『産みの母』とのご対面

先日のブログ『関西出張記②』で書きました、
『私が川島織物セルコン・市原工場の見学を熱望していた』理由について、
書きたいと思います。
(今回はあえて、以下の文章から川島織物と書きます)

今から7年ほど前、私は今とは別の店でカーテンの仕事をしていました。
そこでは川島織物との取引がなく、
私もその店の取引メーカーを『オーダーカーテンの全て』として認識していました。
ある時、新築のお客様から品番指定で川島織物のご注文を頂きました。
そこで初めて川島織物のカーテンと出会ったのです。
納品時の衝撃は、今でも忘れられません。

『この生地は、このボリューム感で、この素材感で、このドレープの出方で、
この柄だからこそ素晴らしいんだ』と、
その完成度の高さに感動したのです。
しかもそれが、高い生地ではなかったことが衝撃度を高めました。
しばらくの間、じーっと見ていたのを今でも鮮明に覚えています。

あの経験があったからこそ、カーテンの奥深さを知り、
この仕事の素晴らしさを知ることが出来ました。
私にとっては原点とも言える経験なのです。

もちろん、当時私が扱っていたメーカーの生地にも素晴らしいものはありました。
現在私が展示商品を決めている店頭サンプルも川島以外のメーカーも多くあります。
それでも私があえて川島織物の事を書くのは、
全ての生地の中での『素晴らしさ率』みたいなものが高いと言えるからです。
そして、生地を通して製作者の情熱や文化を感じ取ることができるからです。

今回工場を見学する時は、
恋人の家に初めてお邪魔する時みたいにドキドキしました。
まるで『産みの母』とのご対面のようでした。
残念ながら『育ての母』である縫製は、川島ではなく当社提携工場なのですが。
何せ『育ての母』は子育てにお金をかけ過ぎる傾向にあるもので…

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関西出張記③

出張2日目は京都の川島織物セルコン市原工場から一路、
新幹線と在来線で1時間半ほどかかる某県某市へ。
そこには、当店が形状記憶加工を依頼している加工所があります。

メーカー等の資料には、
形状記憶加工とはポリエステルの熱可塑性を活かしてどうのこうの…
と難しいことが書いてありますが、ざっくりと言いますと、
『プラスチックに火を近づけると溶けて、冷めるとその形で固まる』という現象の繊維版です。
ただし繊維に火を近づけるワケにはいきませんから、熱した水蒸気を当てるのです。
形状記憶加工がアイロンや乾燥機に弱いのも、
熱で変形したプラスチックにもう一度熱を加えるとまた変形してしまうのと同じです。
もともとはアパレル業界がスカートのプリーツに使っていた技術で、
カーテン業界の先駆けは旧セルコンの『ファンタスプリーツ』です。
ウエーブでもドレープでもなくプリーツとしたのは、
アパレル業界がこの技術をプリーツ加工と呼んでいた影響かもしれません。

さて、例によって企業秘密(当店ではなく加工所の)為、写真はありません。
想像力を働かせて読んで下さい(またか!!)
まず直径約1m、長さ約4m程の鉄製の筒が横たわっている姿を想像して下さい。
その筒の蓋部分をグッーと引くと、
蓋と一緒に何層にもなったメッシュ状のプレートが長さ分(約4m)出てきます。
そこにカーテンのようにドレープ状になった型紙に挟まれた生地を載せます。
プレートを筒の中に戻して1時間ほどすると、形状記憶加工の出来上がりです。

上の文章で困らなかった方は、間違いなく形状記憶の釜を見たことがあるはずです(笑)。
それから、『長さ4m』に反応した方は間違いなく業界人でしょう。
通常カーテン業界で使用されている釜は3mで、4mは非常に珍しいのです。
この1mのプラスが私にとっては大きな安心材料でもあります。
加工所の方の話だと、単に温度設定をして生地を釜から出し入れすれば良いのではなく、
そこには様々な知識と経験が必要なのだそうです。
始めたばかりの頃は何度も痛い目を見て、
その度に原因の追究と勉強を重ねてきたとおっしゃていました。
発注書に『形状記憶加工付』と書けば、当たり前のように出来上がってくる陰には、
加工所の方の日々の努力があるのです。

