメローロック・掬い縫い・サイドウエイト付き
*ポリエステル100%生地は形状記憶加工付き

山仕様裾仕様

 

 

 

 

 

 

2点止めの山は川島織物セルコンやフィスバなどが採用していますが、
『山の裾を叩くだけ』といった簡単なものではありません。
私がどうしても採用したかった縫製仕様で、
山の根元で絞られたラインが裾に向けてフワッと広がるラインが非常にきれいです。

裾を12cmのシングルにしたのは、特に形状記憶加工付きの場合、
折り返しになる裾部分が強くかかっているように感じたからです。
(ポリ成分が多くなることと関係あるのでしょうか?)
掬い縫いの場合、これはミシンにもよると思いますが、
『薄すぎても厚すぎてもダメ(=きれいに掬えない)』ということがあり、
救い縫いの強度も考慮して12㎝のシングルロックにしました。
実際、フィーロのサンプルを製作したところ、何点かは本縫いになりました。

耳はフィーロ同様30mmも試しましたが、どうも大きすぎる感じがしてやめました。
本縫いにしたのは裾と違いダブルのためで、
ある縫製業界関係者からは「耳も掬いで合わせた方がいいんじゃないか』という
意見もありましたが、最後は加工の現場の方の意見を採用しました。

縫製仕様に関しては、メーカー縫製も自社縫製も本当に様々です。
当店と異なる仕様のお店も多々あると思いますが、
『本当にお客様の為を思って考えられた仕様なら全て正解』だと思っています。
問題なのは、本当に質を高めるのではなく、
そのように消費者に思わせればOKという『アリバイ商品』が多くなっていることです。
実際当店の裾使用はシングルですし、
形状記憶加工付きならウエイトバーは要らないという考えもあります。
どちらもアリバイ商品に謳われる『高級仕様』とは異なります。
大事なのは、キャッチコピーを作るためではなく、
本当に良い縫製仕様を考え続けることだと思っています。
アリバイはいつか、崩されるものです。

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アイアンハート・アイアンシェフ

いやー、それにしても…釣れない!!
今週こそはと気合を入れて行っても…釣れない!!
一体どうしちゃったのだろう。
毎回顔を合わせていた常連さんも、あまりの惨状に来なくなってしまった。
顔見知りの漁師さんに沖の様子を聞いても、
『魚探で魚はいるのは分かるんだけど、仕掛け入れても食わねえら(静岡弁)』。
それでもいつか、と期待して竿を振り続けるのだけれど…惨敗!

先週も行ったのですが、海の様子は相変わらず。
それでも頑張る私の姿にいたたまれなくなったのか、
久しぶりに会った常連さんが、立派なタコを2杯もお裾分けしてくれました。
(堤防のヘチでカニを餌に釣れるのです)
家に帰って早速料理!
『今日のテ~マは…タコ!』と加賀丈史バリの掛け声で料理スタート。
既に堤防で頭をひっくり返しておいたタコを、
塩でヌメリを取り、足の付け根に切れ目を入れて、
沸騰したお湯で(お茶の方が良いらしいけど)ボイル。
水につけずに風で自然と冷やすのがポイントです(旨みが逃げない)。

蛸

 

   
   
   さて、1品目は… タコのお造り。 
   シンプルな中にも、 素材の良さを十分に引き出した逸品です。

 

 

 

 

タコキムチ
  
  
   2品目は… タコキムチ。
   出来合いのキムチにタコを入れただけ。
   ただ単に旨いビールが飲みたいだけのために 作った逸品です。

 

 

 

 

カルパッチョ
  
  
   3品目は… カルパッチョ!
   タコにイタリアンドレッシングをかけただけ。
   まさに男のサボり魂が透けて見える逸品です。
   タマネギをスライスして載せようとしましたが、
   どうやら面倒くさくなってやめたようです。

 

 

 

酢ダコ

 

