Be myself

私がこの仕事をして17年になります。
もしその間で、最もお客様の変化があった時期は?と聞かれたら、
迷わず『今』と答えるでしょう。
では具体的に何が変わったのかを聞かれたら、こう答えると思います。
『何が流行っているとか、他人にどう見られるかよりも、
自分がもっとも快適に暮らせる空間を求められる方が増えた』。
ここ数年、『何が売れてますか?』とか『値段が高く見えるのがあれば』という
言葉も全く聞かなくなりました。
それは私たちインテリアの仕事をしている者にとっても、とても嬉しいことです。
K様も、まさにそんなお客様でした。
家に居る時間を楽しみ、そして自分らしいものに囲まれて暮らしたい。
そんなご希望をお持ちでした。

リビングには木製ブラインドを付けました。
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グレーにネイビーのラダーテープを付け、
K様らしいカジュアルモダンな空間に仕上げました。
最近はラダーテープを付けない仕様が増えましたが、
これもまた流行ではなく、どちらが自分の好きな空間にマッチするかが
ご判断の基準でした。もちろん、私も同意です!

次は和室。
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ポルトガルの刺しゅうレースをフロントに、
バックに白のドレープをシェードにした組み合わせです。
この白&白の組み合わせが非常に難しく、
何種類もサンプルを取り寄せて、自然光に透かしたり照明に当てたりしながら、
ベストの生地を選びました。
透き通ることで、より立体感の出る刺しゅうはとても美しく、
そしてK様らしい和室になりました。

最後は子供部屋です。
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ラジオフライヤーがお部屋の雰囲気にマッチするアメリカンなキッズルーム。
カーテンもそのイメージでご提案しました。
裾の生地はやはりポルトガルの生地。
お値段の高い生地ですが、国産のお手頃な無地と組み合わせることでお安くなり、
子供部屋らしいカジュアル感も出ます。

そのつなぎ目にはちょっとしたポイントを。
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トリコロールのテープを付けて、グッとアメリカンに。
こういう小技が全体の印象を大きく変えます。

どのお部屋も全てK様と、そしてご家族の皆さんにマッチする窓周りとなりました。
このお部屋で皆さんが楽しく暮らされる景色が自然であることが何より大切で、
そして、それをと重要視しながらカーテン選びをされたK様がとても素敵に見えました。
K様、本当にありがとうございました。

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ウラワザ、アリマス。

最近の住宅は小さい窓が増えた関係で窓の数が多い傾向にあります。
建築基準法で床面積の7分の1は窓でなければいけないので、
小さくすると数が増えてしまうためです。
でも、そこで問題が…..。
オーダー品はサイズの大小にかかわらず製造工程は同じですので、
一般的な感覚よりも価格差はありません。
そのため、窓数が増えてしまうとカーテン代も高くなってしまうのです。
また、窓数が増えることでカーテン選びも難しくなります。
今回ご紹介するK様もそこで迷われていました。
リビングだけで4つの窓があり、シンプルな生地をお選びになる方が多いと思いますが、
そこは当店、お部屋のイメージとK様のお好きな生地を優先して選んで頂きました。
それがこちらの生地です。

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これをそのまま4つの窓に使うと、ちょっとうるさく感じます。
そこでこの生地をお部屋に当てはめるプランをご提案しました。
ご採用頂いたのがコチラです。

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ちょっと分かりにくいですね(苦笑)
カーテンは色の合う無地を探し、
その中間に先ほどの生地のストライプ部分を柄方向を90度かえて挟んでいます。
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カーテンのメインを無地にすることで、
柄を使用する面積を減らし、圧迫感を無くすのが目的です。
でもこれだけではせっかくK様に選んで頂いた生地が目立ちません。
そこでシェードは先ほどの生地をそのまま使用。

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小さい窓にあえて柄物を持ってくることで、
うるささを抑えつつ、目立たせることが出来ます。
1巾の内、ストライプを切り取った残りの部分でシェードを作ることで、
生地の無駄がほとんど出ないようにしているため、
価格面も押さえることが出来ました。

カーテン選びは生地をする際に、
色々な制限を設けて好きな生地を諦めてしまうのはもったいないことです。
K様邸の場合、最初に選んで頂いた生地で全窓を揃えるより、
今回のプランの方が価格もお安くなりました。
こうした手法を考えるのは大変な事ですが、それこそが当店の役目だと思っています。
裏ワザ、もってますよ~(笑)

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ビンテージ三昧

最近では新築ではなく、敢えて中古住宅を購入して
リノベーションを楽しむ方が増えてきています。
ベースとなる家があるので発想に幅と自由度があり、
総コストを変えずに楽しい家が出来ることが理由です。
家が『財産』からまた違う何かへと変わる転換期なのだと思います。
今回ご紹介するY様もそんなお考えの方でした。
ハウスメーカーの営業マンという職種でありながら、
というよりもそんな職種だからこそ活かせるノウハウを駆使して
リノベーションを楽しまれていました。
懐かしい、使い込まれた、ビンテージという言葉を底流にして
各お部屋を異なるテイストでまとめられていました。