しかし、この加工はまだまだ研究の余地がある技術です。
とにかく難点は融通が効かないこと!
25㎝もしくは22.5cmの型紙を使っていますが、逆にこれ以外のピッチ感覚はできません。
この倍数以外の仕上がり巾の場合、どうやって対応するのかという知識も必要です。
また、ヒダの形状が決まってしまいますので山のつまみ位置も自然と決まります。
川島セルコンがフィーロ縫製を発表した時に最も驚いたのは、
この融通の効かない形状記憶加工を前提にしながら、
インター(はぎ合わせ)をヒダ山の裾に限定した点です。
これはスゴイことだと思います。

さて、写真も無いのに長々と一般の方には面白みの無い話をしましたので、
最後に夜の京都タワーをどうぞ。
(いらないっちゅーの!)

 
京都タワー

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関西出張記②

大阪の問屋さんとの商談の翌日、
京都の川島織物セルコン市原工場を見学しました。
filoの発売後にわかに脚光を集めていますが、
何年も前からどうしても行きたいと思っていた場所でした。
まさに念願叶っての訪問です。
(なぜ訪問を熱望していたのかは、次の機会に書きたいと思います)

市原工場

 

 

 

 

 

 

 

市原工場は京都から地下鉄とタクシーで1時間ほど北に行った所にあります。
当日は雨上がりのせいか、すぐ近くにそびえる小高い山々に霧がかかっていました。
応対してくれた方に、『なぜこの場所に工場を建てたのですか?』と伺ったところ、
この霧がかかりやすい環境が良いとのことでした。
繊維にとって乾燥は大敵で、ピリング(簡単に言うと毛玉)が出来やすいそうです。
市原工場の近くには鴨川の源流が流れており、そのすぐ近くには山がそびえます。
それが繊維製作に適した湿気を生み、
川の水を浄化して使うこともできるので一石二鳥ということでした。
帰りのタクシーから撮ったので、何が何だか分からない写真ですが、
上の写真の道の奥が工場です。

さて本題の工場内部ですが、もちろん撮影不可なので、
想像力をフルに働かせて読んで下さい(笑)
製造工程を追いながら見たのですが、まずは繊維が届くところから。

繊維メーカーから来る糸は輸送コストの関係上、
少しでも多くの糸が巻けるようキツク巻かれているそうです。
それを適度にフワッとした状態に巻き直すところから工程は始まります。
その糸を直径1m位、高さ1m位の釜に入れ、
コンピューターで制御された染機に入れます。
染める原料は色の3原色(C・M・Y)の組み合わせなのですが、
蛍光灯や自然光などの光の種類で違った色に見えることが極力ないように、
工夫されているとのことでした。

次は整径(という言葉だったと思う)作業です。
ここで糸の張り具合を間違えると、仕上がりに不具合が生じたりすることもあり、
担当の方は見学者の私など目に入らないような集中度で仕事をされていました。
もし私が働いていたら、『こんにちわー。どちらからですか?え?厚木?遠い所から大変ですねー。
実は私の嫁の兄の恩師のイトコのハトコの友人の勤務先の上司が、
昔一度出張で行ったことがあるんですよー』 なんて言ってしまいそうですが、
間違いなくクビでしょう(笑)

さて、いよいよ織機の出番です。
天井から下がる無数の糸が途中、交差しながら織機に吸い込まれ、
ガチャガチャと大きな音を立てながらカーテンが織られていく光景は感動モノです。
ここではfiloの約20%が製作されているそうですが、
1mを織るのに約1時間もかかるそうです。

最後は出来上がった生地のチェックです。
設計図を書く時に使うような斜めになった台に生地を載せ、
光を当てながら人間の目で慎重に確認していき、
問題が無ければ無事、カーテンの反の出来上がりです。