   4品目は… 酢だこ!
   適当に入れた醤油と酢、
   ショウガがないのでニンニクを擦って入れました。
   『旨いだろ!』と、人に有無を言わせず食べさせる逸品です。

 

 

 

 
ポン酢炒め

   5品目は… タコのポン酢炒め。
   バターとニンニク、最後にポン酢を入れて炒めました。
   やっとマトモな料理の登場ですが、
   どうやらインターネットからカンニングしたようです。
   まるで自分のオリジナルのように振舞う姿に、
   釣れない男の哀愁が漂います。

 

 

メインディッシュは、お手製トマトソースのペンネアラビア-タ。
無国籍料理というのはありますが、テーブルの上が無国籍になっています。
さて、来週のテーマはタイですが、
おそらく都合により延期になると思います(爆)

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新しい相棒

今日は新しい工事車(と言っても中古ですが)で、初の採寸へ行って来ました。
以前はワンボックスのバンでしたが、
新築工事を職人に任せるようになったので、維持費の安い軽バンにしました。

エヴリー①

 

 

 

 

 

 

小さい車体をフルに活かす為、納車当日に早速改造!
倉庫から使わないベッドの床板とテーブルの脚を探し出し、
それを加工して2重床にしました。
床下には道具入れのクリアボックスとレールカッター、脚立、当て布団が入ります。
10年式なので荷台が長く、182cmのレールが真っ直ぐ入ります。
これが、カーテン屋にとって非常に重要なポイントなのです。
(今のタイプは衝突時の安全の為、車の前部が出っ張っていて荷台が短いんです)
しかも!!この車が素晴らしいのは

①エアコンが効く
②ハンドルが真っ直ぐな状態で真っ直ぐ走る
③信号待ちで突然止まらない
④室内灯が点く

う~ん。素晴らしい!!
そして、載ってるカーステが何とカセットテープ仕様というのも素晴らしい!

エヴリー②

 

 

 

 

 

 

一時500本ほど持っていた音楽テープを捨てなきゃ良かったと後悔したのですが、
探したら少しだけ、あった!
U2、ジーザス・ジョーンズ、エアロ・スミス、ビリージョエル、 チープトリック、
ジョー・ジャクソン、B52’S、 アズテック・カメラにアフター・ザ・ファイヤー(←これなんか中学時代)…

何か音楽の趣味がメチャクチャだなと思いつつ、
まるでお正月の時みたいに、
初めて聞くのは何にしよう?と結構真剣に迷いました(笑)
結局選んだのは『ブルースブラザーズ』のサウンドトラック!
これが最高に格好イイ。
実は私が最も好きな映画で、3回位見ました。
この2人とルパン3世、マスターキートン(漫画の主人公)は、私の憧れなんです。
男の人なら何となく、分かる気がすると思うのですが…
ダメでしょうか?(笑)

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そろそろあの時期

架け替えでご来店された方に期間を伺うと、最も多いのが10~15年です。
その頃はまだ、このの業界は一部の専門業者の世界で、
チェーン店なども少なく、生地選びも業者主導だったと思います。
カタログも生地サンプルと写真の羅列で、
私がこの業界に入った当時も、そうでした。
大きく変わったのは旧川島織物のヴィータの登場です。
斬新なデザイン、インテリアイメージを膨らませる写真の数々、
何よりメーカーのカーテンに懸ける想いが伝わってくるカタログでした。
当時の施工写真です。

昔の現場写真1

   

   廃番になってしまったシャリ感のある無地調生地。
   シンプルになりすぎないよう、吊り元をハトメにしました。

 

 

 

 

 

昔の現場写真3

   

   今でも人気のエポナ。
   ドレープ性の良い生地ですが、
   サイドボーダーを付けてシェードでの納品です。
   輸入品のカントリー家具とピッタリでした。

 

 

 

 
昔の現場写真2

   
   川島だけにある出窓スタイル。
   薄茶の花柄のシーアカーテンと2重吊りにし、
   タッセルは共布のリボンタイプにしました。
   ちょっと変わったカントリースタイルです。

 

