窓の上のストックトン(付録)

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これまで散々『目立たない』と言ってきた機能性レールですが、
最近にわかに脚光を集めています。
きっかけになったのはタチカワブラインドのV21ファインです。
色をシルバー系2色とブラックのモダン系にし、
サイドキャップに装飾性を持たせました。
価格が安価なこともあり、当店でも非常に人気があります。
難点はBBキャップとBキャップのデザインがあまりにも違うことと、
片側が入隅の場合、レールとのカブリの多いBBキャップは非常に施工しにくいことです。
(レガートみたいに浅いカブリに改良してくれないかな)
でも、非常に良いアイデアだと思います。ヨコタも似た商品を出して追随し、
(話が逸れますがヨコタさん、
最近出した新しい天付けWブラケットは窓枠内側に取り付ける場合、
レールがはみ出すんじゃないでしょうか?)
トーソーもジャパンテックスでライバル商品を参考出品していました。
そこで!!!! レールメーカーさんにお願いがあるのです。
せっかくですから、レッド・ピンク・ブルー・グリーンなんかも出しましょうよ!
きっと子供部屋が一変するはずです。
通常『あまり予算をかけたくない』部屋ですが、機能性レールなら安価ですし、
カジュアルなカーテンがすっごく引き立つはずです。
トーソーのピクチャーレール『J-1』みたいに、
ブラインドのスラットを活用する手もあります。
サイドキャップはV21ファインみたいなデザインで、
色はホワイトで共通にすれば部品アイテム数も少なくて良いし。
ダメかなあ…

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窓の上のストックトン(その3)

ブログというのはWEB LOG(ウエブ・ログ)の短縮形で、
ログという言葉は日々更新という意味だそうです。
ヤバイ!最後に更新したのが2週間も前でした。スイマセン。
今回で地味~な機能性レールの話は終わりです。
最後にちょっと変わった取付をした現場を紹介しましょう。

M邸ブラケット①

 

 

 

 

 

 

 

M邸ブラケット②

 

 

 

 

 

 

 

上の写真は最近工事をしたMさんのお宅です。
3間半の窓が直角に2つある、という広い縁側です。
掃き出し窓と欄間窓の上に無垢の柱(丸太)があるのですが、
そこにレールを着けて欲しいというご要望でした。
通常なら…断ります。
日本建築では柱に命があるという考えを大工さんが持っており、
そこにビスを打ってレールを取り付けることは出来ないのです。
ただ築年数が長く、Mさんも全く気にしていないので 引き受けることにしました。
問題は、どうやって付けるか?です。
築年数の長い広縁の窓は、実はカーテン屋泣かせです。
長い築年数、無垢の床、無垢の窓枠、幅の広い窓、という4条件が重なると、
両端で2cmほど丈が違うことが多いからです。
今回の現場もまさにそのケースでした。
おまけに取付面が平坦ではありません。

そこで、トーソーの取付金具No9を通常とは反対向きに付け平坦な面を作り、
そこにレールを付ける事にしました。
短いNo2ではなくNo9にしたのは、ブラケットが『おじぎ』しないためです。
取り付け位置は一旦全て床から『墨出し』し、
すべての位置が直線になっているかを確認し、
そこから数mm単位で調整するという方法を取りました。
ブラケットの数はカーテンの重さを考慮して多めに付けています。
そして完成したのが下の写真です。
アジャスターフックを何も調整しないで、3間半の窓にバッチリ納まりました。

M邸3軒半カーテン

 

 

 

 

 

 

 

今回のようなケースはまだシンプルな方で、
以前は『鉄骨にビスを打たずにレールを付けてくれ』なんて難問もありました。
下の写真がその工事写真です。

SG1

 

 

 

 

 

 

 

SG1という電器工事屋さんが使う金物を使って鉄骨を挟み、
それにレールを付けています。
この金物を見つけるまでに2週間位かかりました(苦笑)。
装飾レールと違って目立つことはありませんが、
取付箇所を選ばず、毎日使っていることすら忘れさせる快適さを持つ、
そんな機能性レールだからこそ完成した現場と言えます。

引退間近の時、ストックトンはこんなことを言っています。
『毎日やらなくちゃいけないことを一つづつこなしていく。ただそれだけのことさ』
2つの現場の機能性レールから、同じ言葉が聞こえてくるようです。