こうして工場を拝見すると、『物の価値』というものを改めて考えさせられます。
そして、この工場の前段階にあるデザイン・織設計、後段階にある縫製を含め、
多くの人の手を経た商品を販売するという責任の重さを感じました。
次回は、市原工場の後に訪れた当店提携の形状記憶加工場の訪問記です。

*上記の内容は私の記憶を頼りに書いています。
内容に記憶違いがあることも考えられますのでご理解ください。
また、急な日程変更にもかかわらず丁寧に応対してくださった職員の皆様、
本当にありがとうございました。

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関西出張記①

22日・23日と関西方面へ行ってきました。
メインの目的は大阪の取引先との商談です。
大手メーカーにも生地を提供している問屋さんで、
当店のような規模の小売店との取引は少ない会社です。
今回訪問したのは、当店で扱っている1万円均一のカーテンを再セレクトし、
全点形態安定加工を標準したオリジナルカタログを作る為です。
一ヵ月後位には、こんな↓感じのカタログが出来上がってきます。

オリジナルカタログ

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪という街は初めてなのですが、
やはり関東とは大きな違いがあって驚きました。
エスカレーターは右寄りで、早く行きたい人は左を歩くし、
地下鉄に乗っていると停車駅の案内に企業案内が入るんです。
(バスと同じようなアナウンスですね)
取引先の事務所への来訪者が 『まいど!おおきに!』と言って入ってきたのにも驚きました。

縫製で気になる点があったので担当の営業さんに言ったら、
その場ですぐに加工所に電話してくれたのですが、その言い方にまたビックリ。
『あのなー。おたくの縫製のことなんやけど、こういうことがあんねん。ちゃんと直してやー』
(多分こんな言葉だったと思う)
とすっごくストレートなんです。
『ちょ、ちょっと、そんな言い方しなくても…』と言ったら、
『こっちの人はこんな言い方の方がいいねん。別に根にもたんしストレートに言い合うのが土地柄やねん』
(多分こんな言い方だったと思う)
って言うんです。もう本当にカルチャーショック(笑)

でも皆エネルギーがあって、他人なのに家族のような距離感があって、
それがとっても羨ましく感じました。
それと、ダシが透き通った蕎麦は本当に美味しかった!
ほんの半日しかいなかったので、
本当は何も分かっていないのかもしれませんが、とっても心に残る街でした。

さて、カーテンとは関係のない内容になってしまいましたが、
次回は川島織物セルコンの市原工場の見学記を書きたいと思います。

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一年の終わりに…(おまけ)

人にはそれぞれ2面性があり、
それがジキルとハイドのような場合もあるようですが、
私の場合はマナ・カナと言うか、オスギとピーコと言うか…
要するに、あんまり変わりません。
たまーに真面目な文章になりますが、
何となく首の周りがモゾモゾするので、最後に趣味=釣りの一年の総括を!

いやー。今年は良かったんじゃないでしょうか!
春先はマダイ・アジ! マダイはサイズこそ足裏(25~30cm)の
もののコンスタントに釣れました。
堤防際に引き寄せたときに見える、きれいな赤い魚体の美しさは何とも言えません。

真鯛

 

 

 

梅雨時は40cmを越える大サバ!
とにかく引き味が最高でした。
調理法が多彩なので色んな料理を楽しみました。

サバ

 

 

夏は待ちわびた青物!
とにかく今年はソーダが濃かった。
最盛期には1投1尾の状態で、堤防はまさに鉄火場と化し、
カツオの一本釣り漁船みたいになってました。
(僕らは釣った魚が針にかかったまま抜き上げるので)
そしてメジマグロが釣れるという貴重な経験も出来ました。

ソーダ・メジ

 

 

 

 

秋口からはイナダ!
通常1日やって1本上がれば最高と言われる魚が、
半日で4~5本というハイペース! 12月まで釣れ続けました。
50cmオーバーのシイラ(大きい方じゃないけど)も釣れました。
地球温暖化の影響で水温が高いことも関係しているようにも感じ、
複雑な思いもありましたが。

イナダ

 

 

 

さて、これから春までは釣れない時期です。
私は、この期間は夢を追いかけることにしています。
狙うのは50cmオーバーの大マダイ! しかも堤防から。
真冬の朝、ミシュランのマスコットみたいに洋服で膨れ上がった格好で、
『よーやるよ』という周囲の言葉を右から左へ流しつつ、
5m20cmの竿を振り続けます。
来年こそは釣れるかな?
それでは皆さん、良いお年を!