まずはリビング。

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写真が悪くてすいません!
クラシカルなダマスク柄の壁紙が印象的なリビングには、
フラットバランスとカーテンの組み合わせ。
バランスに使用したのはブラック&グレーのストライプ。
セクシーだけどモダンではない感じに仕上げました。

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実はこれ、椅子張り用の生地を使用しています。
雰囲気に合うカーテン生地が無ければ、こんなところからも生地を探します。

次はお隣の洋室。
こちらはスペインの片田舎の食堂風。
隣のリビングとは全く異なるテイストですが、
統一感を出すためにストライプのバランス&無地のカーテンという組み合わせで統一しています。

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最後は北欧へ飛びましょう。
北欧と言ってもカラフルで絵画のようなものではなく、
かと言ってシンプルモダンでもない、その間の微妙なところです。
ご職業柄、狙うテイストがかなりニッチです。

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どのお部屋も部屋のイメージを詳しくお聞きし、
時にはお部屋作りを共にご相談しながら生地選定を致しました。
生地選びと言うとついついクロスや床との相性など、
近い目線での判断が中心となってしまいがちですが、
最も大事なのはお部屋のドアを開けた瞬間に広がる光景をイメージすることだと思います。
まだお決まりになっていない方も、是非お気軽に当店にご相談ください。
一緒に素敵なお部屋作りをしていきましょう。

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飽きる、飽きない

カーテンのご相談を受ける際にお客様からよく聞かれることの一つに、
『柄物って飽きないですか?』というものがあります。
そんな時私は『気に入っていれば飽きませんよ』とお答えします。
例えばシャツや靴、食べ物、車、
そうしたものでも好きであれば何度も着たいですし、毎週でも食べたくなります。
多少不便はあっても自分の気に入った車を何度も車検を通して乗る方もいらっしゃいます。
そこにはデザインや味が個性的などうかは問題にはなりません。
そしてカーテンも同じです。

I様がご新居の全室に選ばれたのはマリメッコでした。
寝室の腰高窓にロッキ、
ウオークインクローゼットに続く開口部にはミニウニッコを合わせました。
大きな柄のロッキは柄位置も計算しながら仕上がり丈を決めています。

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2つの子供部屋もミニウニッコでポップでかわいらしく。

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窓の大きいリビングは柄も大きめのピエニウニッコに、
あえて左右で色を変えた無地を裏側に合わせました。
これは対抗堅牢度の低いコットン性のマリメッコを直射日光から守る役割もあります。
レースは窓内に入れました。

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鮮やかな色、斬新なデザイン、それらは一見すると飽きそうにも思えますが、
戦後から続く不変のデザインであり、決して人を飽きさせることはありません。
逆に、いつまでも使っていたいと思わせます。
そしてそれこそがデザインの魅力でもあるのです。

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モリスに一工夫

ここ数年、とっても人気のあるウイリアム・モリス。
婦人雑誌の付録に端切れがつく号は、ほぼ完売になるほどです。
インテリアに関することがある種のブームになることは嬉しいことなのですが、
その一方でちょっと複雑な想いもあります。
そうして脚光を浴びれば浴びるほど、『雑に扱われる』ことがあるからです。
お客様ではなく販売側が。
モリスと言うのは一見、間口が広そうなので色々なお部屋に合わせることが出来ます。
でも本当にモリスがベストなのかどうか、
そこをきっちり考えてこそモリスの生地は生きると思っています。

まずは横須賀市のY様。031

 

 

 

 

 

 

 

明るく、でも決して軽くはないクラシックのお部屋にアネモネを付けました。
エレガントでも単なるクラシックでもない、この生地の世界観は
モリスでしか作れないと思います。
一見、珍しくなさそうで探すと絶対にない柄と言えます。
そんなアネモネの生地を活かすように、オレンジのバイアステープを付けました。

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もう1つは本格的な輸入住宅の大和市のK様。

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赤茶系の床に、パイン系の天井というカントリークラシックなお部屋です。
こげ茶系の生地を合わせると違和感も出ますし、色の印象としてクラシックさが強すぎます。
そこでお勧めしたのがハニーサックル。
女性らしい雰囲気になるよう、4連窓のシェードの裾はデザインカットを施しました。
お部屋に置かれる家具のボリューム感に負けないよう、
バイアステープを付けて存在感をプラス。
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『モリスでも合う』ではなく、『モリスだからこそ合う』お部屋。
そしてお客様のイメージにより合うようにアレンジをして仕上げました。
モリスは『美しくない物は家に置いてはいけない』と言いました。
ここで言う、美しくない物とは雑に作られた物という意味でもありますが、
お部屋に合っていて住む人に快適さをもたらすものとも言えます。
これからもモリスを丁寧に扱いながら、その素晴らしさを伝えていきたいと思っています。