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窓の上のストックトン(その2) *重要なポイント付

前回に続き機能性レールのお話です。
施工現場の紹介のように、見て楽しい話ではありませんが、
『この授業を受けないと単位が取れない』という学生時代の気持ちを思い出して、
読んで下さい(笑)

レールサンプル
左の写真は私が重宝しているレールメーカー3社の色です。
上3本がタチカワブラインドの『V21』で、
ダーク、ライトブラウン、ライトウオールの3色。
ダークは最近多いモダン系の家に使われる色で、
以前はこげ茶色のレール色しかなかった為、
重宝しています。
ライトブラウンは、今タチカワで最も便利な色です。
トーソーのミディアムウッドではちょっと赤が強いんですね。
中央3本、短いサンプルのレールはトーソーのエリートです。
ホワイトウッドは、登場を待ちわびた色でした。
ただし、クロス巻き込みや塗り壁の場合は
木目感の少ないタチカワを使っています。
トーソーにしかなくなってしまったダークオーク(こげ茶)は、
逆に重宝するようになりました。

 

 

ミディアムオーク色も同じです(ヨコタの色は近いですが、ちょっと違うんです)。
下3本がヨコタの『フリーク』です。
ニューナチュラルはマンションから派生して、
モダン系の戸建住宅にも使われるようになった色です。
レールメーカーにはなかった色で、非常に便利な色です。
ホワイトウッドも同様で、トーソーよりも若干ベージュがかっており、
今の建材に適した色に仕上がっています。
ここで重要なのは、『どこが違うの?』などと決して思わないことです。

これら機能性レールを取り付ける場合も、『目立たせない』ことが前提になります。
『窓枠に同化させる取付位置』となりますが、もう一つ重要なのは
『カン下(=カーテンを引っ掛ける輪っかの下)が窓枠より下にならない』 ことです。
下の写真は最近取り付けたTさんのお宅です。
写真では窓枠が濃く写っていますが、実際は白に近いベージュ色で、
ヨコタのホワイトウッドを使っています。
窓枠に同化し尚且つカン下が窓枠より下に来ない位置にしています。

T邸フリーク  
  ちょっとした例外はクロス巻き込みの窓の場合です。
  窓枠がないため、カン下の位置は同じでも
  ビスを打つ位置は変わってきます。
  木製レールとのコンビで使う場合も、
  当店の場合
  『窓枠がある場合は木目色、クロス巻き込みの場合はホワイトウッド』
  と区別しています。
  ここで重要なのは『マニアックなので面白くありません』などと、
  決して思わないことです。
  次回はちょっと変わった取付方法をした
  機能性レールの現場を紹介します。
  ここで重要なのは『読者の気持ちを察してる?』などと
  決して思わないことです。
  書いている私自身、『やっぱりこの話題は失敗か?』と
  思っているところです(笑)

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窓の上のストックトン(その1)

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今日の朝刊に高校バスケットの冬の大会、
ウインターカップのトーナメント表が発表されていました。
これを見ると、『もう年末だなあ』と思います。

高校時代、バスケット部に所属していました。
当時はマイケル・ジョーダンが最高の輝きを見せていた時代で、
『神様』と称され人気を博していました。
でも、私のスターは当時ユタ・ジャズに所属していたストックトン選手でした。
運動神経が特別良いわけでも、派手なプレーがあるわけでもなく、
バスケットをしている者以外は絶対に知らない選手です。
エリート学生のような顔立ちと冷静な立ち振る舞いは、
まるで目立つことを避けているかのようでした。
でも、当時の僕にはそれが最高に格好良く見えたんです。

カーテンの世界にも、目立つことを嫌うエリート君がいます。
『機能性レール』と呼ばれる部材で、
ほぼ全ての現場に使われる優秀な部材でありながら、
あまりにも地味な存在の為、ブログで語られることを見たことがありません。
カーテンや装飾レールが派手な装いで注目を集めている横で、
目立つことを嫌って地道に『良い仕事』をするカーテンレール、
そんな『窓の上のストックトン』の紹介をしたいと思います。