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一年の終わりに…

今日が今年最後の営業日。
閉店して、誰もいない店内でブログを書いています。
今年最後の現場を紹介します。

Mさんが子供部屋に選んだのは
当店でも人気生地の川島セルコンのKH4025とキロニーのAD5125。
KH4025はレッド、AD5125はブルーがポイントカラーになっています。
柄がかわいいので、そのままかけても十分魅力的なのですが、ちょっと一工夫しました。

まずは、カーテンレール。
ヨコタのカジュアルデリッシュのギボシ(飾りキャップ)の球体の部分を外して、
パテで埋めて色付けをし、色の付いた部分だけにして取り付け。
(エアコン等のスペースの問題と、レール本体がデリッシュではない為)、
タッセルはそれぞれポイントカラーと同色の無地を合わせています。
価格はギボシとタッセルで1窓2000円(タッセル用生地代含む)ほどアップしますが、
その分ドレープはを.5倍ヒダ・1ツ山にしています。

タッセル赤キャップ赤

 

 

 

 

 

 

 

 

タッセルはそれぞれポイントカラーと同色の無地を合わせています。
価格はギボシとタッセルで1窓2000円(タッセル用生地代含む)ほどアップしますが、
その分ドレープはを1.5倍ヒダ・1ツ山にしています。

 
タッセル青キャップ青

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『普通の木製レールに3ツ山・2倍のカーテンと共布タッセル』
という組み合わせより安価で魅力的になり、お客様にも大変喜んで頂きました。
実はカジュアルデリッシュのギボシの加工は2度目で
加工が大変な事は知っていたのですが、
オーダーカーテンの楽しさみたいなものが伝わればいいな、と思ってお勧めしました。

当店の地域には、店舗を持たない業者さんを含めると多くのカーテン業者さんがあります。
ご新築の方であればハウスメーカーさんからもお勧めされているはずです。
その中で当店を選んで頂いたのですから、その信頼に応えたいと一年間頑張ってきました。
ここ数年、私の目標はずっと同じです。
『1窓入魂』
スポ根みたいで洒落た言葉ではありませんが、
来年も1窓1窓、自分の知識と経験を活かして提案していきたいと思っています。
今年一年、当店と私を信頼してカーテンをご注文頂いた全てのお客様に、心から御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

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感動を伝えたい時の言葉は独りよがり

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高校バスケの3大大会の一つ、
ウインターカップを見に千駄ヶ谷の東京体育館に行ってきました。
決勝への切符を賭けたベスト4は、能代工業VS洛南、福岡第一VS明成という好カード。
会場は立ち見も出るほどの熱気でした。
10年ほど前の数年間、
この大会を初日から最終日まで、朝から行われる全ての試合を見ていました。
会場を包む独特の雰囲気、高校バスケの魅力の一つである各校の応援、
『負けたら引退』という緊張感…
そしてバスケットの魅力を最も分かるのが、
高校バスケなんだと感じるゲームそのものの素晴らしさ。
そんな魅力がウインターカップには凝縮されているのです。

今回見たゲームも非常に素晴らしいものでした。
洛南の完成度の高さに驚き、
エースを失って攻めに苦しみながらも、決して諦めない能代工に敬服し、
外国人留学生について批判もあった福岡第一が、
とっても真摯にバスケに向き合っていることに感嘆しました。
そして明成というチームの素晴らしさ!
試合前の練習からその合理化された手法に驚きましたが、
チームの練習風景が見えるかのようなゲーム内容にはもっと驚きました。
モーションオフェンスをもっとパッシング中心にさせたような内容は見ているだけで楽しく、
そしてチームとしてあそこまで完成させた選手とコーチの 努力に頭がさがる想いでした。
『システマティックなゲームこそ面白いんだ』と再認識させられました。