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カラフルなくつろぎ

映画やインテリア雑誌に出てくる北欧の田舎町の暮らし。
豊かな自然に囲まれて心の底からリラックスできそうな、ゆっくりとした時間が流れる場所。
でも、インテリアは決してシンプルではなく、
北欧らしく色やデザインを楽しむ雰囲気に溢れている…。
誰もが頭の片隅でちょっと憧れはもちつつも、リアルに考えると諦めがちです。
そんな暮らしをご夫婦で選択されたのがS様でした。

3方を雑木林で囲まれた斜面に建てられた家の唯一開けた場所からは、
相模湾が一望できるロケーション。
電車の本数は少なく、近くにコンビニもありません。
でも、長い間ずっとこういう場所を探されていたそうです。
そんなS様のインテリアは、まさに北欧のように『色を楽しむ家』です。

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吹き抜けのあるリビングにはカラーコーディネートの縦型ブラインドを。
一階からも操作しやすいよう、タチカワブラインドのワンチェーン式をお勧めしました。
吹き抜け部分にだけ色がついているのは2回へのイントロダクション。

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様々な動物たちが影絵のように描かれたボラスのユートラドゴッドへと続きます。
もう一つの洋室は奥様のご希望で明るくポップに。

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小さなお子様とのプレイルーム的な役割もあるリビング横の洋室には、
ダーラヘストを一部に使ったシェードにしました。
このダーラヘスト、北欧の寒い冬を暖炉の前で
親が子どもの成長を願って彫るダーラナホースが描かれています。
まさにお部屋の用途にピッタリ。
このポップな生地を使っても、くどくならないようにするために、
リビングの掃き出し窓の縦型ブラインドは無地に抑えています。

S様が夢に見たくつろぎと楽しさの家。
その二つを各お部屋単位で独立して考えるのではなく、
家の中で自然と色が流れるようにご提案しました。
S様にもとても喜んで頂くことができました。
お客様と私たちは、同じ目的を持ったチームのようなものかもしれませんね。

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カーテンの先にあるもの

当店でカーテンプランのご相談を承る時は、
いつも最初にインテリアイメージをお聞きしています。
と言っても最初に明確なイメージをお持ちの方ばかりではありません。
そんな時は色々な写真をご一緒に見ながら、イメージを決めていきます。
当店はカーテン屋なので、カーテンを販売するのがお仕事なのですが、
大事なのはカーテンの先にあるものだと思っています。
N様がイメージされていたのは、
和モダンベースのナチュラルでありながら、
自分たちの年齢(30代前半)に合うインテリアでした。
こういうニッチなご要望を悶絶しながらプランニングするのは
当店の得意とするところです(笑)。

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紬のような織物をポイントに入れつつ、
全体の仕上がりはN様の御年齢に合わせて若々しく仕上げました。
とは言ってもこのさじ加減が難しいところで、
生地の切替を本体と裾という2分割にしてしまうと若々し過ぎてしまいます。
ボーダーのように入れることで、
N様が購入されたシックなナチュラル系家具が入ってもキッチリとまとまる計算です。
そして、この全てのものが入った時に、
まるでパズルの全てのピースが揃うようにドンピシャで決まることが重要なことなのです。
カーテン選びは確かに文字通り『カーテンを選ぶ』行為です。
でも私たちはあくまでも、『理想のお部屋作り』にこだわりたいと思っています。

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カントリー&モダン

ご新居を経てることになり色々な物事を決める時、
その方法はみなさんそれぞれです。
『どこに建てるか?』『どこで建てるか?』『どんな外観・インテリアにするか?』など
決め事はいっぱい。
ご夫婦で相談しながら進める方もいらっしゃれば、『担当』分けをされる方もいらっしゃいます。
W様の場合は外観はご主人が、インテリアは奥様主導で決められました。
問題は…この2つのテイストがちょっと違っていた事です。
外観はご主人がお好きなモダンテイスト、でもインテリアは奥様がお好きなヨーロッパの片田舎風。
流れを無視してプランニングすることも出来ますが、
やはりそういった無理は、住む上での心地よさを犠牲にします。
そこでご提案したのが、この2つをミックスすること。
出来上がったのがコチラです。

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ざっくりした麻のような風合いのレースに、
クラシカルな花柄を今風に仕上げたケースメントを一体縫製しました。