現在、当店では3社のレールメーカーを使用しています。
専門店で最も使われるのが
①エリート(トーソー製)、②フリーク(ヨコタ製)、③V21(タチカワ製)です。
それぞれにマニアックな特徴がありますが、最も特徴的なのは色です。
私の場合、『機能面では3社ともお勧めするレベルに達している』という考えから、
この3社を併用しています。
一般的にはどれか1社を使うお店が多く、私も以前はそうしていました。
しかし最近の建材は色が多様化しており、1社では限界があるのです。
同じ『明るい色の木目色』でも、
『これはトーソーではなくタチカワの色に近い』という微妙な違いがあります。
なにせ目立ってはいけない部材ですから、マニアックなこだわりで色を決める必要があります。
木製レールとセットで使うときの色の分け方や、取付位置なども重要になってきます。

さて、ここまで書いておいて昔友人に言われたことを思い出しました。
『お前さあ、ストックトンなんかのどこがいいの?』
『そりゃあ、まあ、つまりだなあー。うーん…』
説明しにくいんです!
しかも、長々と説明していると友人の顔に、
『マニアックな話なので面白くありません』と書いてあるのが分かるのです。
『窓の上のストックトン』は無事に説明できるのでしょうか?
そして読んでくださる方の興味を引くことができるのでしょうか?
大きな不安を抱えながらアップが未定の次回へと続きます。

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心温まる休日

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今週(先週?)は、久々に釣りのない休みを過ごしました。
午前中はPHSのPC用端末の機種変更に電器店へ。
販売員の方はまだ20歳位でしょうか?
入社して間もないのか、緊張しているのが伝わってきます。
私もこの手の商品はあまり詳しくないのですが、
『色々聞いちゃうと悪いかな?』と思い、最後は『勘』で決めちゃいました。
自分の選択が正しかったのかは分かりませんが、
一生懸命説明してくれる姿はとっても好印象で、
とっても良い気持ちで店を後にしました。

次は、前から欲しかったDEPAPEPE(デパぺぺ)の
アルバムを買いにCDショップへ。
早速車で聞きました。 やっぱりいいなあ。
二人が楽しそうにギターを弾いている姿が目に浮かぶようで、
心のどこかがホンワカします。
CDを聞きながら向かった先は、時々訪れる洋食屋さん。
コロニアル風の内外装で、ちょっと洒落ているのですが、
決して敷居が高いわけでもなく、
地元の人が気軽にランチを食べにくる場所です。
お目当ては860円のランチで、これがとっても美味しいんです。
釣りがない日の僕のとっておきのお楽しみで、
ここで過ごす30分は、なんかのんびりするんです。
ランチタイムが終わっていて準備中になっていましたが。
(なんじゃそりゃ)

午後は子供達と箱根の日帰り温泉へ。
受付へ行きロッカーの鍵をもらうと、
鍵の番号が90番と94番という微妙に離れた番号。
『なんで続き番号じゃないんだろう』と思ったら、
一番浴室に近く、私にも息子にも使いやすい高さの、
上から2番目のロッカーだったんです。
ロッカーは縦に順番が進んでいるので、90番と94番は隣同士でした。
いいなあ。こういうの。
温泉も良かったですが、ちょっとした心配りに心が温かくなります。
いろんな人から『ホンワカ』をもらって、
また明日から頑張ろうと気持ちを新たにした秋の一日でした。

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こんなはずじゃ…

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先々週、先週と忙しくさせて頂き、なかなかブログを書けずにいました。
気付けば2週間。
残業も連日深夜続きで、世の中の流れから遠ざかっています。
そんな私に追い討ちをかけるように、
防火壁装に関する講習会があったりと、なかなかハードな2週間でした。
それでも!疲れた体にムチ打って、
『イ…イ…イナダが呼んでる』と、4時起きで釣りに行く私は病気なのでしょうか?そんな仕事の合間を縫って、昨日ジャパンテックスに行って来ました。
毎年1回、お台場の東京国際展示場(=写真)で行われるインテリア業界最大の展示会です。
大手メーカーは全て出展しており、
新商品や普段あまり扱うことのない特殊な商品を直接見ることの出来る貴重な機会です。
ここで見た知識や情報はお客様にフィードバックできるので、
毎年『何としてでも行くのだ!』という気持ちで都合をつけています。
今回も4つの工事を職人に頼み、
朝と夕方に採寸が入っていましたが、『3時間は見れる!』と行って来ました。収穫は…トーソーさんの新商品が非常に良かったですね。
ロールスクリーン、バーチカルブラインド、ブラインドと各種類に目玉があり、
商品自体も非常に魅力的でした。
でも、サンプルを取るかというと、『もうちょっと待とうかな?』というのが私の考えです。
どんな新商品もそうですが、
発売されて少し経つとお客様や販売店の声がメーカーに届き、
様々な角度から評価が定まってくるんです。