エースの10番佐藤君は福岡第一の高さにひるむことなく1ON1を挑み、
驚くべきオフェンス力を見せてくれました。
パス回しやガードの位置が高いようにも感じましたが、
あれは佐藤君がぺネトレイトしやすい為の状況作りなのかな?
最後は疲労から足が付いていかなくなっているようにも見えましたが、
それでも諦めることなく攻める姿には感動しました。
泣きながらコートを去る姿は印象的だったな。
今の高校バスケ、特に男子は身体能力に任せたゲームになっているのかな、
なんて予想していましたが全くそんなことはなく、
高校バスケのコーチには立派な方が多いんだなと感じました。

あー、ヤバイ。忘れてたのに見てしまった!
これから毎年行っちゃうんだろうなあ(笑)

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ツボにはまった選曲とバッチリはまったカーペット

最近当店の有線放送がとーってもツボにはまった選曲で困っています。
集中して仕事をしているのに、ついつい聞き入ってしまうんです。
スティング、リック・スプリングフィールド、ジョン・クーガー、
バリー・マニロウ コリー・ハート、ホール&オーツ、カーズ、ロクセット、エアロスミス…
学生時代に私が聞きまくった音楽のオンパレード!
あの頃、なけなしのお金でレコード・CDをレンタルして、
迷いに迷ってカセットはメタルを買って、
貯金をはたいて買ったサンスイのアンプとエクセリアのデッキで、
大好きな音楽を録音するのが趣味でした。 (暗い?)
歌詞カードをコピーして必死になって覚えたりして(笑)
『ベーイビジェーン♪ドンリーブミー♪フーンフ、フ-ンフ、フ-ン』
(サビ以外ハミングじゃねえか!)

話は全く変わって、今日はカーペットの敷きこみに言って来ました。
カーペットの敷きこみには①接着 ②グリッパー ③置き敷き の3つの方法がありますが、
実は最も大変なのは置き敷きです。
事前に採寸し、出隅・入隅の図と寸法を書いて発注しますが、
どうしても誤差がでるからです。理由は3点あります。

①発注単位は1㎝単位ですが、実際の寸法はmm単位が多く、
これを切り上げたり切り下げたりして1㎝単位に直すため
②カーペットはmm単位のカット誤差が出やすい材料であるため
③織物であるため伸びたり縮んだりすることがある

また採寸の際には部屋の両端と中央の3点を測り、
ドアストッパーの処理方法を決めたり、クローゼットやドアと床との隙間も確認します。
その他にも注意点が多くあり、細心の注意を払って寸法を確定します。
(あっ!スタイルカウンシルの曲がかかった)
『シャウトゥザトップ!フフン、フ、フ、フ、フフン、フ・フ・フン♪』
(タイトル以外ハミングじゃねえか!)

あ、すいません。 話を元に戻しまして、
今日の現場は上記の点を踏まえて特殊な方法を採りました。
事前にカーペットを現場に持ち込んで職人に切ってもらい、
それを工場に送ってロックしてもらっているのです。
職人さんは私が絶大な信頼を寄せる、床のスペシャリストKさん。
カーペットのクセを見ながらmm単位でカットしてくれました。
出来上がったカーペットが下の写真です。
置いたばかりなので、まだ馴染んでいませんが、
角の多いお部屋にバッチリはまり、お客様にも大変喜んで頂けました。
(実際には入隅・出隅が多箇所あり、写真はその一部になります)

T院①

 

 

 
T院②
 
T院③

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のような方法の場合、カーペットの運送費や職人の工賃などがかかるため、
価格は高くなってしまいます。ではなぜ私がこの方法を勧めたかと言いますと…
ちょっとここでは言えないので、『太岳院 秦野』で検索してみて下さい。
すごーい人の名前が出てきます。
因みにお客様直工事なのでお会いしてません。
ちょっと残念だったなあ。
(あっ!ハノイロックスの曲だ!)
『フフフン、フフフン、フフ、フ-ンフ-ン♪』
(始めっからハミングじゃねえか!)