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無地をメインにフラットカーテンでモダンさを出したリビングに対し、
素朴な無垢のダイニングが置かれたダイニングは、
柄物だけを使ったシェードにして片田舎風を強調しました。
1つの空間を家具の配置も考えながらのご提案です。
図面を見ながらプランニングをする際、
自分が色々な場所に立って、その時に全体がどう見えるかを想像し、
ご提案内容を決めていきます。
クロスや床との組み合わせも重要ですが、
大事なのはそれが住む方の心地よさに繋がるかどうかなのです。

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『復興』を見に

8月の終わりに、ちょっと遅い夏休みを頂いて南三陸にボランティアに行って来ました。
震災の翌年から行き始めて3回目になります(昨年の南相馬)。
最初の年、あまりにも悲惨な状況に声を失い、
正直なところ『来て良かったのか…』と思いました。
翌年、瓦礫のほぼ全ては撤去され、町内を大型ダンプが行き交っていました。
そして今年、南三陸の海岸側は以前の面影がないほど変わっていました。
海抜ゼロに近いこのエリアには、高さ10mはあろうかという盛り土がされ、
まるで建設途中の土製のピラミッドが無数にあるようで、
少し怖さも感じるほどの光景にただただ圧倒されました。
多くの人が『復興』が進んでいるという光景がそこにはありました。

ボランティアは農業支援でした。

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農業の復興の一つとなる新しい作物を試験的に栽培しているところで、
香草の一種(名前は忘れてしまいました)を収穫して水洗いし、出荷状態にする作業です。
震災直後と違い、ボランティアは直接的な役割を終えつつあることを実感しました。
これもまた、『復興』が進んでいることの証明になっているのかもしれません。

でも、ふと思うのです。
『復興』って何を指すのだろうと。
道路が出来、防潮堤が出来て、河川工事が進むことを『復興』と呼ぶのでしょうか。
この町では今も多くの人が仮設住宅に住んでいます。
帰りに立ち寄った大川小学校ではhttp://memory.ever.jp/tsunami/higeki_okawa.html、
今もご遺族が真実を求めて活動をされています。
宿泊先で知り合った方は、関西から実家に帰ってこられたのですが、
今も『一人は見つからないまま。葬式はやったんだけどね』と言っていました。
被災地の人は強い、あれだけの事があったのに前向きに頑張っている……本当でしょうか?
今でもあの時の光景が襲いかかって、眠れない夜を過ごすこともあるのではないでしょうか?
そして、そうしたことは『復興』の中には含まれないのでしょうか?
自分は何かスペシャルなことは出来るわけではありませんが、
これからも『忘れてませんよ』と伝える為に、またここに来たいと思います。

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カーテン業界で支援している『南三陸ミシン工房』(今回私も訪問しました)では、
今、クラウドファンディングでミシン購入の資金を募っています。
集まった金額を基に段階的に購入物が決められていますが、
その最後はエアコンです。
訪れた際、南三陸のお母さんに『エアコンないけど、夏は大丈夫ですか?』と聞いたところ、
『本当に暑くて大変なんだけど、エアコンが欲しいって言うと、
そんな贅沢な物って言われそうでなかなか言い出せなくて』とおっしゃっていました。
夏場の加工所での作業はとても大変です。
何とか最終目標を達成して、工房にエアコンを設置出来ればと思っています。
ご協力、宜しくお願い申し上げます。

【お申し込みはこちらから】
https://www.makuake.com/project/mishinkoubou/

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生地から始まる物語

今日はこの生地から始まる物語です。
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南欧風のご新居にK様が選ばれたのはオリーブ柄のコットン生地。
玄関からリビングに続く廊下には、クリアガラスの滑り出し窓が3つあり、
外からの視線を遮るためにも窓周り商品が必要です。
そして、この廊下の窓からリビングへと続く空間を生地で繋げていきたい、
というのが現調時に感じたテーマでした。
まずはリビング。
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掃き出し窓は無地の切替カーテンのように見えますが、
ちょっとした小技を聞かせています。

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生地のオリーブの部分だけを切り取って、無地の間に挟みました。
オリーブ柄の生地にはグリーンがさほど強く入っていないので、
無地の組み合わせだけでは統一感が出にくいためです。
また、このようにすることでかわいらしさも出ます。

そして廊下。

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夜でも中が見えにくいレースを使い、
上部にオリーブ柄を縫い合わせたカフェカーテンにしました。
これにより、玄関からリビングまでを一つの生地を通して結ぶことが出来ます。

私たちがプランを考える時、最も大事にしているのはヒアリングと図面です。
お客様のご要望を良く聞き、そして家全体を見てプランを考えることが大事だからです。
同じ生地を使っても現場が変わればプランも変わりますし、
仮に同じ間取りであっても、住む方が変わればプランもまた変わります。
カーテン選びは生地が決まった時がゴールなのではなく、
そこからが当店とお客様とのプランニングストーリーの始まりだと思っています。

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