某社のロールスクリーンの新しい昇降方式や某社のシェードの新しいメカなども、
発売後しばらくして問題点が聞こえてきました。
新商品が出たらまず自分でチェックして、自分が予想しなかった欠点も認識して、
それをお客様に説明した上で販売したいと思っています。
欠点というのは購入前に知っているかいないかで、使い心地に大きな差がでるからです。
私の妻もよく言っています。
『こんなはずじゃなかった』って。(爆)

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お土産は挫折の味

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数年前に新築のカーテンをやらせて頂いたKさんが、
『子供の秋休みに旅行に行ったから』と、わざわざお土産を持ってご来店されました。
ベージュ色のビニールの袋の中を覗くと、
パッケージに写っていたのは、夕暮れに浮かび上がるシドニーのオペラハウス。
久しぶりに見る風景に、何とも言えない懐かしさが込み上げてきました。

今から17年前、オーストラリアに1年ほど滞在していました。
目的は『オーストラリアをバイクで1周』。
学生時代に日本1周、真冬の北海道キャンプツーリングなんてバカなことをやっていた私は、
『次は海外』が当たり前の流れでした。
就職活動に勤しむ友人を横目に早朝から夕方までは運送会社、
夕方から深夜まではレストランで働く日々。
何とか数十万円の貯金を作りましたが、勿論まだ足りません。
そこで、能天気な性格を発揮して『まず行っちゃおう』ということになったのです。

渡豪して8ヶ月間、シドニーの日本レストランでアルバイトをして資金を貯め、
バイクも購入していざ出発!とそこまでは良かったのですが、
そこからがまさに『嵐の数週間』でした。
出発したのは夏。
しかも熱波の到来で毎日のように死者が出るという異常気象です。
気温50度を超える内陸部を一日500キロ近く走るのですから、一日が終わると疲労困ぱいです。
でも、それだけでは終わりませんでした。
さらに追い討ちをかける自然の猛威が…

出発から2週間ほどたったある日。
あいかわらず『地平線以外何もなし』という風景を見ながら走っていると、
遥か前方が真っ暗になっており、無数の雷が落ちているのが見えるのです。
逃げ場はありませんし、最後に通過した街までは100キロ以上。
仕方なくその中に突っ込むと、見渡す限りの大平原は暗黒の世界になり、
体験したことのないような規模の暴風雨と、すぐそばを落ちる無数の雷!
バイクごと吹き飛ばされそうになるのを必死にこらえるのが精一杯で、
『死ぬかも?』という言葉が本当に頭をよぎりました。
やっとたどり着いた街でガソリンスタンドに逃げ込むと、
『お前あの中をバイクで来たのか?』と店員が驚いていました。
そこでタバコとライターを買いましたが、恐怖で手が震えて火が点けられません。
それだけ恐ろしい嵐だったのです。
でも、それだけでは終わりませんでした。

次の日も、その次の日も、その次の日も
街を出て100キロ以上過ぎた地平線のど真ん中で、またその大嵐に遭遇。
ついには恐怖心で、朝バイクにまたがるのに1時間もかかるようになり、
本当はエンジンをいたわってゆっくり走らなければならないのに、
早く次の街に着きたくて、ついついアクセルは全開に。
そして数日後、ついに壊れてしまいました。
50度以上の暑さの中をずっと全開で走ってしまった私のミスでした。
『終わった』という挫折感と『もうあの恐怖から解放される』安堵が入り混じり、
不思議な想いでした。
でも、何となく全てやり切ったみたいな達成感があって、
それが自然に社会人になれた理由かもしれません。
もし成功していたら、今頃アフリカにいるかも(笑)

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ローマンシェード概論(その3)

最近頑張ってブログを更新しています。
と言うのも、そろそろこの業界では最も忙しい時期に突入するため、
なかなか書く時間が作れなくなると思われるからです。
その前に頑張って、少しでも多くのことを伝えたいと思っています。
昨年、信頼できる職人との出会いがあり、
多くのカーテン工事を任せるようになりました。
それまでは全ての工事を私がしていましたので、
年末は毎日のように移動の車中でマックを食べ、店を出るのは連日夜中の12時過ぎ。
帰りの車の中で『なんかこの車スピードでないなあ?』と不思議に思っていたら、
アクセルを踏む足に全然力が入っていなかった、なんてこともありました。
コンビニに寄ろうとしてハンドルを切ったものの、
ブレーキを踏み忘れてそのまま突っ込みそうになったことも…。
最近ですか? 帰宅時間は『集中力がなくなるまで』です。