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ピッチが重要

姉歯さんのお陰で建築申請が厳しくなり、
今年9月の県内着工件数は何と前年比40%減!
丁度その頃申請した方の引渡しが年末になることもあり、
とっても穏やかな毎日を過ごしています(苦笑)
今日は前回に続きK邸のご紹介です。
下の写真はリビングにつけたダブルシェード(ツインシェード)です。
メカはトーソーのパディナ。 仕上がり寸法は幅46cm×高さ136cmです。
パッと見はごくごく普通のシェードなのですが、
ちょっとしたこだわりの縫製をしています。

K邸ツインシェード

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幅50cm以下の場合、幕体の裏に付くリングテープは2本が標準なのですが、
中央に一本足して3本にしているのです。
(レースの幕体の中央にリングテープがあるのが見えるでしょうか?)
なぜこんなことをするのかと言うと、
『幅の狭いシェードは中央で生地が折れてしまい、綺麗に畳まれないことが多い』 のです。
もちろん生地の特性にもよりますが、かなりの確立だと思います。

また、写真には写っていませんがKさんのリビングにはもう一つ、
高さ210cmのシェードがあります。
通常200cmを超えるとリングピッチ(生地をたたむ間隔)は、
15cmから30cmへと倍になるのですが、
同じ部屋内でピッチ間隔が大きく違うのが気になるので、
全てのシェードを約20cmのピッチ間隔で揃えています。
当店の場合、提携工場でシェードの縫製をしていますので、
こういった細かな指示ができるのです。

リングテープのピッチ間隔もフックのピッチ間隔も、
シェードをきれいに作成する上で非常に重要な要素です。
でも、一番気になるのは売上のピッチが上がらないことなんですが…(苦笑)

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バッド・ドリームス、グッド・ドリームス

自慢じゃないですが昔っからモテなかったので、クリスマスには良い思い出がありません。
中でも最悪なのが、大学1年の時。
アパートの先輩に 『サイトー!おごってやるから映画見に行こうぜ』と誘われて行ったのですが、
それが何と『愛と青春の旅立ち』と『トップガン』の2本立て。
『カップルばっかりだからやめましょーよー』と渋る私を
『俺さー、これ見たかったんだよね』と先輩は全く意に介さず、強制連行。
映画館に着いて席に座った瞬間、もう本当に逃げ出そうかと思いました。
ずーっと座席の並びを追いかけていくと、
向こうから順番に男・女・男・女・男・女…………男・男!!
まさに悪夢!
自分の置かれた状況から逃げ出したくて速攻寝ました(笑)

そんなトラウマのせいではないですが、今回はきれいに並んだ窓をご紹介。
Kさんのお宅の寝室は、滑り出し+FIX(ハメ殺し)の3連窓が特徴。
幅38cm×高200cmという縦長の窓で、シェードにするのが一般的です。
しかし、リビングとは違いあまり予算がかけられないのも寝室です。
特にKさんのお宅は滑り出し窓が非常に多く、
全ての窓にシェードを付けると価格が非常に上がってしまいます。
そこで私がご提案し取り付けたのが下の写真です。

K邸3連窓

3連窓に木製レールを1本渡し、ブラケットは窓ごとに合計6コ取り付け。
1窓ごとの独立性を主張しつつ、寝室らしいシックな装いにしました。
ドレープカーテンがベージュにブラウンがポイントカラーでしたので、
レースはポイントカラーのブラウンのカラーレースを合わせています。
シェードより安価でシェード以上に見栄えのする出来になったと思います。
きれいに並んだカーテンを見て私もウットリ。
Kさん、良い夢を!!

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