 

 

 

昔の現場写真4

   

   ポリエステル100%ではなく、
   アクリルを混ぜた点が心憎いクラシック柄。
   上飾りとピーコックシェードで
   重厚なオランダ製ソファに負けないようにしました。

 

 

 

 

当時のヴィータは私のカーテンに対する考え方を広げてくれました。
あのカタログがなければ、今とは全然考えの違う販売員になっていたと思います。
そろそろ各メーカーの新カタログ発表の時期です。
マーケティングの結晶みたいな内容ではなく、
販売店に渇を入れるぐらいのカタログを期待しています。

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変わり者は誰だ?

学生時代を思い出すと、
クラスに一人くらい必ず『ちょっと変わった人』というのが居ました。
部活の朝練に出て授業を全部サボった後、
放課後練習に来たところをいきなり顧問の先生に殴られた人、とか
一時間目から6時間目まで教卓の目の前の席でずっと寝ていて、
全ての先生から報告が行き、
放課後練習に来たところをいきなり顧問の先生に殴られた人、とか
補修を受けなければ進級させないと言われ居残り勉強をさせられた挙句、
部活に遅れた理由を説明した途端に顧問の先生に殴られた人、とか
まあ、誰かは言いませんが…

カーテン業界にも、『ちょっと変わったメーカー』があります。
当ブログにも時々登場する『フジエテキスタイル』です。
独特の世界観を持つデザインと言葉では説明しにくい色使い、
形状記憶が流行のこの時代にあって、それを『邪道』と言い切り、
単独経営からのシフトを余儀なくされてなお、
その態度を変えないこだわりぶり。
カタログが変わると継続品でも生地品番が変わるのが常識のこの業界にあって、
そうしないのは国内メーカーではフジエだけです。
『まぁ、フジエだからね』の一言で全て許されてしまいます。
今回ご紹介するエルケーアはそんなフジエの人気生地の一つ。
オパールプリントのケースメントです。

Y邸掃き出しY邸腰窓

 

 

 

 

 

 

 

Yさんは家をリフォームされたのを機に、カーテンのご購入を検討中でした。
でもなかなか気に入った柄・装飾方法と出会えなかったそうです。
たまたま当店で家具を購入された際にカーテンの話を頂き、
私からご提案させて頂きました。
他にもお手頃な生地もご紹介したのですが、
Yさんにとても気に入って頂き、納品の運びとなりました。
カーテン選びはどうしても保守的になりがちですが、
ちょっと変わった生地は満足感をもたらしてくれます。
Yさんの満面の笑みを見て、そう思いました。

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その時何かが込み上げる

名人戦が終わりました。
まさに歴史に残る名勝負で、毎日新聞を見るのが楽しみでした。

『将棋』と言うより、『棋士』と呼ばれる人たちが好きです。
特に好きなのが谷川浩司氏。
きっかけは十年以上前のNHK特集でした。
羽生が登場する前まで谷川氏は『次の将棋界を背負って立つ男』でした。
しかし、羽生に勝てない勝負が続き、いつしか主役の座を奪われていました。
しかし谷川氏はそのTVの中で、
そんな憎き年下の宿敵を『羽生さん』と呼んでいたのです!
谷川氏ならではの上品さとプロ意識が凝縮されいる言葉で、非常に印象的な言葉でした。

その後の名人戦で氏は、宿敵・羽生から名人位を奪い返します。
輝きを失いかけた氏の、まさにドン底からの復活!
その瞬間『胃袋の中のものが込み上げてきた』と言っていました。
苦悩の中でも、品とプライドと情熱を失わない姿は非常に格好良く、
『あんな人間になりたい』と思ったものです。