さて、前回で終わりかと思いきや、 まだ続くシェードのお話です。
シェードの裏側にリングテープという部材があり、そこに透明の輪っかがついています。
コード操作により生地がたたまれるのは、
この輪っかに幕体の一番下の部品が引っ掛かるからです。

リングテープ

 

 

 

 

 

 

 

上の写真は一般的に使われているリングテープです。
通常はこの輪っかの間隔(リングピッチ)が15cmか20cmで設定されており、
(メーカーにより異なる)その間隔で生地がたたまれます。
その為、仕上がり丈がリングピッチで割り切れない数字の場合は
『一部だけ異なるピッチ間隔』が出来てしまいます。

 
ウエーブテープ スーパーリング(後入れフック)

 

 

 

 

 

 

 

当店で使っているリングテープは『ウエーブテープ(=写真左)』と言い、
テープのどの位置にも輪っかが差し込めるようになっています。
(写真のシワシワになっているのがそうです)
仕上がり丈を均等分割し、『後入れフック(=写真右)』を差し込むことで
どんな丈でも間隔をほぼ均等に出来るのです。
この部材はまだ一部でしか使われておらず、当店の大きな特徴です。

話はまたまた変わって、前々回に写真を掲載したAさんのお話です。
『なるべく安く』というご希望で、均一カーテンとお手頃価格の木製レールで揃えられました。
でも決して、『安く済ませる=変な仕上がり』ではありません。
ドレープとレースの素材感を合わせ、
木製レールの色はあえて床の色のミディアムウッドではなく
カーテンとの相性を優先してミディアムオーク色を採用。
シェードは外から見られやすい環境を考慮してダブルタイプにしました。
レールの取り付け位置は天井高とサッシ高を考慮して決め、シェードもきっちりと高さ合わせ。
シェードのメカは安心のトーソー製を使用し、
幕体はウエーブテープで均等ピッチで縫製してあります。

お手頃な価格の商品でも、細部までこだわったプランを組み、
こだわった縫製、工事をすることで仕上がりは全く違います。
『安く済ませたいけどこだわりたい』というお客様、是非ご来店下さい。
今年の年末も気合十分でお待ちしております。

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ローマンシェード概論(その2)

前回に続いてローマンシェードのご説明、
といきたいところですが、その前に装飾レールのお話です。

当店では装飾レールを取り付け位置に関して基準を設けています。
『天井高240cmでサッシ高200㎝の場合、カーテンは窓枠より10cm上がカン下』
というものです。
これはあくまでも基準ですので、
天井高が240cmでもレールの種類、カーテンの柄によって変える場合もあります。
逆に天井高が250㎝でも同じ位置に取り付ける場合もあります。
最終的には、仕上がり寸法を決める際にもう一度、
部屋と生地のイメージを思い出して決定しています。
(装飾レールの取り付け位置に関してはまた書きたいと思います)

さて、話は戻ってシェードのお話ですが、
前回のブログでお話した取り付けに関するこだわりとは、
『隣の窓のカーテンと高さを揃える』です。
前回掲載したAさんのお宅は天井高240cmでサッシ高200㎝。
木製レールの取り付け位置は、基準通り『窓枠より10cm上カン下』としています。
シェードを取り付ける窓は、
この窓と床からの高さが同じでしたので、シェードの取り付け位置は
『シェードの上端が窓上より10cm上』となります。

シェードだけ取り付ける場合でも、
私の場合は窓から10cm程上に付けるようにしています。
(窓サイズやタタミ代によって変わります)。
よく窓枠のすぐ上に取り付けているケースを見かけますが、
これでは窓を押しつぶすように見えてしまいますし、
タタミ代で常時窓の一部分を塞いでしまいます。
これまでの私の経験では、窓枠から9cm~13㎝上位の取付位置だと、
幕体を上げた時に、窓枠が若干隠れる位の丁度良いバランスになります。

以前のブログ『ルーティンワーク』の中で、
仕上がり寸法を決めるのに最も時間を費やしますと書いたのは、
色々な要素を考慮しながら、
時にはミリ単位で取り付け位置を指定して
仕上がり寸法を決めるからです。

天井高、レールの種類、カーテンの柄、シェードとのバランス…
イメージ通りに完了した瞬間は、
お客様より喜んでいるかもしれません。

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ローマンシェード概論(その1)

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最近の住宅には必ずと言って良いほどある上げ下げ窓・滑り出し窓ですが、
カーテンにとっては良し悪しです。
良い点は窓装飾の幅が広がったこと。
悪い点は窓装飾の予算も広がったことでしょう。
建築基準法では床面積の7分の1以上は窓でなければならないため、
小さい窓を作れば数が増えます。
特にこれらの窓に相性の良いメカ物(シェード、ブラインドなど)の場合、
サイズアップをしても価格に大差はありませんが、
数が増えると価格は大きく変わります。
しかし、価格だけに目を取られて実用性を無視してしまうと、
実生活での快適さも大きく変わってしまいます。
価格と実用性、装飾性のバランスをとることが重要になります。

最も人気なのがプレーンシェード・ダブルシェードです。
一般的には『予算があればダブル、なければシングル』という勧め方で、
これはこれで、ある意味正解なのかもしれません。
でも、限られた予算の中で『住んだ後に不便さを感じない』為には、
もっと色々な要素を考慮する必要があるように思います。
私が接客時にお聞きしたり、お話しする内容は、

①昼間居ることの多いリビング・ダイニングはダブルがよい    
 レースは昼間のプライバシーを守る為。厚地だけでは丸見えか全閉になる

②2階の寝室・子供部屋は昼居ないことが多いので、プレーンでも困らない事が多い

③2階の場合でも隣家と窓が隣り合わせなどのケースはダブルの方が安心  

④滑り出しの曇りガラスの場合は少し空けるだけで風が通るので、  
プライバシーが守りやすく、プレーンでも大丈夫なケースがある

⑤ベッドのヘッドが窓下にくる場合はシェードが便利    
 寝た時に目の上にカーテンのヒダがくるのはうるさく感じますし、   
 ヒダの隙間から下方向への光漏れで目が覚めてしまうため。   
 寒さを気にされる(上げ下げ・滑り出しにはシャッターが付かない為)場合は、
 裏地付シェードがお勧めです。

⑥レースの場合、カーテンと違ってヒダがないため透け感に違いが出る

⑦玄関の明かり採りの場合でも、その窓を通してリビングが丸見えになる場合は   
シェード等を付けた方が便利

⑧階段踊り場はクリアガラスで後の家や道路から見える場合あった方が良い   
 夜はラフな格好の場合が多く、小さな窓でも明かりが付いていると非常に目立つので、
 特に女性の場合は気になるケースが多いと思います

⑨⑦⑧に関しては、『迷ったらやらない』。   
 居室空間ではないですから入居後でも遅くはありません。  
 実際に住んでから、どんな機能が必要かを判断して追加されるのも賢明です。

⑩基本的に、外への出入りの多い掃き出し窓やベランダ窓には不向き  
 出入りの度にコードを上げ下げするのは不便です  
 図面上でプランニングする場合は、窓の向こう側の状況をお聞きしますし
 採寸が先の場合は必ず自分で確認して来ます。
 また、シェードのメカにI型(箱型ではない薄いメカ)を
 使用する販売店もあるようですが、私は絶対に使いません。
 小さいサイズでもメカ本体が振れますし、ギアボックスが邪魔で、
 取り付けたい位置にブラケットが付かないケースが多々あるからです。

また私の場合、
『ドレープがシェードでレースがカーテン』という組み合わせは提案しません。
ダブルシェードより安価で、
レースをカーテンにすることで透け感も維持できるという理屈は分かりますが……
うーん。どうなんでしょう?
フラットなラインのシェードの後ろ側に曲線のドレープというのは相性が悪い気がします。
逆(ドレープがカーテンでレースがシェード)はきれいですが。
ただこれは私の主観ですので、
他店さんでそういう内容の提案があっても、決して否定はしません。
でも、うーん… 機能を優先させる場合でも機能美が必要だと思います。

長くなりそうなので取り付けに関する事はまた次のブログで書きます。
ところで、今回掲載した施工写真に
私のシェードの取り付けに関するこだわりが写っています。
以前のブログにも似た内容を書いたのですが、分かります?

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