さて、前置きが長くなりましたが現場紹介です。
Tさんのお宅のリビング(2F)は、
ベランダ窓と2連の縦長窓という組み合わせ。
『縦型ブラインドと木製ブラインドを付けたい』というご要望でした。
ウ~ン。
異なる2つのラインを1つの部屋で組み合わせるのは なかなかの難問です。
そこで、ナチュラルテイストでまとまるよう、
縦型ブラインドは麻ライクな風合いのタチカワのLD1621を。
木製ブラインドはこの生地と建具に合わせて色を選び、
共通のウッドバランス(上飾り)を付けることで統一感を出しました。
ベランダ窓の上部が傾斜天井になっており、
2つの高さを揃えることが出来なかったため、
少しでも違和感がないよう、縦型ブラインドは傾斜天井の際に取付けています。

T邸リビング

 

 

 

 

 

 

T邸ラインドレープ

 

 

 

 

 

 

言葉で言うと簡単ですが、生地選びから取付位置まで随分と悩みました。
無事に工事が終わり、Tさんの喜びの声を聞いた瞬間は、
胃袋の中のものが込み上げてきそうでした。
(真似するのはソコじゃないだろっ!!)

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名が体を表さないとどうなる?

どんな仕事でもそうだと思いますが、
『嬉しい瞬間』というのがあると思います。
カーテン屋の場合、
仕上がり寸法に悩んだ窓が最高にきれいに納まった瞬間、とか
それを見ているお客様がとっても喜んでくれた瞬間、とか
全ての工事が無事に終わって店に戻る車の中、でしょうか。

工事以外だと、以前ご注文頂いたお客様が再びご来店された時ですね。
今日はそんなお客様が2組もあって感謝!感謝!です。
今回ご紹介するSさんもそうでした。
数年前にリビングにエトロのカーテンを買われたばかりでしたが、
家を新築されることになり、ご来店されました。
リビングにはフジエテキスタイルのFA6613GN。
この生地に上飾りを付けての納品です。
掃き出し窓と出窓では床からの窓の高さ(上端)が違うのですが、高さは揃えてあります。

M市S邸リビング

 

 

 

 

 

 

寝室には川島セルコンのFF2168(プルケルじゃなくてウルビノ)。
こちらも上飾りを付けましたが、
『ロココ調でちょっとアンティークな感じ』になるよう
トリムはサンゲツのFU613を合わせました。

M市S邸ウルビノ②M市S邸ウルビノ② 

 

 

 

 

 

 

ウルビノはいつ見ても上品で美しく、
やっぱりプルケルじゃあ合わないと思いました。
先日中国のお客様が見えたので私の名前の意味をお聞きしたら、
『静かで芯が強い』という意味だと教えてくれました。
やっぱり名前と現実のイメージは合わないとおかしいのです。
私なんか爆笑されましたから(笑)

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出窓に関するエトセトラ

今回はちょっと変わったスタイルカーテンをご紹介。
Sさんのお宅に納品したスカラップの2重吊りです。

IMG_0017

 

 

 

 

 

 

手前にはベージュ、奥にはブラウンのフリルを2重吊りにしました。
2つのレースの色合いやフリルの長さも計算し、
2つの裾のラインが揃うように縫製してあります。
奥側のブラウンのレースが『浮かない』よう、
カーテンレールをダークブラウンにして統一感を出しました。
私も初めての装飾方法で、
実はSさんがどんな反応をされるかドキドキしていたのですが、
とっても喜んで頂けました。

出窓用のスタイルカーテンの場合、
①裾に共布のフリルを付ける
②裾にトリム(マクラメ)を付ける
という2つの方法がありますが、
基本的には『フリル=かわいらしい・花柄等に合う』で、
『トリム=シック・クラシック柄に合う』というのがイメージです。
ドレープにどんな生地を選んだかで、お勧めするタイプが違ってきます。

また出窓の面数とスワッグ数を合わせるのが基本になりますので、
『直角出窓(1面)=アーチ(1スワッグ)』
『台形出窓=M型(左右が小さく中央が大きいスワッグ)』
となります。
これはあくまでも基本ですが、
仕上がりに大きく影響しますのでご注意下さい。
え?施工写真とブログの内容が矛盾してる?
基本があるから応用があるんです(本当!)

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